今回は、2019年5月10日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
「腹の虫がおさまらない」の虫って、なんの虫?
そういえば、「虫」って表現、よく使いますね。
おなかの虫、知らせる虫とか?
何の虫なんだろう?
「腹の虫がおさまらない」の虫って、なんの虫?
本日の4問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、腹が立っても冷静に振る舞えるエレガントな大人ってだーれ?」
ということで、若村さんが回答者に。
チコちゃん「腹が立った時、お腹の虫がおさまらないっていうよね。」
若村さん「いいますよ。でも、腹の虫って何?」
チコちゃん「自問自答しちゃったわね。」
チコちゃん「腹の虫はなんの虫?」
芳村さんは、自問自答して、訳の分からない方向に。
岡村さん「若村さんがどんどん壊れていくんですけれども。」
チコちゃん「自分で質問重ねてんじゃないわよ。」
チコちゃん「とにかく私に決めゼリフのきっかけをください。」
結局、分からないということで、叱られちゃいました。
スタッフは、怒るのがネタのカンニング竹山さんのところへ。
竹山さん「お前とこ、あれだな!ちょっと視聴率上がって来たら(スタジオに)呼ばなくなるな!ロクもねぇな!お前のトコ。」
スタッフ「腹の虫ってなんの虫か知ってますか?」
竹山さん「胃酸が出てくるとイライラする。」
出張用チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
スタッフ「ハズレという事でまだスタジオには来られません!」
竹山さん「俺だけ何でそんなシステムなんだよ!」
竹山さん「ニヤニヤして出て行くんじゃねーよ!何なのか言えよ!」
ナレーション「いつか正解してスタジオにお越しください。」
チコちゃんの答えは、「こんな虫」
岡村さん「いや。知らん!これは。こんなん知らんわ。」
こんな虫(様々な病気の原因とされた虫)
大昔は人の体や心を乱す病の原因は鬼だと考えられていました。
この疫鬼(えきき)という考え方は、平安時代の医学書である「医心方」にも記載があります。
当時の医学は立場が弱く、病気の治療は主に宗教儀式によって行われるのが一般的。
鬼が病を引き起こしますから、その鬼を追い払う祈祷が病気の治療法の中心。
しかし、医者たちは自分たちの地位向上を目指して活躍の場を広げようとします。
病気の原因を鬼以外の所に求めるよう運動を開始。
鬼は、宗教に頼らなければ退治できない。
そこで鬼に替わって考案されたのが虫。
小さな虫であれば人間である医者にも退治可能。
「病気の原因」=「虫」説を打ち出すことに。
その後に、心の変化も虫が原因であるという考え方が浸透していきます。
腹の虫の正体は、当時の医学界が打ち出した虫が由来。
病気の虫の種類はどれぐらいいる?
それぞれの病に応じた虫がいるという考えから63種類にも及ぶ虫たちが考案。
肝臓病の症状を引き起こすと考えられたのが「ちょうまん」
引き起こす症状は腹に水が溜まって全身がむくむというもの。
尿管結石の原因と考えられたのが「こしぬけのむし」
引き起こす症状は腰辺りの吐き気を伴う激痛。
お酒を飲み過ぎる人のお腹にいるのは「おおざけのむし」
引き起こす症状はお酒を飲まずにはいられなくなるというもの。
こんな感じで腹の虫や、虫の居所が悪いといった慣用句が生まれました。
しかし、江戸末期に西洋医学が入って来たことで、その虫を使った言葉だけが残る事に。
カンニング竹山さん再訪
腹の虫の絵を見せて説明。
竹山さん「腹の虫がいっぱいいる場合はどうすれば?」
スタッフ「聞いていないのでわかりません。」
結論
というわけで、
「「腹の虫がおさまらない」の虫って、なんの虫? 」は、
「こんな虫(様々な病気の原因とされた虫)」
でした。
(注釈)腹の虫の虫の由来には諸説あります。
解説してくれたのは
南山大学の長谷川雅雄名誉教授.
腹の虫の研究
長谷川雅雄名誉教授
臨床心理学ゼミ
■ 長谷川 雅雄 (教授)
[ ゼミの紹介 ]
ゼミで扱う分野は、大きく臨床心理学および精神医学に包括されるもので、詳しくいえば、心理療法を中心に、精神分析学、芸術療法(アート・セラピー)、精神病理学、病跡学(パトグラフィー)、社会精神医学、文化精神医学などの領域が含まれます。ゼミの進め方としては、春学期に、上記領域の諸文献をテキストに用いて、発表・討論形式で行い、また秋学期は、4年生の卒業論文の中間発表と3年生の自由研究発表を中心に行います。時期は決めていませんが、適当なタイミングで「ロール・プレイ」を実施してみようと思っています。これは、各自がセラピスト役とクライエント役を演じて行う架空の心理面接体験ですが、心理療法を学ぶよい機会になると思います。
また、3月と9月にはゼミ合宿を行います。
学生の声
【担当教員の人柄】
長谷川先生は、温厚で神秘的で、プライベートはあかさない。しかし、ゼミでの先生は、真摯で紳士です。たまにチャーミングな一面も見せてくれます。
【ゼミの様子】
全体的に“おだやか”な雰囲気で、ほのぼのしています。
マイペースな人たちの集まりです。
【ゼミで何を得たか】
長谷川先生独特の雰囲気を2年間満喫できます!
臨床系に関する予備知識
研究プロジェクト
「解離性同一性障害と家族関係について」
「攻撃的ユーモアを捉えなおす-その支援的側面-」
「人を愛さない恋愛-おたく的空間恋愛への一考察-」
「ゴッホの作品と精神症状との関連」
「虐待-『自己評価』からのアプローチ」
(大学HPより)
南山大学(なんざんだいがく、英語: Nanzan University)は、愛知県名古屋市昭和区山里町18に本部を置く日本の私立大学である。1949年に設置された。大学の略称は南山大。
大学全体
神言会宣教師ヨゼフ・ライネルスが1932年に設立した旧制南山中学校に始まり、1946年に設立された旧制南山外国語専門学校を経て、1949年に南山大学となる。1995年に修道会を通して兄弟関係にあった名古屋聖霊短期大学を併合。
教育理念
「カトリック世界観に基づいた学校教育」を理念として、『人間の尊厳のために』(ラテン語でHominis Dignitati)を教育のモットーとしている。
学風および特色
国際的な校風を標榜しており、留学生の誘致にも積極的で、多数の外国人学生が在籍している。
同じカトリック系大学である上智大学とは姉妹校関係にあり、1960年6月より、体育会系を中心として年に一度の「上南戦」を行っている。2019年で第60回となる。また両校の吹奏楽団による合同演奏会は59回となる。受験生を対象にした合同入試相談会を実施するなど、体育的行事だけでなく文化的交流も盛んになってきている。
人文学部キリスト教学科(旧文学部神学科)はカトリック司祭養成課程でもある。
(Wikipediaより)
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