今回は、2019年8月30日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
水道の蛇口が蛇なのはなぜ?
確かに蛇口ですよね。
なぜ、蛇口なんだろう?
水道の蛇口が蛇なのはなぜ?
本日の3問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番家事をしている姿がステキな大人ってだ~れ?」
ということで、木村さんが回答者に指名。
家で水道を使う時の話題。
チコちゃん「なんで蛇口って蛇の口なの?」
木村さん「水道管から出てくる時の感じが蛇が口を開けるときのように見えるから。」
チコちゃん「文乃ちゃんの家の水道はパカッって開くの?」
木村さん「ううん。開かない。」
木村さん「蛇の体の細さが関係してるんですよね?」
チコちゃん「謹んで申し上げます。ボーっと生きてんじゃねーよ!」
チコちゃん「ザキヤマは、知ってる?」
山崎さん「蛇口は元々は蛇で代用していた。」
結局正解に至らず、叱られちゃいました。
蛇口によっては1分間水を出しっぱなしにするだけで12リットルも無駄になるとか。
チコちゃんの答えは、「蛇柄だったから」
蛇柄だったから
現在の水道の元となる技術が生まれた江戸時代。
しかし、今の蛇口に相当するものは無りませんでした。
当時の江戸の町の水道は玉川や井の頭池から主流を作って木管を地下に通して傾斜のみで引水。
この水が井戸に分配され、江戸の人々はそこから水を汲み上げて使用。
明治20年(1887年)に横浜に初めて浄水場から水道が完成。
その水道は現在のように各家庭になく、道路脇などに設置されていました。
複数の人が使う事から供用栓。
この時に初めて水が出る部分である蛇口が登場。
共用栓のその口にはライオンの彫刻。
この最初の共用栓はイギリスから輸入されたもの。
西洋ではライオンが水の守り神。
そこで、ライオンの装飾となったそう。
ヨーロッパの噴水などの水場にはライオンがモチーフとして多く見られます。
こうなると蛇口ではなく獅子口?
1898年に東京に水道が引かれる事が決定、その時に日本製の共用栓を作ることに。
見てみると、蛇ではなく龍。
東アジアでは龍が水の守り神とされていたのでモチーフとして採用したそう。
神社などの手水舎では龍の口から水が。
これは神聖な場所にふさわしいように。
龍の口=龍口となって、蛇口ではない?
過去には龍口(たつくち)と呼んでいたという記録があるとのこと。
しかし、語呂が悪いので普及しなかった。
では、なぜ蛇口に?
蛇口につながる水道管の柱のデザインは、蛇腹の模様。
蛇腹とは凹凸が交互に続く蛇のお腹のような模様。
これが日本製の共用栓に使われていたのです。
正式名称は「蛇体鉄柱式共用栓 (じゃたいてっちゅうしききょうようせん)」。
その口なので略して蛇口となったとのこと。
龍と蛇は日本では水の神様として同様に考えられていたので蛇口が定着していったそう。
結論
というわけで、
「水道の蛇口が蛇なのはなぜ?」は、
「蛇柄だったから」
でした。
塚原アナから補足
銭湯やホテルでは蛇口をカランと表記しています。
これは明治初期にオランダで開発された蛇口が日本の工場などで使用。
その蛇口の形が鶴の首のような形をしています。
オランダ語で鶴をカランと言うので日本でもカランと呼ぶようになったそう。
解説してくれたのは
東京都水道歴史館の金子智さん。
東京都水道歴史館
東京都水道歴史館
東京都水道歴史館は、江戸~東京400年の大切な水道の歴史と、安全でおいしい水をお届けするための水道の技術・設備に関わる展示を、無料で公開している東京都水道局PR館の一つです。
神田上水や玉川上水などの江戸上水から、近代水道の創設、現在の水道に至るまで、規模・水質ともに世界有数のレベルに達した東京水道の歴史や技術を実物資料や再現模型、映像資料などでわかりやすくご紹介しています。
あわせて、江戸時代の水道の記録『上水記』(東京都指定有形文化財[古文書])をはじめとした貴重な水道に関する資料を保存・公開しています。
音声ガイダンス[日・英・中・韓]の無料貸出のほか、団体見学(5名様以上)のお客様へは、アテンダントの展示案内【要予約】を行っています。3階ライブラリーでは、水道や江戸関連図書の閲覧・貸出サービスも行っています。
東京都水道歴史館(とうきょうとすいどうれきしかん)は、東京都文京区本郷にある東京都水道局が運営するPR施設である。
1995年(平成7年)4月15日開館。従来、西新宿にあった東京都水道記念館を閉館して、本郷給水所に隣接する東京都水道局本郷庁舎2号館(水運用センター及び水質センターも併設)に新設された。東京水道400年の歴史を江戸時代と明治時代以降に分けて実物大模型や歴史資料、映像を用いて紹介している。玉川上水に関する歴史資料が非常に充実しており、閲覧室では東京都立中央図書館でも所蔵されていない、貴重な一次資料や二次資料が閲覧できるようになっている。
なお、博物館の裏手には、東京都水道局が管理する本郷給水所公苑があり、神田上水の石桶が保存されている。
(HP&Wikipediaより)
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