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なんで蛇口をひねると水が出るの?→3階の高さまで上がる圧力の水を直前で止めているから

今回は、チコちゃんに叱られる! ▽水道の不思議▽カレーの匂いの謎▽なぜ展望台? 初回放送日: 2023年1月13日の番組内容を紹介。


なんで蛇口をひねると水が出るの?





なんで蛇口をひねると水が出るの?


本日の最初の話題。


まずは、最初のゲスト紹介。


本日のゲストは、高橋みなみさんと鈴木浩介さん。


早速一問目に。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、水も滴るかっこいい大人ってだーれ?」


岡村さんの指名で、高橋さんが回答者に。


チコちゃん「なんで蛇口をひねると水が出るの?」


高橋さんは、いろいろ答えるも正解に至らずられちゃいました。


チコちゃんの答えは、「3階の高さまで上がる圧力の水を直前で止めているから。」



3階の高さまで上がる圧力の水を直前で止めているから


解説してくれたのは、東京都水道局 浄水部浄水課の村木瑞穂さん。


どのように水道水が各家庭に届けられているのか?


村木さん「蛇口から水が出るのは、3回の高さまで水を押し上げる圧力のかかった水を止めているからです。どうやって水道水が作られて各家庭に届けられているかご存じですか?」


よくわかっていないスタッフ。


村木さんは、実際に行ってみてみることを提案。


そこで、スタッフは、現地ロケに出発。



東京都の水道水はどう届くのか?






まずは、山梨県・柳沢峠に到着。


ここが、大本の「水道水源林」と呼ばれている場所。


一見、ただの林にしか見えません。


しかし、ここが水道水の始まり。


水道水が届くまでには、長い道のりがあります。


1.水道水源林
2.ダム
3.浄水場
4.給水所

これらを経て、各家庭に配られます。



1.水道水源林

降った雨を土の中に蓄えます。


天然のタンクとして機能。


そこから長い時間をかけて地下水となり、少しずつ川の水に流れていきます。




2.ダム

この川の水が辿り着く先が小河内ダム。


雨が続けて降らないと水不足になってしまいます。


そこで、ダムでは、雨や使用する水の量に応じて川に流す水の量を調整。


ダムから流れてきた水は「取水せき」を通って東村山浄水場へ。




3.浄水場





まず水は、着水井(ちゃくすいせい)に貯められます。


この時点では水は「原水」。


砂や土などの不純物が混ざっています。


ここから着水井 → 沈殿池 → ろ過池 → 殺菌・消毒 → 水質検査。


この過程で浄水します。


次に、沈殿池。


ここでは、原水に凝集剤を混ぜて汚れを取り除きます。


凝集剤は、ポリ塩化アルミニウム


水に溶けると、プラスに荷電。


水の中の不純物は、マイナスに荷電しているので、混ぜることで凝集します。


実際に汚れた水に凝集剤を加えたものとくわえていないものを比較するとこんな感じ。




凝集剤ありでは、汚れが沈殿しています。


その次はろ過池。


そこを通過することにより、最後に残った汚れを取っていきます。


実際にろ過器の模型を使って実験。





ろ過されると、水がきれいになっていることがわかります。


最後に、滅菌・消毒


水質検査では人の手による検査。


さらに、ヤリタナゴが生きた水質計器としても利用。





ヤリタナゴは、水質に異常があった場合、いつもと違う動きをする水質計器の役割を担っています。



4.給水所

飲める状態にまで綺麗になった水が次に向かうのが給水所。


ここで各家庭に届けられるようにポンプを使って圧力をかけます。





コップの水をマドラーでかき混ぜる時のように水を高速でかき混ぜて遠心力を発生させて、圧力を買えます。




このポンプ一台で足立区の人口の約3割をまかなっているとのこと。


どれだけ距離が離れていても、どれだけ水道が分かれていても、中に水が満たされている限り、どこかに圧力をかけていれば一斉に水圧がかかります。




細かく圧力をかける必要はありません。



水にはどれぐらいの圧力がかかっている?


水圧の基準が3階の高さまで上がる水圧。


これは、昭和62年の建築基準法改正で、それまでは木造建築では2階までだったのが3階の一戸建て住宅が認められるようになりました。


このように3階に届く水圧になるように圧力をコントロールしています。


実際に2021年の東京オリンピックでも、開会式開始から水の使用は減り続け、放送終了から一気に増加。





トイレに駆け込んだため?と考えられているとか。


そんな場合にも水不足にならないように、水圧を適時コントロールしています。



3階以上の高い建物の場合は?


ビルの屋上などの大きなタンク(貯水槽)に水をためてそこから水を下ろしていく方法や、




増圧ポンプを利用して、さらに圧力をプラスして水を届ける方法などが使われています。




このように水圧がかかった状態の水を各家庭の蛇口が直前で止めています。


そのため、栓を緩めるだけで水が流れ出してくるというのが水道の仕組みです。



補足


数年前から東京都では、オゾン処理や生物活性炭吸着処理など、今度浄水処理をおこなっているいます。


そのため、以前のような塩素の匂いも少なく、匂いが苦手で水道水を飲まない方に改めて味わてていただきたいとのこと。



結論


というわけで、


「なんで蛇口をひねると水が出るの?」は、


「3階の高さまで上がる圧力の水を直前で止めているから 」


でした。



解説してくれたのは


東京都水道局 浄水部浄水課の村木瑞穂さん。




今回も最後まで読んでくれてありがとう。
他の記事もよろしくね。


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