サイトアイコン チコちゃんに叱られる!

人が枕を使うのは二本足歩行で形態変化、手や言語で脳が刺激、うつ伏せで寝れなくなったから。

今回は、2018年4月7日放送、第0回「チコちゃんに叱られる!」の3つ目のお話。

「なんで枕を使うの?」だよ!


なぜなんだろう?


なんで枕を使うの?


回答者は、岡村さん。


枕をなぜ使うか、うまく説明できずに叱られちゃいました。


枕を使うのはあらゆる動物の中で人間だけ



あらゆる動物で、枕を使うのは人間だけなんだって。


番組スタッフの関係者や家族に聞いても、誰も答えられなかったね。


ヒトが日本の足で歩くから


チコちゃんの答えは、「ヒトが二本の足で歩くから」


今回の解説は、東京大学総合研究博物館の遠藤秀紀教授。

体の進化を研究している先生だそうです。


以下、専門家の解説。


猿から猿人へと進化


ヒトは約440万年前に猿から猿人へと進化。

進化前の猿は木の上で生活。

木の上では、枝から枝に手を伸ばしたり、落ちないようにバランスをとるなど、とても繊細なバランスが必要だったんだ。

その結果、運動神経と感覚が研ぎ澄まされ、段々と二本の足でバランスよく動けるようになったんだ。

これが、現在考えられている進化の過程なんだって。


直立二足歩行になり、骨格が変化


直立二足歩行になると、骨格が変化したんだ。

特に重い頭を支えるため、上からの圧力を分散できるるように背骨が、S字の形に。


また、直立二足歩行になったことにより、両手が自由に。

さらに、直立したことで喉頭が落ち込み、のどの奥の空間が広がって、より複雑な音を出すことが可能になり、言葉が話せるように。


作業やコミュニケーションが脳を進化


手を使った複雑な作業や、そして言葉を使ったコミュニケーションなどにより、脳が刺激され、脳(頭)が大きく進化・発達したんだ。


また、直立二足歩行によって、からだ全体の形が変化したんだね。


四足歩行の動物の主な寝方は、気道の関係で、前かがみ、うつ伏せ、横向きなどさまざま。


ヒトは変化した体の構造のせいで頭を横に向けなければならないなど、うつぶせ寝がしにくくなってしまったんだ。


そこで自然と仰向けに寝るようになったんだって。


仰向けに寝ると、後頭部と地面に隙間が


仰向けに寝ると、後頭部と地面に隙間ができるんだね。

その隙間を解消するため、枕を使用し始めたんだって。

約400年前の猿人の頭蓋骨の化石と一緒に、枕のような石が発見されたという報告もあるそう。


とっても勉強になったね!


解説してくれたのは


東京大学総合研究博物館(の遠藤秀紀教授。

遠藤秀紀教授

遠藤 秀紀(えんどう ひでき、1965年 – )は日本の獣医学者、比較解剖学者。
東京大学総合研究博物館教授。
研究分野は比較形態学、遺体科学。
東京都生まれ。国立科学博物館動物研究部研究員、
京都大学霊長類研究所教授を経て、2008年より東京大学総合研究博物館教授。
ジャイアントパンダの“第七の指”(副手根骨)の発見者。
(研究室HPより)



東京大学総合研究博物館


東京大学総合研究博物館(とうきょうだいがくそうごうけんきゅうはくぶつかん、英称:The University Museum, The University of Tokyo, 略称:UMUT)は、国立大学法人東京大学の全学センターとして設置されている教育研究機関かつ博物館である。
1966年(昭和41年)4月に開館した。
概要
1966年(昭和41年)4月に東京大学総合研究資料館が発足。
1996年(平成8年)5月11日に東京大学総合研究博物館として改組した。
2002年(平成14年)1月12日には東京大学総合研究博物館小石川分館を開館。
現在は専任教員、特任教員、特任研究員、外国人教員、専門職員併せて25人の研究スタッフを擁する。
(Wikipediaより)



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2018年4月7日放送、第0回「チコちゃんに叱られる!」の放送内容は下記からどうぞ!

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