今回は、2019年2月1日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なんで桃太郎は、桃から生まれた?
物語だからって、何も疑問に思わなかったよ。
でも、この桃から生まれるって発想はどこから来たんだろう?
なんで桃太郎は、桃から生まれた?
本日の3問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で、童話の世界が似合う子どもみたいでステキな大人ってだーれ?」
岡村さん「子どもみたいなおっさんでいきますか?」
というわけで、岡村さんが回答者。
チコちゃん「「桃太郎」のストーリーを話してみて」
岡村さん「おじいさんとおばあさんがいて、、川へ洗濯に行っていうやつでしょ?家に帰って切ったら桃から生まれて。」
チコちゃん「なんで桃太郎は桃から生まれたの?」
岡村さん「決められてるんだから!なんで?って言う方がおかしい。」
チコちゃん「人が桃から生まれるわけはないのなぜ?」
岡村さん「そこは気遣ってみんな言わなかった。そんなアホな!ってそこは言われへんもん。」
チコちゃん「なんで?」
岡村さん「お尻みたいだから。。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
街頭インタビューでも正解はなし。
ナレーション「私も昔はピーチピチだの、男はやっぱり桃太郎侍だのと言っている日本人の何と多いことか。ちなみに皆さんは桃缶のシロップ飲む派?飲まない派?」
チコちゃんの答えは、「大人の忖度」
そうだったんだ。
大人の忖度
解説してくれたのは、日本桃太郎の会の会長、松川亭桃太郎さん。
全国各地の桃太郎を研究する会を束ねる偉い人。
松川亭さん「実は桃太郎は桃から生まれていないんですよ。」
松川亭さん「桃太郎は昔は、おばあさんから生まれてきた。」
見せてくれたのは江戸時代に書かれた桃太郎の本。
川で桃を拾ったおばあさんは家に持ち帰って食べるというのが江戸時代版の桃太郎。
川で洗濯中に大きな桃が流れてきます。
おばあさんが食べました。
するとおばあさんが若返ります。
山から戻ったおじいさんはその姿を見てびっくり。
おじいさんも桃を食べるとやっぱりこちらも若返り。
ナレーション「何これ?」
岡村「絵のタッチがすごい。」
すると若返った二人が子供を産みました。
その子が桃太郎。
江戸時代には桃を食べて若返った老夫婦の愛の結晶として桃太郎が誕生するという物語。
なぜこのストーリーは、現代では失われた?
明治時代に学校教育が整備されました。
昔の桃太郎をそのまま子どもたちに教えるにはちょっとまずいのでは?という話に。
そこで大人の忖度から、桃太郎は桃から生まれるという設定に。
実際に明治12年の検定教科書に採用。
そこには、桃を割って桃太郎が生まれるというおなじみのストーリーに変更されていました。
小さな桃太郎が鬼退治を行うというストーリーは当時の軍国主義における富国強兵のプロパガンダにも都合が良かったとのこと。
小さな桃太郎が大きな鬼を退治するというお話は小さな日本が大国を打ち負かすという国威発揚に利用されていたそう。
1941年刊行の「キンダーブック」という書籍の表紙には日本の象徴として桃太郎が登場。
イタリアを表すピノキオ、ドイツを表す赤ずきんと共に表紙を飾って当時の日独伊三国同盟を分かりやすく描いた絵。
桃太郎の起源は?
桃太郎の伝承は桃の産地と鬼ヶ島伝説のある所には数多く民話伝承。
一番メジャーと思われる岡山県 吉備津彦神社。
その他にも、奈良・田原本町山梨・大月市愛知・犬山市 桃太郎神社香川・高松市 鬼無町なども桃太郎発祥の地と言われているとのこと。
さらに青森にも桃太郎伝承は存在。
ナレーション「青森県と言えば、イエス・キリストのお墓があったり、ピラミッドがあったり、源義経が青森からモンゴルに渡ってチンギス・ハンになったりと日本史についてなかなか独創的な見解をお持ちの県。」
青森へ電話取材。
青森県の民話に詳しい佐々木達司さん。
津軽口碑集の中の桃太郎はおばあさんが桃を拾ってタンスの中に入れておいたら桃太郎が生まれたという伝承があるとの事。
岡村さん「タンス太郎。」
ナレーション「ミステリー県 青森は健在でした。」
結論
というわけで、
「なんで桃太郎は、桃から生まれた?」は、
「大人の忖度」
でした。
解説してくれたのは
日本桃太郎の会 会長 松川亭桃太郎さん
松川亭桃太郎さん
いざ!出陣!会長 松川亭桃太郎です。
日本桃太郎の会は、日本で一番読まれている御伽噺「おとぎばなし」を次世代に語り継ぐ使命をもちます。
初代会長、小久保桃江氏が75年かけて桃太郎の研究を続け、
幸福の原点を見出しました。
私はその遺志を引き継ぐ3代目会長です。
桃太郎の御伽話には、『人生の成功』幸福の種がいっぱい。
福祉の原点(健康・富・智恵・仁徳・勇気)を基にする5つの宝、
桃太郎の御伽噺を世界中に広めて、幸福な世の中にしたい。
「日本一の」きび団子をめざし、きびの種まきから栽培、穂刈、脱穀、収穫祭を群馬で実施中。
(日本桃太郎の会HPより)
日本桃太郎の会
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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