今回は、2020年11月20日金 チコちゃんに叱られる!「▽レモンティーの色の謎▽ビニール傘誕生秘話▽祝!新曲お披露目」の番組内容を紹介。
なんで人間には白目があるの?
たしかに、他の動物には、白目がないですね。
なんで?
なんで人間には白目があるの?
本日の4つめ目の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、少年のようなキラキラした目をしているステキな大人ってだーれ?」
本日、まだ先発していない岡村さんが立候補。
目の話題。
チコちゃん「白目って知ってる?」
岡村さん「知ってます。」
チコちゃん「動物には?」
岡村さん「ないです。」
動物には、白目がない。
チコちゃん「なんで人間には白目があるの?」
岡村さん「無くてもいいけど余白。」
正解に至らず、叱られちゃいました。
チコちゃんの答えは、「狩りが上手になるから。」
狩りが上手になるから
解説してくれたのは、九州大学大学院の橋彌和秀准教授。
人間に白目がある理由は、「狩りが上手になるから」というのが可能性の一つ。
すなわち、白目がある事は人間が進化する為に重要だったとのこと。
目の基本的な構造
真ん中の黒い部分は瞳孔。
光をとり込むのが主な役割。
瞳孔の周りが虹彩で光の量を調整。
そして白目は強膜(きょうまく)というのが正式名称。
衝撃から目を守る役割。
この強膜自体は人以外の動物の目にも広く存在しています。
しかし、猫、犬、馬などでは普段は隠れているのです。
よく観察してみると犬でも白目が確認できます。
ではなぜ人間以外の生き物では白目が普段は隠れてあまり目立たないのか?
強膜(白目)に色が付いている生き物にとっては細かい視線を読まれる危険が少ないからというのが一つの説。
例えばチンパンジーには黒っぽい強膜(人間でいう白目部分)があります。
しかし、黒っぽいので、人間の目と比べると視線の動きが分かりにくい。
実際の狩りの場面では、獲物の視線が逸れた瞬間を狙って攻撃を加えたり。
この視線を相手に悟られるかどうかというのは弱肉強食の世界に生きる生き物にとっては生死を分けるポイント。
この際、もし白目がくっきりと見えていたら
顔を相手に向けていても視線が外れた事を悟られやすくなります。
そうなると、襲われる可能性が大きい。
白目は目立たない方が生き残りやすいというのが基本的な考え方。
オーストラリアの大学の実験
アフリカで野生動物と目の関係について実験。
家畜の牛がライオンに襲われるという被害が頻発した地域で、牛のお尻に目を描いてみてその効果を検討。
すると、お尻に目を描かれた牛は4年間で1頭も襲われなかったという結果が!
どうして私たち人間はそんなリスクを抱えながら白目がくっきりしている?
それは「視線を使うという技術」が人間の進化にとって重要だったから。
人間は単体としては力が弱く、集団で狩りを行います。
その時に人間が編み出した戦術が目を使った「アイコンタクト」。
大声やその他の音を使うと獲物の存在を仲間に伝えてしまうと逃げられてしまいます。
そこで、目の動きだけである程度のコミュニケーションをとって連係プレー。
白目があると仲間の視線が分かりやすいのが逆にメリットになるとのこと。
どれだけ離れても目の動きが読み取れるか?
視力0.8の人で目の動きが読み取れた限界の距離は10mほど。
太古の昔では人間の視力も違ったでしょうから、さらに読み取れる距離は遠くなる可能性も。
そこで、何メーター離れても、視線が読み取れるか実験。
質問して、目線で答えます。
それが、わかるかどうかの実験。
3m
正解
5m
正解
10m
11m
不正解。
今回の実感では、10mまで視線を確認可能ということでした。
それ以外にも、目でいろいろと会話が可能
「だったらやってもいいよ」の目
「どっちでもいい」の目
「助けを求める」目
目は、口ほどにものをいう。
結論
というわけで、
「なんで人間には白目があるの?」は、
「狩りが上手になるから」
でした。
解説してくれたのは
九州大学大学院の橋彌和秀准教授
橋彌 和秀(はしや かずひで)
准教授
人間環境学研究院 人間科学部門 発達心理学第一
大学院(学府)担当
人間環境学府 行動システム専攻
学部担当
教育学部 心理
ホームページ
https://kyushu-u.pure.elsevier.com/ja/persons/kazuhide-hashiya
研究者プロファイリングツール 九州大学Pure
http://www.babykyushu.org/
電話番号
092-642-3143
FAX番号
092-642-3143
就職実績有, 京都大学大学院教育学研究科 助手
2000年4月より2003年3月まで
取得学位
博士(理学)
専門分野
比較発達心理学 霊長類学
活動概要
コミュニケーションの発達とその進化に関心を持っている。
本学着任後、乳幼児研究実施に不可欠な乳幼児とその保護者の方々に調査協力者として登録をいただく「赤ちゃん研究員」と名づけたボランティア制度を創設・運営してきた。この制度を基盤に、大学院生・学部生と共同で複数の研究プロジェクトを遂行中である。
並行して成人の「非言語」的なコミュニケーション行動の実験的分析もおこなっている。
また、他の研究機関との協力のもと、チンパンジーなどヒト以外の霊長類を対象とした実験研究もおこなっている。
(大学HPより)
九州大学(きゅうしゅうだいがく、英語: Kyushu University)は、福岡県福岡市西区元岡744番地に本部を置く日本の国立大学である。1911年に設置された。大学の略称は九大(きゅうだい)。
大学全体
九州大学は、1949年(昭和24年)に旧制九州大学等を包括して設置された国立大学である。1867年(慶応3年)に設立された賛生館を起源とする九州帝国大学を直接の母体としている(旧帝大の一つ)。九州帝国大学の初代総長は東京帝国大学の総長と明治専門学校(現:九州工業大学)の初代総裁を務めた山川健次郎である。2003年(平成15年)に九州芸術工科大学を吸収、2004年(平成16年)に国立大学法人による設置へと移行した。
憲章
九州大学には特に建学の精神は定められていないが、『九州大学教育憲章』『九州大学学術憲章』が存在する。
教育および研究
九州大学では1970年代、大学院への要請が多様化してきたことに対応するため、「学際大学院」構想を進め[注 1]、1979年(昭和54年)4月に総合理工学研究科(現:総合理工学研究院)を設置している。
1991年(平成3年)、キャンパスの統合移転計画が決定すると、1998年(平成10年)に「改革の大綱案」を定め、優秀な研究者の養成と研究レベルの向上を目的とする大学院重点化を行い、2000年(平成12年)に学府・研究院制度を導入した。この制度は研究機関としての大学院組織を「研究院」、教育機関としての大学院組織を「学府」に分離する内容。必要に応じて簡易に組織改編ができるようになり、研究院には教員が、学府には大学院生が、学部には学部生が所属し、教員が学府や学部に出向する形で教育を行う。なお、基本的に研究院長が学府長・学部長を兼務する。
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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