サイトアイコン チコちゃんに叱られる!

なんで月にうさぎがいるの?→うさぎは自分を犠牲にしてでも人を救おうとする美しい心の持ち主だったから。

今回は、2019年9月13日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」「“月にウサギがいるのは?”“コクって何?”ほか」のお話。


なんで月にうさぎがいるの?




たしかに月といえば、うさぎですね。


なぜなんだろう?





なんで月にうさぎがいるの?


本日の1問目。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番季節の移り変わりを楽しんでそうなステキな大人ってだーれ?」


岡村さんの指名で、八乙女さんが回答者に。


9月といえば中秋の名月。


お月見についての話題。


チコちゃん「なんで月にうさぎがいるの?」


八乙女さん「えーと、、、餅をつくためにいる。」


チコちゃん「月はうさぎの餅つき場なんだ?」


正解にいたらず、叱られちゃいました。


お台場で街頭インタビューするも、正解なし。


ナレーション「お月見の際に、月を見ずお団子ばかり見ているみなさま、月にかわっておしおきよ!」


チコちゃんの答えは、「うさぎは自分を犠牲にしてでも人を救おうとする美しい心の持ち主だったから。」



うさぎは自分を犠牲にしてでも人を救おうとする美しい心の持ち主だったから


解説してくれたのは、おなじみ、曹洞宗宝林寺の千葉公慈住職。


月にうさぎがいるというイメージがあります。





これは「月の表面の模様がうさぎが餅を突いている姿に見えるから」と思っている人が多いらしい。


しかし、実はこれは後付けで作られたもの。


実はインドに元々あった仏典の「ジャータカ」に記された物語がその起源。。



「まんがインド昔ばなし」






物語のタイトルは「月のうさぎ」

ナレーション:清水ミチコ(市原悦子さんのモノマネ)さん。
演奏:東京・江戸川区在住のよぎさん with 母とクルカルニさん夫婦。
作画:遊佐かずしげさん


昔々、ある所にうさぎ、猿、犬、かわうその4匹が仲良く暮らしていました。





ある満月の夜に皆で腹ごしらえをする事に。


うさぎ「大切な食べ物でも困っている人がいたら分け与える優しい心を忘れぬようにね。」


そして各々が食べ物探しに奔走。


猿は木からマンゴーを、犬は落ちていた肉を、かわうそは川で魚を見つけます。





しかし、その一方でうさぎが手に入れたのはただの草だけ。





うさぎにとっては大好物ですが、他の動物にとっては食べ物とは言えない代物。


うさぎは困り果ててしまいます。


そんな頃、動物たちの元をお腹をすかせた修行僧が食べ物を求めて訪ねてきます。





うさぎの言った言葉を思い出した動物たちは持っていた食べ物を全て修行僧に差し出します。


最後に修行僧が訪ねたのがうさぎ。


うさぎさん「では火を起こしてくださいますか?」


修行僧が薪を集めて火を起こします。


うさぎ「これから私はこの火の中に飛び込みます。私の体が焼けたらその肉をどうぞ召し上がってください。」





修行僧は慌てて止めようとしますが、その間もなくうさぎは火の中に飛び込みます。





火の中で覚悟をするうさぎ。


不思議なことに熱も全く感じずにうさぎは無事。


うさぎ自身が不思議に思ったその瞬間、


修行僧「ほっほっほ!その火は偽物の火なのです。」


突然声色が変わった修行僧。


そして謎の声の正体は、仏教の神である帝釈天。


動物たちの心を試すために修行僧の姿になって天から降りて来たのです。


そして自分の身を投げ出しても人を救おうとする美しい心を持つうさぎに感動した帝釈天。





これを後世に伝えるために月にうさぎの絵を描きました。






ジャータカという仏典はお釈迦様が悟りを開かれる前に様々な姿になって修行をしていた時の逸話を集めたもの。





あのうさぎはお釈迦様の前世の姿と言い伝えられています。


この物語が仏教の伝来とともに日本に伝わって「月の模様=うさぎ」という言い伝えが定着。






うさぎの餅つきのイメージはどこから?


五穀豊穣のシンボルはお米であり、月の神様にお供えする風習もありました。





自然と月のうさぎの物語と結びついたのではないかとのこと。


また、満月は望月(もちづき)とも言いますのでその語呂合わせもあるのではとの意見。


もちづき → お餅つきの言葉の移り変わり。






結論


というわけで、


「なんで月にうさぎがいるの?」は、


「うさぎは自分を犠牲にしてでも人を救おうとする美しい心の持ち主だったから」


でした。



(注)月にうさぎがいる由来には諸説あります。



解説してくれたのは


富士山曹洞宗法林寺の住職 千葉公慈さん。

千葉 公慈(ちば こうじ、1964年 – )さん
日本の仏教学者、駒沢女子大学教授。
専門はインド・チベット仏教教理学。

来歴
千葉県市原市生まれ。
1993年 駒澤大学大学院人文科学研究科博士後期課程(仏教学専攻)満期退学。
文学修士。
2011年に駒沢女子大学人文学部日本文化学科教授に就任。
近年は唯識思想と日本文化論を研究。
市原市の曹洞宗宝林寺(第24世)住職。
曹洞宗教誨師。
テレビ、雑誌、講演などで仏教の教えや生き方を説く。また民俗学や日本人の思想にも造詣が深い。
著書に『心と体が最強になる禅の食』
『そうだったのか!お寺と仏教』
『知れば恐ろしい日本人の風習』
『心の花を咲かせる言葉』
『運がよくなる仏教の教え』(萩本欽一との共著)(Wikipediaより)


富士山曹洞宗法林寺の場所はこちら!
http://sotozen-navi.com/detail/index_220623.html




今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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