2022年9月2日のチコちゃんに叱られるは、2021年6月18日の再放送。
(以下、以前のコピペです。)
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今回は、2021年6月18日金 チコちゃんに叱られる!「▽注射嫌いの秘密▽「12」の謎▽「勝訴」の紙」の番組内容を紹介。
裁判で勝訴や無罪の紙を持って走っている人って誰?
確かにニュースでよく「勝訴」って書いた紙を走って持ってくる映像をみますね。
いったい誰?
裁判で勝訴や無罪の紙を持って走っている人って誰?
本日の4つめ目の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、ニュースに詳しい知的な大人ってだーれ?」
本日、先発していない岡村さんが自ら回答者に。
チコちゃんは、ニュースで映る裁判所の光景を話題に。
チコちゃん「裁判で勝訴や無罪の紙を持って走っている人って誰?」
岡村さん「そういう何でも屋さんの仕事、裁判官志望の人がやっている。」といった趣旨の回答。
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
TAKAHIROさんに聞いてみると正解マークが。
チコちゃん「お~。正解です。つまんねーヤツだな~。」
というわけで正解を言われてちょっと悔しいチコちゃんから漢字の問題。
問題は、「(のと半島の) のと」
岡村さんと小芝さんは、不正解。
TAKAHIROさんは、漢字も正解で完全正解!
というわけでチコちゃんの答えは、「足の速い若手弁護士」
足の速い若手弁護士
解説は弁護士で東京大学法科大学院客員教授も務める水口洋介先生。
あの勝訴や無罪といった文字が書かれたあの紙。
弁護士界隈では「はた」「びろーん」と呼ばれているアイテム。
なぜ、「びろーん」という名前という質問に、
水口先生「びろーんと出すでしょ? だからです。」
あの紙の目的は関係者や報道陣などに判決内容をいち早く伝えるため。
特に公害や人権などに関する判決で世間の注目度が高い裁判で出されるケースが多くみられます。
今回番組では、昨年、2020年に人生初びろーんを出した弁護士の加部歩人さんを直接取材。
28歳の若手弁護士が初めてびろーんを出すその瞬間を再現VTRで構成。
「NHコスペシャル ドキュメント裁判 びろーんへの道」
物語の始まりは判決日の2か月前。
裁判を担当する弁護士チームが大集合して会議。
議題は「びろーんの文言」。
キャリア2年目の弁護士であった加部さんも会議に参加。
会議では、今回の裁判は、加部さんが弁護士になる前から審議されていた案件で、基本的に先輩やベテランの話を聞くだけという役割。
実はあのびろーんにはいろいろな言葉のパターンがあるそう。
勝訴にしても、
一部勝訴
全面勝訴
逆転勝訴
と判決内容によって微妙に文言が変わったり。
どんな内容のびろーんにするのかというのは真剣に話し合う重要議題。
実際に会議で絞られた最終案は判決内容に基づいて、
(1) 一部勝訴
(2) 勝訴
(3) 不当判決
(4) 慰謝料を増額
(5) 救済範囲拡大
(6) 悪質性を認定
(7) 実態を理解せず
という7パターンに決定。
そして会議ではびろーんを出す役割として加部さんに白羽の矢が立つ事に。
加部さん「ホントに僕でいいのか?と思いました。目立つ役割なのでこんな下っ端の若手でいいのかな?と。」
なぜ若手弁護士にびろーん役が回って来るのか?
そこで、びろーんの歴史を紐解いてみます。
1963年(昭和38年)の最高裁判所の判決発表の瞬間。
報道陣の手によって窓を開けて掲げられるスタイル。
この他にも非常に長い垂れ幕のようにまさにびろーんと裁判所の敷地内で出されていました。
ところが、1968年(昭和43年)になると秩序維持の為に裁判所の敷地内でびろーんを出す事が禁止に。
その頃の裁判所では報道陣が敷地内で掲げるびろーんの他に、裁判所の外で関係者がビラや看板などを使ってびろーんを出す姿があちこちで見られたりしたから。
また、裁判そのものに対して抗議する人が現れたり。
こうなると裁判所周辺が物々しい雰囲気になってしまい、公平な裁判の妨げになります。
そこで、敷地内びろーんは原則禁止に。
すると、判決内容をいち早く伝えるために、他の手段が必要になりました。
そこで報道陣に代わって弁護士が裁判所内で走ってびろーんを出すように。
その際に、裁判所の職員や警備員に制止されないように足の速い若手弁護士が選ばれました。
今は裁判所内でびろーんを出す事は無いそう。
しかし、外で待っている原告や報道陣の方に一刻も早く伝えたいという気持ちで足の速い若手を選ぶのが慣例になっているとのこと。
というわけで判決日当日。
注目を浴びるびろーん役のポジションを与えられたという事で入念なリハーサルを繰り返す加部さん。
実際には出ないであろうと思われた敗訴した際の「不当判決」の文字を使って練習。
それを目にした先輩からは「何でそんなの出すんだ。縁起悪いだろう。」と一喝され他話も。
そして判決内容が読み上げられるその傍らでは、7パターンのびろーんを横に準備して待機する加部さん。
外からは見えないのでパターンごとに番号を振って区別。
そしてどのびろーんを出すのかはベテラン弁護士が判決に照らし合わせ、メモに数字を書いて加部さんに渡すという方法で伝達。
過去には逆さまにびろーんを出してしまうという痛恨のミスや、走って自動ドアにぶつかったりというアクシデントがあったり。
加部さんはドキドキしながらびろーんを手に外へ。
実際は走って外に飛び出たのではなく、ゆっくり歩いて登場するというスタイル。
判決内容は弁護団の満足のいく内容だったという事もあって、ギフトを渡す感じで悠然と歩いたとの事。
加部さん「なんで走らなかったんだ!?って怒った先輩もいたんですけど当時はそういう雰囲気だったという事で。」
割と走るのがあたりまえという考えがあるよう。
結論
というわけで、
「裁判で勝訴や無罪の紙を持って走っている人って誰?」は、
「足の速い若手弁護士」
でした。
塚原アナから補足
びろーんは裁判によってはベテラン弁護士や傍聴席にいた原告などが出す場合もあるとのこと。
解説してくれたのは
弁護士で東京大学法科大学院客員教授も務める水口洋介先生。
水口 洋介[みなぐち ようすけ]
第二東京弁護士会所属
1959年 京都市生まれ
1977年 埼玉県立熊谷高校卒業
1982年 中央大学法学部卒業
1984年 司法研修所(38期)入所
1986年 弁護士登録(第二東京弁護士会所属)
2001年〜2002年 日本弁護士連合会司法制度改革本部幹事
2002年〜2007年 日本弁護士連合会労働法制委員会事務局長
2007年度 東京三弁護士会労働審判推進協議会議長
2008年度 第二東京弁護士会副会長
2009年度 日本弁護士連合会理事、同労働法制委員会副委員長
2009年11月〜2013年 日本労働弁護団幹事長
2014年度 日本弁護士連合会労働法制委員会副委員長
当事件分野
(1)民事事件• 取引に関する事件(売買、請負等)、損害賠償請求事件(交通事故、製造物責任等)、建築紛争に関する事件、中小企業の経営に関する事件、家事・人事に関す る事件(離婚等)、相続に関する事件(遺産分割等)、債務整理、破産・消費者事件(先物取引等)
(2)刑事事件一般刑事事件
(3)専門分野• 労働者側の労働事件(解雇、賃金・残業代、労災)
「倒産したときに知っておくべきこと」(学習の友社)
「雇用調整とどうたたかうか」(花伝社)
共著「司法改革」日弁連司法改革実現本部(日本評論社)
−労働訴訟担当「労働契約」(旬報社)
ジュリスト2014年4月号「解雇規制・規制改革の問題点」論文
(HPより)
個人ブログ「夜明け前の独り言」 http://analyticalsociaboy.txt-nifty.com/(外部リンク)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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