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やさしさの歴史、竹屋食堂、大久タツさんがラーメン名付け親、中国人留学生を気遣い、支那「肉絲麺(ロースーメン)」→「ラーメン」に!

​2018年5月25日(金)放送、第7回「チコちゃんに叱られる!」の1つ目のお話だよ!

「ラーメンの「ラー」ってどんな意味?」だよ!



そういえば、ラーメンって、なんでラーメンっていうんだろう?

麺は、わかるけど、ラーって何だろう?


ラーメンの「ラー」ってどんな意味?


チコちゃんから「おいしい料理に目がないグルメな大人ってだーれ?」

ゲストの皆さん、「ラーメン知らない」って、回答を拒否してたね。

岡村さんにいたっては、「僕は大阪やからうどん派やから。」だって、

挙句の果てに、アナウンサーの塚原さんに振ろうとして、ちょっと笑っちゃった!


チコちゃんの答えは、「おかみさんの優しさ」

どういうことなんだろう?


専門家の解説


ラーメンは、中国から伝わってきた麺料理だね。

でも、ラーメンという名前は、実は日本で名付けられたんだって。

以下、専門家の解説だよ!

まだ、歴史も浅く、つい最近のことみたいだ。


ラーメンの歴史


室町時代の僧侶が残した蔭涼軒日録(いんりょうけんにちろく)という日記が残っているんだ。

中に、1488年にラーメンの原型と思われる中華麺(経帯麺、けいたいめん)をふるまったという記録が残っているんだって!


蔭涼軒日録

「おんりょうけんにちろく」ともいう。京都相国寺鹿苑院 (ろくおんいん) 内の蔭涼軒主の日記。 61冊。季瓊真蘂 (きけいしんずい) ,益之宗箴 (えきしそうしん) ,亀泉集証 (きせんしゅうしょう) ら3代にわたる公用日記。季瓊の永享7 (1435) ~文正1 (66) 年と,亀泉の文明 16 (84) ~明応2 (93) 年の 40年間に及ぶものが残ったが,関東大震災で焼失。室町時代初期,禅宗の寺院,禅僧の人事権は最初鹿苑院主にあったが,季瓊が室町幕府9代将軍足利義教の保護を受けて以来,蔭涼軒主に移った。当時の禅宗の制度,文物,室町幕府の政情や武家社会の動静などを知るうえに不可欠の史料である。『大日本仏教全書』所収。
(コトバンクより)



現在のラーメンが一般化したのは明治時代。

横浜を中心に中国料理店が出来たのがきっかけみたい。

1903年の文献である横浜繁昌記や1884年4月28日函館新聞広告には、中国から来たそば料理という意味で「南京そば」という記述が残ってるんだって。

また、「南京そば」以外にも、「支那そば」とも呼ばれていたんだ。


なぜ、ラーメンとよばれるようになった?


解説によると、

北海道大学の前に、大正10年(1921年)に竹家食堂というお店が出来たんだって。

そこの奥さん、大久タツさんが、「ラーメン」と名前をつけた!とのこと。


ええっ、これって、地味にすごい!


ラーメンの名付け親である大久タツさんの娘さん、大久昌枝(おおひさまさえ)さんによると、

「美味しい感じ、楽しい感じを出せないか?なおかつ覚えやすく親しみを感じてもらえるように。」

と考案したのがきっかけだそう。

「NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場 ラーメン命名物語」


大正11年、春。札幌にある竹家での話。

竹家のおかみさん、たけyさん(かたせ梨乃さん)登場!

当時の竹家食堂には、北海道大学に通う中国人留学生も多かったんだ。

彼らに人気のメニューが「肉絲麺(ロースーメン)」や青椒肉絲(チンジャオロースー)。

細い牛肉とたけのこの炒め物が乗った肉絲麺は、日本人にも人気メニュー。

ただ、当時は差別用語の「支那」という言葉を使った「支那そば」という名称をあえて使う日本人も多かったんだ。

優しい大久タツさんは、この言葉にとっても心を痛めていたんだ。

この時代、1894年~1895年の日清戦争以降、中国を見下すような表現として「支那」と呼ぶ日本人がたくさんいたから。

そこで、タツさんは、肉絲麺(ロースーメン)に代わる新しい名前を考案することにしたんだって。

ある日。シェフの言う「好了(ハオラー)=料理が出来たよという合図」という言葉とロースーメンを組み合わせて「ラーメン」という名前を思いついたんだ。



残念ながら、竹家さんは昭和18年、第二次世界大戦中の食糧難のためにやむなく閉店。

でも、中国人留学生を思いやったタツさんの優しさで考案された「ラーメン」という呼び名は、週刊誌で取り上げられるなどして次第に広まっていったんだって。

さらに昭和33年に世界初のインスタントラーメンが発売され、テレビコマーシャルを通じて全国区になったんだ。

今では、英語でRamenと表記されるようにもなっているほど広まってるね。

(1974年発行の三省堂国語辞典第2版には、上記の記載はないそうです。)

ということで、結論は、ラーメンの「ラー」はおかみさんの優しさの「ラー」


VTR出演してくれる役者さんも、増えましたね!

かたせ梨乃さん、
鶴見辰吾さん、
山西惇さん

(注)中国語で「引く、引っ張る」を意味する「拉」という字を使って、「拉麺(ラーメン)」と呼ぶという由来もあるそうです。



解説してくれたのは

伝承料理研究家の奥村彪生(おくむらあやお)さん

世界各国の麺料理について研究している人だよ!

奥村 彪生(おくむら あやお、1937年10月12日 – )は伝承料理研究家、食文化研究家である。
博士(学術)(美作大学・2009年)。和歌山県出身、奈良県香芝市在住。
伝統食や民俗料理、食文化の研究者として知られる。
近畿大学理工学部中退。
料理研究家の土井勝に25年間師事。土井勝料理学校の教務主任を務める。
相愛女子短期大学講師、神戸山手女子短期大学生活学科教授、神戸山手大学教授、奈良女子大学非常勤講師を経て、大阪市立大学生活科学部大学院博士前期課程非常勤講師。 美作大学大学院に入り、学位論文「日本のめん類の歴史と文化」により、博士(学術)を取得。
また関西テレビにて『今晩なに食べたい?』に出演していた。この番組中ではよくダジャレや独特のキメポーズを披露していた。ほんわかした雰囲気で女性層に人気がある。
(Wikipediaより)


奈良県・香芝市にスタジオがあるよ!
奥村彪生料理スタジオ



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2018年5月25日放送、第7回「チコちゃんに叱られる!」の放送内容は下記からどうぞ!



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