今回は、2021年12月10日金 チコちゃんに叱られる!「▽なぜヒツジを数える▽ラップの秘密▽大仏様の謎」の番組内容を紹介。
奈良の大仏様はなんで手を挙げてるの?
たしかに右手をあげてますね。
なんのサイン?
奈良の大仏様はなんで手を挙げてるの?
本日の最後の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、人生を悟った感じのステキな大人ってだーれ?」
本日は先発していない岡村さんが自ら回答者に。
大仏様の話題。
チコちゃん「奈良の大仏様はなんで手を挙げてるの?」
岡村さん「参拝する人に右手からパワーを出している。」といった趣旨の回答。
正解に至らず、叱られちゃいました。
チコちゃんの答えは、「怖がらなくていいですよ~のポーズ」
怖がらなくていいですよ~のポーズ
解説してくれたのは、おなじみ、曹洞宗宝林寺の住職、千葉公慈さん。
今回が10回目の登場。
奈良東大寺の大仏様のあの手の形は「印相(いんぞう)」
仏教の教えを分かりやすく伝えるためのポーズ。
右手を挙げて手の平を見せているのは「施無畏印(せむいいん)」
印相の一種で「恐れをなくそう=怖がらなくていいですよ」という意味。
そして左手は手の平を上に向けて膝の上に置いています。
これは「与願印(よがんいん)」という印相。
「願いを与えます、願いを聞きます」という意味。
つまり奈良の大仏様は両手で「怖がらずに願いを言ってください」とおっしゃっておられます。
印相とはそもそも仏様の悟りの心境を形に表したもの。
そのバリエーションは多岐に渡ります。
京都三千院の阿弥陀如来像は人差し指と親指をくっ付けてOKサイン?
これは「来迎印(らいごういん)」と呼ばれるもので、「極楽浄土からお迎えに来ましたよ。」という意味。
右手の輪っかは輪廻転生を表しているという説も。
肉体は滅んだとしても魂は何度でも生き返って死なないことを表現。
また、京都広隆寺にある弥勒菩薩半跏思惟像の「思惟手(しゆいしゅ)」
お釈迦様の死後56億7千万年後に人々を救うとされる弥勒菩薩。
「どうすれば人々を救えるのか?」をずっと考え続けている姿を表現。
右足は瞑想の為にあぐらの形をとっています。
しかし、左足は地面につけた状態。
これはいつでも立ち上がって苦しんでいる人の元へ駆けつけますという意味が込められています。
このように仏様の様々な教えを伝えてくれる印相。
印相は他にもあるとのことで、番組スタッフがリモートで千葉住職に相談し、適切な印相を伝授。
ダイエットができないディレクター
金剛印(こんごういん)を伝授。
この印相は「心を固くする」といった意味があります。
これを二つ重ねた印相を結ぶ円成寺の大日如来像は煩悩に打ち克って悟りの境地に達した姿。
取材にカメラを忘れ致命的なミスをした新人AD
鉢印(はちのいん) – 分かち合いの感謝の心を意味する手の形
お坊さんが托鉢で何かをいただく際に感謝するその気持ちを手の形にしたもの。
比叡山延暦寺の千手観音立像。
優柔不断で物事が決められない塚原愛アナ
法界定印(ほっかいじょういん)
深い瞑想によって悟りに入っている様子
上原美術館の大日如来像がこの印相。
千葉住職から「迷いと悟りは実は表裏一体で迷う事は悪い事じゃない」というアドバイスで終了。
結論
というわけで、
「奈良の大仏様はなんで手を挙げてるの?」は、
「怖がらなくていいですよ~のポーズ」
でした。
解説してくれたのは
富士山曹洞宗法林寺の住職 千葉公慈さん。
千葉 公慈(ちば こうじ、1964年 – )さん
日本の仏教学者、駒沢女子大学教授。
専門はインド・チベット仏教教理学。
来歴
千葉県市原市生まれ。
1993年 駒澤大学大学院人文科学研究科博士後期課程(仏教学専攻)満期退学。
文学修士。
2011年に駒沢女子大学人文学部日本文化学科教授に就任。
近年は唯識思想と日本文化論を研究。
市原市の曹洞宗宝林寺(第24世)住職。
曹洞宗教誨師。
テレビ、雑誌、講演などで仏教の教えや生き方を説く。また民俗学や日本人の思想にも造詣が深い。
著書に『心と体が最強になる禅の食』
『そうだったのか!お寺と仏教』
『知れば恐ろしい日本人の風習』
『心の花を咲かせる言葉』
『運がよくなる仏教の教え』(萩本欽一との共著)(Wikipediaより)
富士山曹洞宗法林寺の場所はこちら!
http://sotozen-navi.com/detail/index_220623.html
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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