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ジーンズの小さいポケットは懐中時計用。リーバイスがゴールドラッシュ時代考案

今回は、2018年7月13日放送、第14回「チコちゃんに叱られる!」のお話。

「なぜジーンズには小さいポケットが?」だよ。



たしかに、どんなジーンズにも、小さなポケットがあるよね。


小銭を入れるところって思ってたけど。


ちがうのかなぁ。



なぜジーンズには小さいポケットが?



チコちゃん「スタイルが良くてジーンズが似合う大人ってだーれ?」ということで、田中さんが回答者。


チコちゃん「(普通のジーンズをみせて、)なぜ、ジーンズには小さいポケットが?」


田中さんの答えは「小銭入れ」


というわけで、チコちゃんに叱られちゃいました。


懐中時計をいれておくため



チコちゃんの答えは、「懐中時計を入れるため」


そうだったんだ。


以下、専門家の解説。


解説は、日本ジーンズ協議会の顧問である佐伯晃さん。


ジーンズ業界の生き字引。


懐中時計は1700年から1880年までは携帯時計の主流。


その後は腕時計が普及。


最初はベストや上着に鎖をつけて、上着のポケットにいれていたんだ。


なぜ、懐中時計用のちいさなポケットを?


ジーンズに専用ポケットを作るのを考案したのは、リーバイスの創業者リーバイ・ストラウス。


ジーンズは、丈夫な作業着を求めた労働者の声に応えて登場したもの。


きっかけとなったのはアメリカ・カリフォルニアでのゴールドラッシュ。


1848年に砂金が見つかったことで一攫千金を夢見る人々が世界中から殺到したんだね。




ジーンズは、ゴールドラッシュであつまった人々によって爆発的に広がったんだって。


でも、ジーンズを着こなす人々にとって懐中時計の入れ場所は厄介な問題。


当時の移動手段と言えば馬が代表的。


馬に揺られる際に上着のポケットから懐中時計が落下するリスクがあったんだね。




また、後ろポケットに入れておくと座った際に壊れてしまうリスクが。


そこでリーバイ・ストラウスはポケット付きのジーンズを販売したんだ。


右の前ポケットから内側に


最初は、右の前のポケットに付いた懐中時計専用のポケット「ウォッチポケット」付きのジーンズを販売。


その後、しゃがんだり、前かがみになった時でも影響を受けにくいように前ポケットの内側へ。


右利きが多いということも考慮して右のポケットになったんだって。


実際は?


その当時の懐中時計は非常に高価な買い物。


労働者の親方や現場監督の立場にある人のみに許される高級品。


佐伯さんによると、「懐中時計の入るジーンズを着ることは稼ぎの少ない労働者にとっての誇りや見栄、憧れになっていたのではないか?」とのこと。


ということで、


「ジーンズに小さいポケットがあるのは懐中時計を入れるため」


でした。


塚原アナからの補足



現在、「ウォッチポケット」は「コインポケット」とも呼ばれているそう。


街で、実際に入っていたものを調べた結果、

家の鍵、リップクリーム、親指、四つ折りの千円札、切符、携帯用音楽プレーヤー、鼻をかんだティッシュ、目薬などがあったとのこと。





解説してくれたのは


日本ジーンズ協議会の顧問である佐伯晃さん。


佐伯晃さん。

佐伯 晃
日本ジーンズ協議会 専務理事
1965年帝人株式会社入社、ポリエステル生地営業などを担当した後、1973年、ジーンズカジュアルのアパレル子会社、帝人ワオ株式会社の設立と同時に同社へ出向、2003年同社社長で退任。日本ジーンズメーカー協議会(現、日本ジーンズ協議会)には1981年の設立当初から関与し、インチ号数サイズ表示、ベストジーニストイベント、生産統計など同協議会の事業にたずさわってきた。

<内容>
世界的に見て、日本のジーンズはある意味で特殊な存在である。安価な実用着ではなく、こだわりのファッションアイテムとして成長して来た。その背後には日本人固有の美意識がある。生地値が高くとも評価の高いジャパンデニム、生産性の高い縫製、後加工、優秀な副資材の実態を基盤にして、国内製造比率の維持を図りつつ、日本人の本来の姿を世界に発信する必要がある。日本や海外のジーンズ関連の生産、流通などの現状も解説。
(日本ジーンズ協議会HPより)



日本ジーンズ協議会

日本ジーンズ協議会(英文名:JAPAN JEANS ASSOCIATION, 略称J.J.A)は、日本におけるジーンズ衣料の(輸入を含む)生産、販売を行う企業団体で、1989年に公正取引委員会に正式団体としての届出をしております。
我が国のジーンズの需要は生活様式の近代化、余暇時間の増加などの環境変化にともなって素材、デザイン、洗い加工も拡大しており、極めて近い将来に先進欧米諸国なみの水準である年間1億着消費時代を迎えようとしています。
比較的歴史の浅い業界だけに今後の発展に備えてとり組むべき課題も多く、会員全社で結束統一された努力を行っております。
(公式HPより)



今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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2018年6月29日放送、第12回「チコちゃんに叱られる!」の放送内容は、下記の各回放送・放送日別一覧ページからどうぞ!


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