今回は、2018年6月15日放送、第10回「チコちゃんに叱られる!」の1つ目のお話。
「なんで応援は「337拍子」なの?」だよ!
確かに、337拍子を聞くと、みんな応援をおもいうかべるよね。
誰が考えたんだろう?
なんで応援は「337拍子」なの?
チコちゃんの「埼玉出身なのにカープ女子は誰?」って問いかけで、北斗さんが回答者に。
ナレーション「なぜ応援の時は337拍子なのか?その背景にはある天才日本人の存在が!」
問題は、「なんで応援は337拍子なの?」
答えられずに叱られちゃいました。
チコちゃんの答えは、「明治大学の天才がひらめいたから」
へー、知らなかった!
337拍子の応援はいつから始まったのか?
神戸大学名誉教授、日本民俗音楽学会会長の岩井正浩先生が解説。
「明治大学が始めたと聞いている」とのこと。
そこで、番組では、明治大学の応援団へ。
明治大学の応援団によると
大正10年に、明治大学応援団が創設。
337拍子は、明治大学応援団の初代団長である相馬基(そうま もとい)先輩が考案。
ロバートの秋山さんに似てるね!
早稲田大学との大学対抗試合で考え出したのが最初とのこと。
当時の応援は
応援団が当時の応援を再現。
「勝ったほうがいい!勝ったほうがいい!勝ったほうがいいったら勝ったほうがいい!」
と繰り返し歌いながら、両手でお相撲さんの土俵入りの柏手のような感じで手拍子!
もともとは、掛け声だけ。
次に、それに合わせて手拍子が追加。
それが、いつしか手拍子だけが残って337拍子に。
そして、戦後、東京6大学野球で337拍子がおこなわれ、日本中に広まって応援の定番になったんだね。
337拍子は、多くの応援曲で聞くことが出来る
例えば、甲子園の応援曲、Xジャパンの「紅」やピンクレディの「サウスポー」は、337拍子で演奏可能とのこと。
なぜ、掛け声に手拍子をつけた?
ではなぜ「勝った方がいい」のかけ声に337拍子をつけたのか?
明治応援団によれば、「相馬さんが天才だったから」。
337拍子は、実は448拍子
337拍子は、実は448拍子。
三の次に間、3の次に間、7の次に間があるので、実は448拍子。
これは、とっても、「日本人的なリズム」とのこと。
なぜ間が必要?
337拍子は、日本人的リズム感とのこと。
日本は、田植えや稲刈りなどの共同作業が多く、周りとタイミングを合わせるために「間」が必要だったとのこと。
「タンタンタンの次のタン。次のエネルギーに行くためにはどうしても1拍子が必要。そうすれば次のエネルギーが出る」と解説。
要するに、この「間」を入れることで一体感がでて、次の大きなエネルギーを生む効果があったから広がったとのこと。
この「間」を入れて次のエネルギーを生み出すのはヒット曲にも
モーニング娘の「恋愛レボリューション21」 の歌詞
「超超超 いい感じ」
TRFの「EZ DO DANCE」のサビ部分
「EZ DO DANCE EZ DO DANCE 踊る君を見ている」
などなど。
さらには、ベートーベン交響曲第5番「運命」もこのリズムで演奏できるとのこと。
元NHK交響楽団首席奏者で東京芸術大学の名誉教授有賀誠門先生登場。
暗いイメージのある曲に、パーカッションで337拍子で先導。
ヴァイオリン、ピアノ、クラリネット、チェロのカルテットの演奏が追加。
最初は、違和感があったけど、次第になくなっていき、最後には、明るい曲調の「運命」が!
有賀先生「ベートーベンさんも、ものすごい喜んでる。337拍子は日本の国宝ですよ。」とのこと。
チコちゃんのカラオケの十八番
チコちゃんのカラオケの18番は、「オジャパメン」とのこと。
ダウンタウンのごっつええ感じのエンディングテーマですね。
オジャパメン
オジャパメン
ソバンチャの楽曲『オジェパム・イヤギ~ゆうべの話』
同じく『オジェパム・イヤギ~ゆうべの話』のカバー曲。
(Wikipediaより)
塚原アナからの補足
337拍子の考案者ということで名前が挙がった相馬基さん。
実は相撲部も兼任されていたとのこと。
そこで、横綱土俵入りの不知火型の両手を広げる動きを取り入れて応援したらしい。
(注)337拍子の起源については諸説あります。
解説してくれたのは
神戸大学名誉教授、日本民俗音楽学会会長 岩井正浩先生
岩井正浩先生
岩井 正浩Masahiro Iwai
名誉教授 (博士)
神戸大学 大学院人間発達環境学研究科 人間表現専攻 人間表現論講座
Professor Emeritus(Ph.D.)
Graduate School of Human Development and Environment, Kobe University
〒657-8501 神戸市灘区鶴甲3-11
3-11, Tsurukabuto, Nada, Kobe, 657-8501 JAPAN
Phone: +81 (78) 803-7794
Emal: iwai45ma@kobe-u.ac.jp
1945年 高知県に生れる。愛媛大学教育専攻科(音楽専攻)修了後、東京藝術大学研究員、 愛媛大学助教授、ハンガリー人民共和国リスト音楽院研究員、国立民族学博物館共同研究員、 奈良市音楽療法審議委員会委員、ユネスコの無形文化遺産に係る活動構想策定委員会委員を経て、 現在神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授(音楽人類学)。1995年、博士(PHD)取得。 徳島県文化財保護審議会委員、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター共同研究員、 中部高等学術研究書共同研究員、神戸市須磨区音楽協会会長、無形文化遺産シンポジウム企画委員会委員。
(研究室HPより)
元NHK交響楽団首席奏者で東京芸術大学の名誉教授 有賀誠門先生
有賀誠門先生
有賀 誠門 オフィシャルサイト | Upward projects | 「上の発想 下の発想」
有賀 誠門(あるが まこと、1937年1月5日 – )は、打楽器奏者。元NHK交響楽団主席奏者、東京藝術大学名誉教授。
プロフィール
長野県塩尻市出身。長野県桔梗ヶ原高等学校を卒業後、東京藝術大学音楽学部に入学しティンパニーを専攻。1958年NHK交響楽団に入団しパーカッションを担当、1960年東京パーカッションアンサンブル設立。1963年から翌年までニューイングランド音楽院に留学。1976年退団後、母校助教授。1993年同教授に就任。アメリカ・スタイルの日本を代表するティンパニ奏者といわれる。
(Wikipediaより)
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