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なんで服を買うと布の切れ端が付いてくるの?→かけつぐため。昔は既製服がなく穴が開いても簡単には捨てられず、補修して着続けるのが一般的だった

今回は、2020年10月9日金 チコちゃんに叱られる!「▽和菓子のあんこ▽洋服の布切れ」の番組内容を紹介。


なんで服を買うと布の切れ端が付いてくるの?





たしかに高級な服を買うとついてきますね。


つぎはぎのため?





なんで服を買うと布の切れ端が付いてくるの?


本日の4つめ目の話題。


最後は、お笑いから始まります。


チコちゃん「パリコレ出た~い。桂由美のモデルとしてランウェイ歩きたーい。」


桂由美「面白そうね。」


と桂先生、以外にのりき!



チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中でファッションセンスがいいおしゃれな大人ってだーれ?」


今日は、先発していなかった岡村さんが回答者に。


ファッションの問題なので、桂由美さんは知っているかと想像。


チコちゃん「先生ちょっとお口に桂由美デザインのファスナーお願いします。」


チコちゃん「なんで服を買うと布の切れ端が付いてくるの?」


岡村さん「穴が開いた時などの補修用の布の切れ端です。」


チコちゃん「どう直しますか?」


岡村さん「パッチワークのように縫います。」


直し方が正解でなく、叱られちゃいました。


チコちゃんの答えは、「かけつぐため。」



かけつぐため


解説してくれたのは、ユニフォーム研究家の佐野勝彦さん。


今回、2回目の登場。


そもそも日本で既に完成している既製服を買うという文化が生まれたのは戦後。


それ以前は仕立て屋で自分用に生地から仕立てた服を買うか、


もしくは、家庭でシンプルなデザインの服を手作りするのが一般的。


1950年代中ごろから洋服を着るのが当たり前になり、既製服が百貨店を中心に店頭に。


より多くの人に服を買ってもらうために百貨店はあるサービスを取り入れる事に。


それが、服に共生地(ともきじ)と呼ばれる布の切れ端を付けること。





共生地は百貨店が商品の価値を高め、服を買ってもらうためのサービス。




当時の服は今よりも高価。


穴が開いても簡単には捨てられず、補修して着続けるのが一般的。


その時に活躍するのがあの共生地。


プロの手にかかればキレイに補修できます。


その技法がかけつぎ(かけはぎ)。



かけつぎの工程


用意されたのが、たばこで穴の開いたスーツ。


1. 傷よりも少し大きめに布をカット




2. カットした共生地から横向きの糸を一部外して縦糸を残す



糸の輪がついた針を用意



3. 傷の近くに、糸の輪がついた針を刺して服に通す





共生地の縦糸だけを残した部分を重ねる


縦糸2本を輪の中に通します。










4. 共生地の糸を布に織り込みます。








このように、糸の輪に生地を挟み込んでいって補修部分に織り込んでいく
(150回以上)



すると、こんな感じに。





共生地と元の服のつなぎ目に熱で溶ける専用ののりを付け




つなぎ目がなじむように糸を調整


自然な見た目に調整した所でアイロンを当ててのりを溶かし


共生地を固定表面の余分な糸をカットして完成





職人の一番の腕の見せ所は生地の自然ななじませ方。


固定前だとうっすらとつなぎ目が分かってしまう所が、なじませて固定するとこんなに自然な見た目に。




最近ではお手頃価格の服も増えたのでかけつぎしてまで着続けるという文化自体がなくなっています。。


つまり共生地の使い道はどんどん無くなってきているとのこと。



結論


というわけで、


「なんで服を買うと布の切れ端が付いてくるの?」は、


「かけつぐため」


でした。



塚原アナから補足


共生地があっても生地の種類や変色の具合によってキレイに塞げないケースもあります。


ちなみに共生地が付いていなくてもズボンの裾の折り返し部分の布などの見えない部分の生地を流用して穴を塞ぐことも可能。


桂さん「かけつぎなどの繊細な技術は、今後も無くしたくはない文化ですね。」


チコちゃん「そう思いながら中島みゆきの『糸』を聴かないといけないわね。」



解説してくれたのは


解説はユニフォーム研究家の佐野勝彦さん


1951年、奈良県生まれ。1972年、鐘紡(株)入社後、ファッション研究所にて繊維・ファッション系の企画・分析業務に従事。1996年、テイコク(株)(現・株式会社トンボ)創立一二〇周年記念事業「ユニフォーム研究開発センター」創設に参加。以降二十年、ユニフォームの調査研究に従事し、調査報告書「スクーラーレポート」を毎年発刊。2017年、アイトス(株)創立一〇〇周年記念事業「働き方研究所(Job Style & Gear Research)」創設に参加、ワーキングウエア分野の調査研究に従事
(HPより)




今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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