今回は、2019年3月8日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
卒業式で第2ボタンをあけるのはなぜ?
そうそう、高校生の卒業式でありましたね。
そういえば、何で第2ボタンなんだろう?
卒業式で第2ボタンをあけるのはなぜ?
本日の2問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、学生時代に淡い思い出が多そうなステキな大人ってだーれ?」
ということで、優木さんが回答者に。
チコちゃん「卒業式の思い出、なにかある?」
優木さん「制服のボタン」
チコちゃん「なんで卒業式の時に第二ボタンをあげるの?」
優木さん「心臓に近いからとかそういう事?」
チコちゃん「うーん。それで行く?」
優木「いや、、、。」
優木さん「カッコイイ男性を二枚目というので、2イコール、カッコイイから?」
チコちゃん「なるほど。ボーっと生きてんじゃねーよ!」
と正解に至らず、叱られちゃいました。
街頭インタビューでも正解なし。
チコちゃんの答えは、「第1ボタンだと怒られるから」
岡村さん「誰に?」
第1ボタンだと怒られるから
解説はユニフォーム研究家の佐野勝彦さん。
卒業式に第2ボタンをあげるという風習は、ある高校の先生方が広めたもの。
戦後間もない1950年頃の高校の先生方が集まる研修会。
ある校長先生が話した戦時中のある教え子のエピソードがその起源。
朗読「別れの第二ボタン」
森本レオさんの朗読。
戦争に行った兄の無事を祈る兄嫁。
義理の弟は、ほのかな恋心を抱くように。
そのうち戦争は激化し、学生である弟も出征する事に。
当時は物資不足。
軍服では無く学生服で入隊。
兄嫁と別れの時、第2ボタンを差し出しながら
「自分の分身だと思って大切にしてください。」
兄弟ともども戦地に赴いた二人。
兄嫁の思いは虚しく、二度と帰ってくることはなかったそう。
このエピソードを聞いた先生達。
戦争の悲劇を繰り返してはいけないという思いを込めて広めていく事に。
そうしているうちに、この戦争のエピソードや禁断の恋の話とは別に、第2ボタンイコール卒業式に。
1980年代に入ると柏原芳恵「春なのに」、斉藤由貴「卒業」などの歌にも歌われて全国に定着。
そして、メジャーな風習に。
なぜ第2ボタンだったのか?
この理由は、第1や第5ボタンを開くとだらしなく見えてしまうので、上官に怒られてしまうので避けたとのこと。
また、第3、第4ボタンは、服の構造上最も体に密着する部位。
なので、ここを外すと、これもだらしない感じに。
第2ボタンであれば服の構造上、余裕のある場所。
無くても服装が乱れにくいので、人にあげるのに適していたとのこと。
また、第2ボタンは、最も心臓に近い位置にあうので自分の心を差し上げますという意味もあるとのこと。
結論
というわけで、
「卒業式で第2ボタンをあけるのはなぜ?」は、
「第1ボタンだと怒られるから」
でした。
解説してくれたのは
ユニフォーム研究家の佐野勝彦さん。
佐野勝彦さん。
佐野 勝彦(さの かつひこ)
Katsuhiko Sano
トンボ ユニフォーム研究室研究員
1951年、奈良県生まれ。1972年、鐘紡(株)入社後、ファッション研究所にて繊維・ファッション系の企画・分析業務に従事。1996年、テイコク(株)(現・株式会社トンボ)創立120周年記念事業「ユニフォーム研究開発センター」創設に参加。以降20年、ユニフォームの調査研究に従事し、調査報告書「スクーラーレポート」を毎年発刊。2017年、アイトス(株)創立100周年記念事業「働き方研究所(Job Style & Gear Research)」創設に参加、ワーキングウエア分野の調査研究に従事
(東洋経済オンラインHPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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