今回は、チコちゃんに叱られる! ▽紅葉の不思議▽曲のサビとは▽ドキドキゴロゴロ? 初回放送日：2024年10月11日を紹介。
なんで秋になると紅葉するの？
なんで秋になると紅葉するの？
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、秋が似合うステキな大人ってだーれ？」
チコちゃん「なんで秋になると紅葉するの？」
チコちゃんの答えは、「見守り続けた緑を赤が看取ったから」
見守り続けた緑を赤が看取ったから
春夏、樹木の葉は緑色をしています。
この緑色はクロロフィル(葉緑素)。
クロロフィルは光合成において重要な役割を担っています。
健康食品にも使用されています。
クロロフィルが太陽光を吸収すると光エネルギーを利用して酸素と炭水化物を作り出します。
炭水化物は幹に送られて樹木のエネルギー源に。
こうして栄養分を葉から幹に蓄える事で樹木は成長していきます。
これが秋になってくると葉の中にアントシアニンが生成されるようになります。
これが紅葉の原因になっています。
アントシアニンは葉っぱがその道を踏み外さないように陰ながら見守る先生のような存在。
今回は、「ザ・チコフィクション「見守り先生アントシアニン ～君のやりたいことが知りたい～」で解説。
主演のアントシアニン先生ことカテキン約は、野間口徹さん。
アントシアニンになる前はカテキンという無色透明の物質。
葉っぱの中に存在していて紫外線を吸収するクロロフィルにとっては日傘のような役割。
クロロフィルは太陽光が必要な一方、紫外線は遺伝子の切断や突然変異を引き起こす厄介物。
カテキンが紫外線だけを吸収してクロロフィルや葉っぱを保護します。
この時カテキンは無色透明。
クロロフィルは緑色なので葉っぱの色は緑色にみえます。
夏は光合成が最も活発に行われる時期。
でクロロフィルが増加して緑色は濃い状態。
秋になると日照時間が短くなって気温も低下します。
無色透明だったカテキンはアントシアニンという赤色の物質に置き換わっていくことに。
秋の時期は太陽光から炭水化物を作り出す光合成の働きが弱くなっていきます。
そうなるとクロロフィルは太陽からのエネルギーを持て余してしまいます。
内部にエネルギーをため込んでしまう事態に。
太陽のエネルギーを処理しきれなくなった葉っぱ。
そのエネルギーを使ってスーパーオキシドという有害物質を作り出してしまいます。
そうすると葉っぱの細胞組織やクロロフィル自体を破壊。
こうなるとその色が緑色から白色に変化して光合成も出来なくなります。
そして枯れ落ちることに。
このスーパーオキシドを出さないためにクロロフィルを守っているのがアントシアニン。
それまで紫外線だけを吸収していたカテキンは秋になるとアントシアニンに変化。
紫外線以外の太陽光も吸収してクロロフィルが太陽から余分なエネルギーをうけるのを防御します。
秋が深まってクロロフィルの暴走が激しくなるにつれてアントシアニンはその赤みを増していきます。
これは緑色のクロロフィルを守るため。
その後はアントシアニンに守られるだけではなく、クロロフィルも自ら分解。
一部がアミノ酸となって幹が回収して冬支度となります。
冬を越して春になると幹に蓄えられていたアミノ酸からタンパク質を作り出してそこから再びクロロフィルを生成。
そして同じサイクルを毎年繰り返します。
春に向けて緑色のクロロフィルが分解されて赤いアントシアニンが残った物が紅葉ですね。
栄養分の回収が終わると葉っぱは色づいたまま落ち葉となって地理明日。
イチョウなど黄色い葉もありますが、そちらはフラボノイドの影響。
基本的な働きなどはアントシアニンとほぼ同じ。
結論
というわけで、
「なんで秋になると紅葉するの？」は、
「見守り続けた緑を赤が看取ったから」
でした。
解説してくれたのは
東京理科大学の舘野正樹 非常勤講師。
舘野正樹 （タテノ・マサキ）
1958年生まれ。植物学者。日光植物園園長。現在、東京大学大学院理学系研究科准教授。植物学の観点から、樹木の生態研究をリードしてきた第一人者。主な著書に、『植物学者の散歩道』（閑人堂）、『生物 知識の焦点』（Z会）がある。
学歴
– 1983年東京大学, 理学系研究科, 植物学
– 1983年東京大学
– 1981年東京大学, 理学部, 生物・植物
– 1981年東京大学
所属
2011年度: 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授
2010年度: 東京大学, 理学研究科, 准教授
2010年度: 東京大学, 理学系研究科, 准教授
2007年度 – 2008年度: 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授
2006年度: 東京大学, 大学院理学系研究科, 助教授
1998年度 – 2001年度: 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授
1999年度: 東京大学, 理学系研究科, 助教授
1997年度: 群馬大学, 社会情報学部, 助教授
1987年度: 東京農工大学, 農学部, 助手
（HPより）
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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