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なんで食卓用のナイフは先が丸いの?→歯のすき間を掃除させないため

今回は、2022年1月28日金 チコちゃんに叱られる!「▽こんにちはって?▽シャンプーとリンス▽ナイフの謎」の番組内容を紹介。


なんで食卓用のナイフは先が丸いの?




なんで食卓用のナイフは先が丸いの?


本日の最後の話題。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中でおいしいフランス料理を食べているステキな大人ってだーれ?」


この問題は、本日先発していない岡村さんが「食べてないですけど」と言いながら立候補で回答者に。


普通のナイフと、食卓用のナイフの写真。





チコちゃん「なんで食卓用のナイフは先が丸いの?」


岡村さん「フランス料理でソースなどをかける用にナイフの先端がちょっとスプーンっぽく丸くなっているのが便利だから。」といった趣旨の回答。


チコちゃんに「スプーンですくえば?」つっくまれます。


結局正解に至らず、叱られちゃいました。



チコちゃんの答えは、「歯のすき間を掃除させないため。」


歯のすき間を掃除させないため


解説してくれたのは、日仏料理協会の宇田川政喜会長。


ルネサンス時代のフランスの食事風景は、食卓にドーンと出てくる大きな肉の塊を手で掴んでナイフで切って食べていました。


その際に使われていたナイフというのは戦闘用の先端が尖ったナイフ。





そして、その後、イタリアからフォークがフランスに伝来。


フランスでも食卓用のナイフ&フォークの文化が広まる事に。


当時の16世紀頃のナイフ。





先端は尖っています。


このとがったナイフの先端を丸くしたのがリシュリュー。


リシュリューはフランスの政治家。





ルイ13世の宰相(総理大臣)を務めた権力者。



フランス昔ばなし




ナイフものがたり




ナレーションはコージー冨田さん。




常田富士男のモノマネ。


17世紀のフランス。


リシュリュー(石橋貴明さんのモノマネ)は、客を招いた食事の席で気になっている事が。




当時は歯を磨く習慣がありませんでした。


貴族たちも食後に歯に挟まった食べカスを掃除するのに使うのはもっぱら食事用ナイフ。


貴族1(鶴瓶さんのモノマネ)「あかん、歯に肉がはさまってもうた!」




貴族2(板東英二さんのモノマネ)「いやホンマにね。歯の隙間にゆで卵が挟まってしもてるのよ。」




貴族3(関口宏さんのモノマネ)「お二人さん、大変そうだね。なんか手伝うことはないかな?」




この光景が不快。


貴族の中でもかなりの上流階級出身だったリシュリュー。


住んでいたパレ・ロワイヤルは現存しています。




ナイフで歯のすき間を掃除するなんてあり得ないと考えていました。


リシュリューは同席した貴族たちに、ナイフで歯を掃除するの禁止!と強く訴えます。


しかし、貴族たちのクセはなおらず。


相変わらずナイフで歯を掃除。


リシュリューは実力行使。


そして、食事用ナイフの先端を丸くしました。




リシュリューの家で提供されるナイフは全て先端が丸いものに。


詳しい時期については1610年5月13日に勅令がったという記事や




1637年3月17日にリシュリューはナイフの先を丸くするようにスタッフに命じたといった複数の説があるそう。





いずれにせよ、これがきっかけでフランス貴族たちの中に先端が丸いナイフが広まりました。


それが時代を経てからフランス革命後に一般庶民にも浸透。


最後に、先生に「ナイフ&フォークでご飯が食べづらい」という悩みをお聞きします。


宇田川先生「ご飯を食べるのは箸がベスト」


で終了。



結論


というわけで、


「なんで食卓用のナイフは先が丸いの?」は、


「歯のすき間を掃除させないため」


でした。



補足


ナイフの先端が丸くなったきっかけについては諸説あります。





ルイ13世の息子のルイ14世が食事の席での暗殺をおそれて丸くさせたという説も。



解説してくれたのは


日仏料理協会の宇田川政喜会長

日仏料理協会 Association Franco-Japonaise de Gastronomie

パリに本拠を置くフランス政府公認の社団法人です。

料理・製菓・製パン・シャルキュトリなどの「食」を通じてフランスと日本との文化交流に携わっており、『フランス食の研修』『フランス語講座』『辞典・事典の編纂』などの業務を行っています。

所在地  :東京都目黒区下目黒1-5-10 中目黒マンション212号

電話/FAX :03+3719-6750

Mail    : afjg@dmail.plala.or.jp

会長   :宇田川 政喜(うだがわ まさのぶ)

プロフィール:横浜生まれ。フランス、エクス・マルセイユ大学で音声学、応用言語学を学ぶ。
       1978年 フランス語学院開設、初級教材 Voyage pour la France を開発。
       1985年 フランス、メニュル市にフランス料理高等研究所 (Institut Supérieur de la Cuisine
         Française) を開き、日本人料理人のフランス研修を推進する。
        また、独自に開発した教材「Vive la Cuisine」を用いて通信講座開設。
       1988年 渋谷 にてブラスリを開業、のちに横浜へ移転し「レストラン リパイユ」とする。
       1989年 組織変更し、社団法人日仏料理協会 (Association Franco-Japonaise de Gastronomie) を
        設立し会長となる。
(HPより)



今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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