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なんでキレイな夜景を100万ドルの夜景って言うの?→六甲山から見える夜景のひと月の電気代が本当に100万ドルだったから。

今回は、2020年9月4日金 チコちゃんに叱られる!「▽クイズ王と対決!▽100万ドルの夜景▽にらめっこ」の番組内容を紹介。


なんでキレイな夜景を100万ドルの夜景って言うの?




確かに昔から100万ドルの夜景ですね。


ドルだから、アメリカ?






なんでキレイな夜景を100万ドルの夜景って言うの?


本日の1つめ目の話題。


今回のゲストは、モデルでタレントの藤田ニコルさんと、クイズ王の伊沢拓司さん。


みものは、チコちゃんとクイズ王、伊沢さんとの対決。





チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、キレイな夜景が好きなロマンティックな大人ってだーれ?」


岡村さんの指名で、藤田ニコルさんが回答者に。


チコちゃん「特別きれいな夜景のこと、なんていうの?」


ヒントを出してもらって、


藤田さん「100万ドルの夜景。」


チコちゃん「なんでキレイな夜景を100万ドルの夜景って言うの?」


藤田さん「お金が集まるとキラキラしてキレイに見えるから。」


チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」としかられちゃいました。


伊沢さんにも聞いてみると、、


伊沢さん「夜景となると電気を沢山使っている。」


ここで、チコちゃんが答えを遮ります。


岡村さんと、相談。


そこで、どれぐらいの自信かきいてみると、それほど自信がないとのことで、続きを聞いてみることに。


伊沢さん「電気代が100万ドル。」


あせるチコちゃん。


チコちゃん「具体的に、どこの?」


伊沢さん「ニューヨークとか?」


チコちゃん「ニューヨークね?ニューヨークね?ニューヨークなのね?」


伊沢さん「やらかした気がする、」



チコちゃんの答えは、「六甲山から見える夜景のひと月の電気代が本当に100万ドルだったから。」


岡村「うわ。伊沢さん、間違っている。」



六甲山から見える夜景のひと月の電気代が本当に100万ドルだったから


解説はしてくれたのは、夜景評論家の丸々もとおさん。


100万ドルの夜景と言う言葉が日本で生まれたのは約70年前の1953年。


NHKがテレビ放送をスタートさせたのが1953年。





1950年代後半には日本は、高度経済成長に突入。


この時には既に一般家庭に電灯が普及していました。


日本で最初に100万ドルの夜景と言われたのが兵庫県六甲山の展望スポットから見た夜景。





1956年当時のニュース動画でも六甲山からの夜景と共に「100万ドルの夜景」という言葉が放送されています。


当時、海外で綺麗で価値のあるモノを100万ドルの○○と形容するのが一般的。


それにならう形で100万ドルの夜景と表現。


最初は、一辺倒の言い方にあたはめただけ。


特に100万ドルという数字に何の根拠もありませんでした。


ところが当時の関西電力の副社長だった中村鼎さん。


六甲山から見える夜景のひと月の電気代を実際に計算。



NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場






「天下の副社長 摂津国 六甲山で電灯数えて大わらわ」


関西電力社員役は、銀シャリの橋本直さん。





主役の中村鼎副社長役は野村将希さん。





2人の会話の中で、六甲山の夜景が100万ドルということに。


この100万ドルという数字の根拠を、中村副社長はこだわります。


社員役の橋本直さんが、適当な事を言うと強面ですごまれます。


副社長は、この立場にまで上り詰めた人。


かなりなにごとにも厳しい人。


そこで、100万ドルの根拠について、六甲山に現地調査に向かう事に。


なかなか大変な計算になりそうなので断ろうとする社員。


中村副社長「わしの指示が聞けへんのか?この紋所が、、」


副社長にいわれて、仕方なく本当に計算してみる事に。


六甲山から見える街の明かりの契約リストから電灯の数を割り出して計算。


かなり大変な仕事。


その結果弾き出された電灯の数は496万7千。


ここに1灯あたりの1か月の平均の電気代73円をかけてみると、約3億6千万円。




1ドルが360円の時代。





ドルに換算すると、なんと、100万ドルに。


こんな具合に偶然にも100万ドルという数字に根拠が。


その後、日本は高度経済成長期を迎えて国内旅行が盛んに。


この際に六甲山に観光客を集めようと神戸の旅行会社。


PRに盛んに使ったのが100万ドルの夜景というキャッチコピー。





そして、このワードが綺麗な夜景を表す定型文になりました。


それからは、


香川県高松市




福島県福島市




静岡県熱海市




山梨県西矢代群など日本全国で使用されるようになりました。




ところが今現在はこの100万ドルの夜景というキャッチフレーズは、使われなくなっています。


理由が日本全国で多用された結果その響きが陳腐化してしまったから。


そこでさらに数字を大きくして1000万ドルの夜景となっている場合もあります。




ちなみに日本三大夜景といえば、




北海道函館市
兵庫県神戸市
長崎県長崎市

の3か所が知られています。


2018年に投票によって日本新三大夜景として発表されたのが、


第1位 長崎県長崎市





第2位 北海道札幌市





第3位 福岡県北九州市。





ちなみに元祖100万ドルの夜景である兵庫県神戸市は第4位でした。





結論


というわけで、


「なんでキレイな夜景を100万ドルの夜景って言うの?」は、


「六甲山から見える夜景のひと月の電気代が本当に100万ドルだったから」


でした。



解説してくれたのは


夜景評論家の丸々もとおさん


夜景評論家/夜景プロデューサー/
イルミネーションプロデューサー
(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー代表理事

丸々もとお

1965年生まれ。立教大学社会学部観光学科卒。1992年『東京夜景』上梓。日本でも唯一無比の夜景評論家として本格的活動を始める。「夜景」の美しさを景観学、色彩心理学などをベースに評論する等、夜景の本質を浮き彫りにする独自の「夜景学」の構築に取り組んでいる。夜演出については世界でただひとりギネス世界記録を3つ(①世界最大の光の地上絵、②世界最大の光の彫刻、③世界最大の水面SDプロジェクションマッピング)を同時取得している。夜景に関する著書は50冊以上。近作に、「最新版日本夜景遺産」(河出書房新社)、「日本のイルミネーションBest」(廣済堂)等がある。
神戸市、横浜市、長崎市、川崎市、周南市、足利市、広島県、札幌市等で夜景観光アドバイザーを歴任。
「夜景検定(夜景鑑賞士検定)」及び「イルミネーション検定」総監修。
日本初の工場夜景クルーズを手がけ「かながわ観光大賞」を受賞。
イルミネーションプロデュースに、「TOKYO MEGA ILLUMINATION」(東京・大井競馬場)、「アパリゾート上越妙高イルミネーション」(新潟)「門司港レトロ」(北九州)「小倉イルミネーション」(北九州)「ハウステンボス」(長崎)「東京ドイツ村」(千葉)「長崎グラバー園」(長崎)「奧日光雪まつり」(栃木)「ぐんまフラワーパーク(群馬)「いくとぴあ食花イルミネーション」(新潟)等、年間数十カ所を手掛ける。
ライトアップに「出島」「大浦天主堂」(国宝)、中町教会、北九州アイアンツリー等多数。
(HPより)





今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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