今回は、2018年5月18日放送、「チコちゃんに叱られる!」の6回目の放送の3つ目のネタ。
「ラッコはなぜ貝ばかり食べている?」だよ。
確かにラッコのイメージといえば、おなかの上で石を上手に使って、貝を割って食べているよね。
あんまりお魚を食べている姿は見たことないような気がするよ。
なぜなんだろう??
貝の中の栄養素や毒素などを取り込むため?
貝が大好物だから?
あなたたちはラッコか?というぐらい貝が好きな人たちに聞いてみた!
潮干狩りをしている人に聞いてみたよ!
貝しかないところにすんでるから?
「ラッコの貝を割って食べる姿は好きなのに、なぜラッコが貝ばかり食べているのかわからない人のなんと多いことか」だね。
ラッコはなぜ貝ばかり食べている理由は泳ぎが下手だから
チコちゃんの答えは、「ラッコは泳ぎが下手だから。」
泳ぎが下手だから、泳ぐ魚を捕ることができないんだね。
ほんとは、魚をすっごく食べたいのかな?
以下、専門家の解説だよ!
ラッコはその他海の中に住む生物に比べて、泳ぐのに適していない形をしているんだって。
ラッコの体型は頭が丸く、手が5本あり物がつかみやすくなってるよ。
そして足の指も5本あり、その指と指の間には水かきがあるよ。
足も外側に出っ張っていて、このような形は水の抵抗が大きく泳ぐのには向いていないんだ!
イルカのような流線形のほうが水の抵抗が少なく、泳ぐのに向いているんだ!
その他にも、
ラッコは、息を止めて水の中に潜っていられる時間が1,2分とほかの動物に比べてとっても短いんだ!
たとえば、ラッコと同じ体格の皇帝ペンギンの潜水時間はおよそ6分もあるんだよ。
つまりラッコはほかの海の動物にくらべて泳ぐスピードが遅く、潜水できる時間も短いため、水中で素早く動く魚を捕まえることができないんだ。
動きの遅い貝類やウニなどを主食にしているんだよ。
どうして、海で暮らしているのに泳ぎが下手なの?
ラッコは、くじらとかアザラシとかいった哺乳類に比べると海に進出したのが遅い新参者なんだ。
クジラ類は、約5500から5000万年前、アシカ・アザラシなど鰭脚類(ききゃくるい)は約2800から2600万年前に海に進出したんだ。
それに比べてラッコの祖先が海に進出したのは、わずか500から400万年前なんだって。
そんなラッコの祖先はもともと陸地で暮らしていたイタチの仲間。
捕食者から逃れるために海に進出したんだ。
ラッコは、陸への未練を残しつつも、海で生きていくためにすっごい努力をしているんだよ!
ラッコはどんな努力をしているの?
・1日2,3時間の毛づくろい
→ 毛づくろいすることで毛の間に空気を入れ、その空気を浮き輪代わりにしてぷかぷか浮いているんだよ!
・海藻にぐるぐる巻き
→ お気に入りの餌場から流されないように、海藻に体を巻き付けて固定しているんだよ。
泳ぐ能力で他の生物に負けているので、石などの道具をうまく使ったりして、頑張っているんだね!
ということで、ラッコが貝ばかり食べているのは、泳ぎが下手だから。
ちなみに、ラッコは貝ばかりでなく、動きの遅いカニとかも食べるんだって。
石という道具を使って、硬い殻を割れるのも、ラッコの特権だね。
とっても勉強になったね。
(注)冷たい海水の中で体温を維持するために栄養価の高い食べ物を好んで食べているという諸説もあります。
解説してくれたのは
東京大学大気海洋研究所教授
佐藤克文先生
水の中に住む生体の行動をしらべている先生だよ。
佐藤先生の研究室は
東京大学海洋研究所 佐藤克文 研究所 On the Turtle Back
東京大学大気海洋研究所
その他、2018年5月18日放送、「チコちゃんに叱られる!」の6回目の放送の内容は
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