今回は、2018年5月4日放送、「チコちゃんに叱られる!」の4回目の放送の4つ目のお話。
「どうしてクジラは大きいの?」だよ!
確かにクジラはとっても大きいね。
イルカとの違いも何だろう?
どうして、そんなにおおきくなっちゃったのかな?
どうしてクジラは大きいの?
今回のご指名は、「子ども心を忘れていなさそうな純粋な大人」ということで、岡村さんが回答者だったよ。
チコちゃんの問いかけ「鯉のぼりよりも大きな生き物ってなーんだ?」
岡村さん「クジラとか?」
そこで、チコちゃんの疑問、「どうしてクジラは大きいの?」
岡村さん「海のプランクトン食べるでしょう・・・」
、、、、ということで不正解!
クジラの大きさは?
地球の歴史上、あらゆる動物の中で、最も大きいのがシロナガスクジラ。
現在、確認できている中で最大のものは体重200トン、体長33m。
岡村さんが4000人分にあたるんだって。
また、長さは新幹線に載せてみると、こんな感じ!
番組では元太陽ホエールズ「髭のシピンさん」にテレビ電話で聞いてみたよ!
(注)1972年から1977年間まで大洋ホエールズに在籍、72年・73年はベストナイン受賞。
特徴的なヒゲが人気を呼んでニックネームはライオン丸、現在はカリフォルニア在住。
「クジラはなぜ大きい?」という疑問を聞いてみたら、見事正解!
正解は、「食べ過ぎたから」
ええっ、たったこれだけの理由でクジラがおおきくなっちゃったって、信じられないや!
専門家の解説だよ!
クジラの歴史
クジラの祖先であるパキケタスは脚が四本で陸上で暮らしていたんだ。
体重はおよそ80kg、体長は2mほどで、今のクジラと比べるとちっちゃいね。
体重は、約2500分の1ぐらいしかないんだね!
この小さなパキケタスは他の動物に襲われてもすぐに逃げられるために、水辺に生息してたんだ。
今から5000万年前、インドがまだ島だった頃、テチス海と言う浅い海にパキケタスは暮らしていたんだ。
やがて地殻変動でテチス海が消滅。
パキケタスは海か?陸か?という、どっちかを選ばなければならなくなったんだ!
そこでパキケタスは海を選択したんだ。
その後、アンブロケタス(約4900万年前) → ドルドン(約4100から3500万年前)
→ ケテトリウム(約2300から250万年前)と、長い年月をかけて進化してきたんだ。
なぜクジラだけが巨大化したの
普通は、海で生活するだけでは巨大化しないんだよ。
クジラの巨大化のきっかけは氷河期の到来だったんだ!
地球が冷えると海面の冷えた海水が沈み、逆に海底の水が上がって対流が発生するんだ。
すると海底に溜まっていた植物性プランクトンや栄養分が海面まで巻き上げられ、そこで光合成を行うことで爆発的に大増殖したんだ。
これをエサにオキアミなどの動物性プランクトンも大発生。
クジラにとってはご飯食べ放題状態になったんだね。
クジラのエサの食べ方とは
ではなぜクジラだけが巨大化したのかというと、その秘密はエサの食べ方だったんだ。
歯ではなく、ヒゲでエサを食べるというクジラの特徴。
クジラの多くは歯を持たず、上あごからびっしりと生えている繊維状のヒゲをうまく使うんだね。
オキアミを一気に海水ごと口に入れて、ヒゲの隙間から海水を吐き出すことでオキアミだけを上手に食べるんだ。
なるほど、クジラの種類は、ヒゲのおかげで大量にエサを食べられたんだね。
そして、もう一つの理由とは
クジラのエサとなるオキアミは冷たい海に多く生息しているんだよ。
でも、クジラの子どもはまだ皮下脂肪が少ないんだ。
だから、冷たい海には行けず、親クジラは出産と子育てを暖かい海で行うんだよ。
つまり餌がたくさんある冷たい海と子育てをする暖かい海の間を、地球規模で移動しなければならないんだ。
長距離の移動には沢山のエネルギーが必要なんだ。
また、さらに皮下脂肪が多いほうが冷たい海でも体温が下がりにくいので、クジラは進化して巨大化したんだ。
ちなみにシロナガスクジラはどれくらい食べるのかというと、一口でオキアミ500kg!
カロリーにすると457,000kcalで、大人ひとりの食事およそ8ヶ月分にあたるんだよ!
というわけで、「クジラが大きいのは食べ過ぎたから!」
(注)クジラが大きくなった理由には諸説あって、マッコウクジラなど歯で食べる「歯クジラ」もいるとのこと。
解説してくれたのは
東京海洋大学の加藤秀弘教授(※3月4日時点)
加藤秀弘
東京海洋大学
東京海洋大学(とうきょうかいようだいがく、英語: Tokyo University of Marine Science and Technology)は、東京都港区港南4丁目5番7号に本部を置く日本の国立大学である。
2003年に設置された。
大学の略称は海洋大(かいようだい)または海洋(かいよう)。
日本の国立大学では唯一の海洋の研究・教育に特化した大学である。
2003年(平成15年)10月に共に120年以上の歴史を持つ東京商船大学と東京水産大学が統合し開学、2004年4月から学部生の受け入れを開始した。
旧東京商船大学は長年日本商船隊を支えた船乗りを輩出し、水産立国の礎を築いた旧東京水産大学とともに、現在でも海に関連する科学・工学的な専門分野における教育と研究で、その良き先達となることを目指している。
(Wikipediaより)
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