サイトアイコン チコちゃんに叱られる!

東海道新幹線の車体が青と白なのは色を決める会議の席にあったタバコの箱が青と白だったから

今回は、2018年9月28日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。


なぜ東海道新幹線(の車体)は青と白?





なぜ東海道新幹線(の車体)は青と白?


最初のお話。


チコちゃん「新幹線に乗って全国を駆け巡る人気者ってだーれ?」ということで、天野さんが回答者。


チコちゃんは、新幹線のカラーリングについて質問。


天野さんは青と白の組み合わせ」と答えます。


そこで、チコちゃん「なんで東海道新幹線は青と白なの?」


天野さん「はっ?理由があんの?」


「白に青って、そりゃ最初にデザインした人がそうしたんじゃないの?」


そのあと、雲と空をイメージとか言いましたが、正解に至らず叱られちゃいました。


チコちゃんの答えは、


「色を決める会議の席にあったタバコの箱が青と白だったから」


そうだったんだ!



色を決める会議の席にあった、タバコの箱が青と白だったから


解説してくれたのは名古屋市のリニア・鉄道館館長 天野満宏さん。


東海道新幹線の青と白のカラーリングは色を決める会議の席でたまたま机の上にあったタバコの箱のイメージが参考にされたとのこと。


その記録「東海道新幹線電車技術発達史」が残っているとのこと。


天野さんが持ってきたのは、1200ページをこえる分厚い資料。


その目次を見てみると「塗装・塗色」という項目。


そこには「たばこの「ハイライト」を眺めていた」某氏が「これでいくのはどうだろう」という記述。




新幹線開発の歴史


1955年(昭和30年)に新幹線の父と呼ばれる第四代国鉄総裁の十河信二氏が東海道線の増強の為に新幹線構想。


1957年に私鉄の特急列車、小田急ロマンスカーがこの規格の鉄道(狭軌鉄道)として世界最高速145kmを記録。


1958年に国鉄ビジネス特急「こだま」がデビュー。


1959年に時速163kmを記録して世界最高速(狭軌鉄道)。


この頃の高速列車の色と言えば「赤」が主流。





そして1959年4月20日に東海道新幹線が着工。


1964年に開催予定の東京オリンピックに間に合わせるように急ピッチで新幹線開発が進みます。


そして木型を使った試験車両(新幹線試作旅客電車)や鋼体を使った試験車両が作られるようになると、いよいよ車体の色決め。





NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場






舞台は1962年2月頃、国鉄・会議室にて。


資料に基づくと新幹線が走る想像図を関係者に配布したところ、様々なデザイン案。





鶴見さん「確か、新幹線用の新型ブレーキなら車体に白い色を使えるそうじゃないか?」


それまでの一般的な列車のブレーキは、摩擦によって細かい鉄くずが飛び散るために車体の汚れが目立つ白使用できなかった。





しかし、新幹線用に開発されたブレーキは鉄くずが出にくい構造になっており、世界的にも珍しい「白い車体」が可能。





ということで、車両の色は白基調にすることを前提に会議が進行。


会議では、赤派と青派が対立。


この頃、羽田空港に乗り入れていた海外の航空機は青いカラーリングが多かったそう。





そこに手に握っていたのはタバコの箱。


その箱は「ハイライト(hi-lite)」




ハイライトは1960年に発売されたタバコで当時大人気の銘柄。


売り上げ世界一も記録したヒット商品。


当時では珍しいセロハン包装で、光沢のある青と白のデザイン。


みんなのハイライトを並べて新幹線の走る姿を再現する国鉄職員(池田鉄洋さん)。


そして、新幹線用試作旅客列車B編成は、白い車体をベースに太い青いラインが引かれたデザインが採用。


そして超高速列車にふさわしいスピード感ある色合い、青と白のツートンカラーに決定。



そして、1964年10月1日に東海道新幹線は開業。


東京オリンピック開幕の9日前というタイミングだったんですね。


この新幹線ブルーは「青20号」という名前で登録され、歴代の東海道新幹線に受け継がれているとのこと。




そして、その青と白の組み合わせ配色は、2027年開業予定のリニア中央新幹線にも受け継がれる予定とのこと。




結論


というわけで、


「なぜ東海道新幹線(の車体)は青と白?」は、


「色を決める会議の席にあった、タバコの箱が青と白だったから」


でした。



チコちゃんから「ちなみにちなみの話」


タバコのハイライトのデザインは、某週刊誌の表紙を40年以上手がけているイラストレーターの和田誠さんの作品。


奥様は料理愛好家の平野レミさん。


息子さんは「TRICERATOPS」の和田唱さん。


その奥さんが女優の上野樹里さん。


とのこと。



解説してくれたのは


名古屋市のリニア・鉄道館館長 天野満宏さん


リニア・鉄道館館


所在地:名古屋市港区金城ふ頭3-2-2
TEL:052-389-6100(10:00~17:30 休館日を除く)

開館時間 10:00~17:30
(最終入館は閉館30分前まで)
休館日 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
※春休み、ゴールデンウィーク、夏休み等は火曜日も開館します。※開館日は下記の開館カレンダーにてご確認ください。
なお、天候等の理由により臨時休館する場合がございます。
年末年始 12月28日~1月1日


アクセス


メッセージ・コンセプト


東海道新幹線を中心に、在来線から超電導リニアまでの展示を通じて「高速鉄道技術の進歩」を紹介します。

鉄道が社会に与えた影響を、経済、文化および生活などの切り口で学習する場を提供します。

模型やシミュレータ等を活用し、子どもから大人まで楽しく学べます。
(HPより)




今回も最後まで読んでくれてありがとう。
他の記事もよろしくね。


過去放送日別一覧ページ



モバイルバージョンを終了