今回は、2018年4月20日放送、第2回「チコちゃんに叱られる!」の4つ目のお話。
「どうして泥棒は唐草文様の風呂敷?」だよ!
確かに、泥棒って唐草模様の風呂敷ってイメージだね。
昔の漫画のイメージからかなぁ?
全く考えたことなかったよ。
なぜなんだろう?
どうして泥棒は唐草文様の風呂敷?
チコちゃんの「泥棒役を演じたらお似合いの人はだあれ?」という問いかけで、大竹まことさんが回答者に。
チコちゃんからの問題は、
「どうして泥棒は唐草文様の風呂敷を持っているの?」
大竹まことさんは「分かんない。」とお手上げで、叱られちゃいましたね。
チコちゃんの答えは、
「どの家でもタンスの一番下に入っていたから」
ええ、唐草模様の風呂敷って、みんなもっているものなの?
唐草文様の風呂敷はその昔、どの家庭にもある定番品だった
以下、専門家の解説だよ。
解説によると、昔の風呂敷は、無地や縞柄などのシンプルな柄がほとんどだったんだって。
でも、明治30年頃に登場した唐草文様の風呂敷は大ヒット商品となり、どの家庭にもある定番品だったんだ!
唐草模様の風呂敷が大ヒットしたわけ
唐草の唐は「外国」、草は「つる草」という意味だよ。
図柄のつる草は生命力が強く、茎を四方八方にのばしていく姿から長寿や子孫繁栄を象徴だったんだ。
だから、唐草模様は、おめでたいものの象徴とされていたんだね。
そんな縁起が良い唐草模様!
結婚する時に、嫁入り道具を包むものとしてもは重宝されたんだ。
だから、どこの家にもあったんだね。
ちなみに、昭和40年に生産量・人気ともにピークを迎え、180cm幅の風呂敷で年間約150万枚の生産量!
当時の写真をみても、多くの人が普段使いに唐草文様の風呂敷を使っている様子見られたよ!
なるほど、それほど人気のあった唐草模様の風呂敷だからどこの家にもあったんだね。
でも、なんで一番下の引き出しにあったんだろう?
泥棒の盗みの手順とは
泥棒がなんで唐草模様の風呂敷を使っているかは、泥棒の手順と関係があったんだ。
手ぶらで家に侵入した泥棒は、まずタンスに向かい、最初に一番下の引き出しを開けるんだ。
上から引き出しを開けてしまうと下の引き出しを開ける際、一度引き出しを締めなきゃいけないからね。
余計な作業が発生してしまわないように、一番下の引き出しから開けていくんだ。
一般的に、タンスの上のほうに着物や宝石など高価なものを入れておき、下にいくほど普段使いという使い方をしていたんだね。
だから、唐草文様の風呂敷は、一番下にあることがほとんどだったらしい。
そこで、一番下の引き出しをあけて、風呂敷を出して、それから上の引き出しへ。
そして盗んだものを唐草文様の風呂敷で包んで逃げればOK.
みんな唐草模様の風呂敷を持っているので、日常の光景に溶け込み、泥棒がカモフラージュできたんだね。
当然、漫画に描かれたの泥棒の姿も唐草文様の風呂敷を抱えたものだったんだ。
だから、唐草文様の風呂敷があまり使われなくなった現在でも、「泥棒」=「唐草模様」のイメージが定着しているんだね。
という理由で、
「泥棒が唐草文様の風呂敷なのはどの家でもタンスの一番下にあったから!」
でした。
おおむね正解で、大竹さんは、チコちゃんに頭をなでられてたよ!
大竹さんは、嬉しそうでなかったのが面白かったね!
解説してくれたのは
日本風呂敷協会の小山祥明さん。
日本風呂敷協会
目的
「風呂敷文化の復活」と「風呂敷の普及」
設立経緯
日常生活での風呂敷が使われる機会が減少している状況に対して、業界企業として何か取り組みたいと考えると共に、環境問題や日本の文化見直しの流れを感じて業界企業4社で平成13年4月に結成された「ふろしき友の会」が前身。
平成17年4月に、更なる発展のために団体名を「日本風呂敷(ふろしき)協会」に変更すると共に加入企業を拡大して、風呂敷製造工程の白生地・織・染・問屋等の企業13社(平成20年5月現在)で再出発したものである。
主な活動
1. 「風呂敷文化」に関するセミナーおよびギャラリー見学会の開催
2. 「風呂敷の普及」のため、ラッピング教室の開催
3. 新しい風呂敷開発のため、「ふろしきデザインコンペ」への支援
4. その他、上記活動に関連した活動
(協会HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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