サイトアイコン チコちゃんに叱られる!

いろいろな色があるのは花の戦略、見え方の違う蝶や蜂などの昆虫を効率的に集めるため。

今回は、2018年6月15日放送、第10回「チコちゃんに叱られる!」の4つ目のお話。

「どうして、花にはいろいろな色があるの?」だよ!



そういえば、お花にはいろいろな色があるね。

黄色、赤色、ピンク色、紫、青、などなど


改めて聞かれても、よくわからないね。

なぜなんだろう?


どうして、花にはいろいろな色があるの?



チコちゃん「お花が似合うステキな大人だと思う人はだあれ?」ということで、安田さんが回答者。

チコちゃんからの質問は、「どうして花にはいろいろな色があるの?」


安田さんは、「かわいいねって言われてたいから。」って答えて、叱られちゃいました。


チコちゃんの答えは、「花によって虫の好みがバラバラだから」


昆虫によって色の見え方が全く異なる


以下、専門家の解説だよ!

植物は蜜を求めてやってくる虫などに花粉を運んでもらい受粉。

受粉すると種が出来て子孫を残すことができるんだね。



植物にとっては、どうやって昆虫や鳥を花におびき寄せるかが重要で、そのための一つの戦略が花に色を付けることとのこと。


つまり、花は色を使って、昆虫たちに、こちらに来てねとアピールしているんだね。

「この色の花に蜜がある」ということを示しているわけなんだ。


では、なぜ多種多様の色があるかというと、昆虫によって色の見え方が全く違うから。


ミツバチは赤が認識できないけど、黄色や白色は認識できるのでそれらの色の花に集まりやすい。

アゲハチョウは赤が認識できるので、赤い花に集まりやすいんだって。


花の色が途中で変わるという植物も


効率よく、受粉をするために進化も遂げている花もあるんだって。

ハコネウツギは、受粉前は白い花で昆虫を呼び寄せるんだ。

でも、いったん受粉すると赤に変化。

受粉していない白色の花を目立たせることで、昆虫を効率よく呼び寄せ、受粉を促しているんだね。



虫たちは人間とは色の見え方がちがう


先生によると、虫たちは私たち人間とは色の見え方が異なるんだ。

それは、昆虫には、人間の目には見ることができない紫外線のセンサーがあるから。


紫外線が映せる特殊なカメラで花を見てみると、白い花は水色、赤い花は紫色に見えるんだ。


さらに自然界には紫外線が作る模様も沢山。

人間には黄色い単色の花の色に見えている花。



ても、紫外線センサーがある虫たちには花の中心部だけ黒く見えて、はっきりとした模様が浮かび上がってるね。



これは蜜のありかをよりピンポイントで教えるためとのこと。


花の色がいろいろあるのは、僕たちを喜ばせるためでなく、植物の生き抜く戦略なんだね!


ということで、「花にいろいろな色があるのは花によって虫の好みがバラバラだから」でした。


なるほど!


解説してくれたのは


国立総合研究大学院大学の蟻川謙太郎教授。

蟻川謙太郎教授。

蟻川 謙太郎 教授
E-mail: arikawa@soken.ac.jp
ResearchMap: http://researchmap.jp/papilio/
神経行動学・感覚生理学
神経行動学は、行動の神経メカニズムを解明する、広い研究分野である。私の研究室では、視覚の機能をベースにしてさまざまな行動の基礎にある神経メカニズムを探ることを目指している。私自身は昆虫、とくにチョウ類の色覚に興味を持ち、さまざまな実験手法を取り入れながら主としてアゲハを対象に色覚メカニズムの解明を進めて来た。最近は色覚メカニズムを様々なレベルで、できるだけ多くの種で比較することで、その進化をより深く理解する方向に研究を進めている。こうした歴史の結果、研究室では神経生理学・分子生物学・生理光学・光学顕微鏡 および電子顕微鏡による組織学・コンピュータシミュレーションなど、応用できる実験手法は多岐にわたっている。
(研究室HPより)



国立総合研究大学院大学


総合研究大学院大学(そうごうけんきゅうだいがくいんだいがく、英語: SOKENDAI, the Graduate University for Advanced Studies)は、神奈川県三浦郡葉山町(湘南国際村、1995年までは東京工業大学長津田キャンパス)に本部を置く日本の国立大学である。
1988年に設置された。
大学の略称は総研大(そうけんだい)。
概要
総合研究大学院大学(以下、総研大という)は、日本初の博士課程のみの国立大学院大学である。大学卒業者、あるいは大学院修士課程(博士前期課程)修了者を対象とする。前者は5年一貫制博士課程に入学し、後者は5年一貫制博士課程の三年次に編入する(文化科学研究科については、博士後期課程のみを設置している。なお、5年一貫制博士課程に入学した学生が、2年以上在籍し所定の単位を取得後、修士論文や特定課題研究の審査・試験に合格し退学する場合には修士の学位を取得することが出来る)。6研究科で構成され、各研究科はさらに幾つかの専攻に分かれている。各専攻における研究指導は、基盤機関(大学本部(葉山キャンパス))、4つの大学共同利用機関法人に属する16の研究所)、独立行政法人メディア教育開発センター、及び国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)で行われる。

理念及び目的
総研大は、国立大学法人法に定められているところの、国立大学院大学である。国立大学院大学の目的は、時代の先を見据え、専門的かつ視野の広い研究者を育成し、公共の利益に資することとされている。

総研大は『世界最高水準の国際的な大学院大学として学術の理論及び応用を教育研究して、文化の創造と発展に貢献すること』を理念としている。。この理念に基づき、『基礎学術分野において国際的に通用する高度の研究的資質を持つ広い視野を備えた研究者の育成』を大学の目的としている。5年一貫制博士課程の新設は、高い潜在能力を持った人材を早めに確保することによって、より高度な学術研究の実施を行う人材を発掘し養成することである。

参考までに、総研大以外の(国立大学法人の)大学院大学には、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)がある。各大学院大学は博士前期課程及び博士後期課程を持ち、地域産業への人材輩出と地域産業振興を目的とした産業基盤強化のための学術研究センターとして、産学及び地方自治体の協力によって設立されたものである。また、公共政策の分野における高度学際的政策研究・教育機関を目的として設置された政策研究大学院大学(GRIPS)がある。これらの大学院大学開設時の経験に基づき、一部の国立大学法人、公立大学法人では、大学院重点化が行われている。
(Wikipediaより)



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