今回は、2019年5月3日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なんでネジにはプラスとマイナスがあるの?
確かに、2種類ありますね。
気にしたこともなかったです。
なぜなんだろう?
なんでネジにはプラスとマイナスがあるの?
本日の4問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で家でDIYをしてそうな器用な大人ってだーれ?」
岡村さんが立候補で回答者に。
チコちゃん「ネジって知ってる?」
岡村さん「知ってます。」
チコちゃん「なんでネジにはプラスとマイナスがあるの?」
岡村さん「確かに。」
岡村さん「マイナスがの方が歴史が古く、現在残っているマイナスのネジは昔の名残。」
正解にいたらず、叱られちゃいました。
チコちゃんの答えは、「ゴミが詰まるから」
ゴミが詰まるから
プラスとマイナスのネジはネジを使う場所の汚れやすさで使い分けられる。
現在、世の中に出回っているネジの9割はプラスネジ。
プラスネジがここまでメジャーな存在なのは作業が楽で効率的だから。
なぜ全てのネジをプラスネジに統一しない?
プラスネジは汚れが溝に詰まると非常に取り出しにくいというデメリットがあるから。
汚れやゴミが溝に詰まったままで無理やり回そうとすればネジの頭が潰れてしまいます。
マイナスネジは溝が端まで一直線につながっています。
ドライバーを使ってゴミを簡単にかき出せます。
屋外などで汚れる事が想定される場合にはマイナスネジが多用。
電気メーター・消火栓・お風呂場などの水回りなど。
さらにドライバーを使わずにネジを付け外しが出来るという点も利点。
持ち運ぶ事が多いカメラの三脚などに付いているネジがマイナスなのはコインで回せます。
また、マイナスネジは微調整が必要な場所でも重宝。
腕時計の内部やライターの火力などが代表的。
マイナスの角度を見る事で調整が可能。
日本にネジが入って来たのはいつごろ?
1543年に種子島に鉄砲が伝来した時。
火縄銃の反動に耐えられるように「尾栓」と呼ばれるネジが使われていました。
つまり「鉄砲伝来」=「ネジ伝来」の歴史。
当時はマイナスやプラスのネジではなく、ネジの頭に穴が開いており、そこに棒を差し込んで回します。
その後、小栗上野介忠順(江戸幕府の勘定奉行)がアメリカ視察時にマイナスネジを日本に持ち帰ったとのこと。
帰国後に横須賀造船所の建設に尽力。
この当時のネジは群馬県高崎市にある東善寺に現存。
ワシントンの海軍造船所から譲り受けて来たもの。
プラスネジの歴史
明治時代以降はマイナスネジが主流。
しかし、ある人物がきっかけになってプラスネジが主流に。
その人物が、HONDAの創業者である本田宗一郎。
1935年にアメリカのフィリップス・スクリュー社がプラスネジを開発。
その3年後の1938年にはプラスネジは日本にも輸入されるも、当時は加工技術も無く、プラスネジの生産量は圧倒的に少量。
1952年に工作機械の視察の為に渡米した本田宗一郎。
プラスネジを持ち帰って自社のバイク製造に利用するために大量生産を開始。
手を添えないと締めにくいというマイナスネジ。
ネジ頭の中心さえ合わせれば簡単に締められるというプラスネジ。
このメリットを活かして工場のオートメーション化が推進、生産効率がアップ。
その著書「得手に帆あげて」の中に、外国の工場を見に行って床に落ちていたプラスネジをこっそりと拾った。
プラスネジを使った組み立てで能率が良くなったという記述があるそう。
HONDAを世界的なメーカーに押し上げたきっかけがプラスネジだったと言っても過言ではない出来事。
結論
というわけで、
「なんでネジにはプラスとマイナスがあるの?」は、
「ゴミが詰まるから」
でした。
解説してくれたのは
日本ねじ工業協会専務理事の大磯義和さん。
日本ねじ工業協会
一般社団法人日本ねじ工業協会(にほんねじこうぎょうきょうかい、英文名称The Fasteners Institute of Japan、略称・FIJ)は、日本のねじ業界の業界団体。元経済産業省所管。
本部所在地 – 〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館508号 TEL:03-3434-5831 FAX:03-3434-0546
会長 – 相澤正己(メイラ株式会社 会長)
設立 – 1960年(昭和35年)12月2日
会員数 – 正会員153(うち、協同組合5)、賛助会員40
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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