NHK番組「チコちゃんに叱られる!」の放送内容を詳しく紹介!

チコちゃんに叱られる!

チコちゃんクイズ

なんで大人になると苦いものが好きになるの? 「命の危険がない」と分かったから

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今回はチコちゃんに叱られる! ▽苦いもの克服法▽電車のガタンゴトン▽泥仕合 初回放送日NHK総合テレビジョン12月5日(金)午後7:57を紹介。


なんで大人になると苦いものが好きになるの?





なんで大人になると苦いものが好きになるの?


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、カフェが似合うステキな大人ってだーれ?」


チコちゃん「なんで大人になると苦いものが好きになるの?」


チコちゃんの答えは、「「命の危険がない」と分かったから。」



「命の危険がない」と分かったから


大人になると苦いものが好きになるのはなぜ? 「命の危険がない」と知るまでの成長物語!

子どもの頃、ピーマンやゴーヤーなどの苦い食べ物が苦手だったのに、大人になると「あれ?意外と美味しい」と感じるようになること、ありますよね。


この味覚の変化は、単なる好みの問題ではありません。


そこには、私たち人間が持つサバイバル本能と、脳の学習能力が深く関わっていました。



味覚は「食べて良いか」を判断するセンサー

甲子園大学の釜阪寛教授によると、人間の舌が感知できる五つの基本味(甘味・塩味・うま味・苦味・酸味)は、私たちがその食べ物を「摂取して良いか」を判断するためのセンサーの役割を果たしています。




甘味・うま味・塩味:これらは脳や筋肉のエネルギー源、体内の水分調整などに必要な栄養素を見分ける基準です。


だからこそ、私たちはこれらを本能的に「美味しいもの」と認識するようにプログラムされています。


苦味・酸味:これらは逆に、排除しようとする信号です。


苦味:食べ物に毒があるかもしれないという危険信号。


酸味:食べ物が腐っているかもしれないという危険信号。


多くの子どもが苦いものを嫌がるのは、この味覚センサーが「命の危険があるかもしれないので食べてはいけない=まずいもの」と脳が判断している、ごく自然な仕組みなのです。



脳が「安全」を学習するプロセス

では、なぜ大人になると苦いものが平気になるのでしょうか?


それは、「命の危険がない」と学習したからです。


大人になるまでに、苦いものを少しずつ、繰り返し摂取し続けると、脳は「食べても体に変異がない=毒じゃないので安全」と判断するようになります。


この学習によって、子どもの頃に苦手だったものが、久々に食べると「意外に美味しい」「平気だ」という味覚の変化が起こるのです。


苦いものを克服するには、この「心と体へのアプローチ」が非常に重要になってきます。



苦手な苦味を克服するテクニック

釜阪先生は、苦手な苦味を克服するための具体的な方法を提案しています。


1. 好物と一緒に食べる

嫌いなものも、大好きな食べ物と組み合わせることで、脳に「これは美味しいものだ」と誤認させることができます。


例えば、好きな餃子のタネにセンブリ茶の粉末を仕込んだり、ハンバーグソースに混ぜて苦味を利かせると、新しい「ゴーヤーっぽい味」として美味しく感じられることもあります。



2. 体が欲しがっている時に飲む

炎天下でランニングをして汗を流し、喉がカラカラの状態になった後に、冷えたセンブリ茶を飲むという力技です。


体が水分を欲している時に摂取すると、いつもの激苦が本当に美味しく思え、喉の渇きを癒すものとしてポジティブに記憶されます。



3. ポジティブな感情と結びつける

笑顔を作りながら鼻歌交じりで準備するなど、「ドキドキワクワクな雰囲気」を醸し出しながら明るくお茶を飲みます。


ポジティブな心理状態と結びつけることで、脳が「これは楽しい、美味しいものだ」と錯覚し、克服に繋がることがあります。



克服には「繰り返し」と「安心感」が大切

ここからはナダルさんで検証実験。



ナダルさんに、せんぶり茶を3か月摂取していただきました。




残念ながら、非常に苦味の強いセンブリ茶をたった3ヶ月で完全に克服するのは難しいという実験結果になりました。


しかし、毎日摂取し続けた結果、「少しだけ平気になった」という変化は見られました。


苦味の克服には、やはり「少しずつ、繰り返し摂取する」ということが大前提となります。


さらに、今回は試せなかったものの、「自分で野菜を育てて食べる」ことや、「子どもが一番信頼している父母が美味しそうに食べる」といった、安心感とポジティブな体験を結びつけるテクニックも有効です。


苦いものが好きになる過程は、私たちが毒を見分ける本能を乗り越え、新しい美味しさを発見する成長の証なのですね。




結論


というわけで、


「なんで大人になると苦いものが好きになるの?」は、


「「命の危険がない」と分かったから」


でした。
 



解説してくれたのは


甲子園大学の釜阪寛教授

釜阪 寛(かまさか ひろし)
所属(学部・学科)
栄養学部・食創造学科
職名・学位・資格
教授・博士(農学)、高校教諭免許(理科)
専門分野
食品化学

主な担当科目
食品加工・流通学入門、食品流通学、食品開発論

所属学会
日本農芸化学会、日本口腔衛生学会、日本栄養食糧学会

学歴
1987年 神戸大学農学部農芸化学科卒業
1989年 神戸大学農学研究科農芸化学専攻修了
1997年 神戸大学より博士(農学)の学位授与
職歴
1989年 江崎グリコ株式会社入社 菓子開発研究所
1992年 同社 生物化学研究所
1997~2002年 国立感染症研究所
2002~2007年 国立保健医療科学院
2007年 江崎グリコ株式会社 健康科学研究所
2022年 甲子園大学・栄養学部・フードデザイン学科
2023年 甲子園大学・栄養学部・食創造学科
(大学HPより)




今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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