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なんで詰め襟の学生服に白いカラーをつけるの?→下に着るシャツに襟がなくてもいいように

今回は、2019年10月4日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」「“なぜ紙で指を切ると痛い?”“ケチャップの秘密”ほか」のお話。


なんで詰め襟の学生服に白いカラーをつけるの?






たしかに、学生服には、プラスティックのカラーを付けました。


でもなんで?






なんで詰め襟の学生服に白いカラーをつけるの?


本日の3問目。


チコちゃん、「ねぇねぇ岡村、この中で一番学生時代制服をオシャレに着こなしていたステキな大人ってだ~れ?」


大竹さんが自己アピール。


大竹さん「呼んだかい?」


最近ではブレザーの学校が増えて来ました。


しかし、全国の中学校の50%以上は詰め襟の学ラン。


その学ランには襟の内側にカラーが付いています。


チコちゃん「なんで詰め襟の学生服に白いカラーをつけるの?」


大竹さんの口元に正解マークとピヨピヨ音。


チコちゃん「つまんねーヤツだな~。」


大竹さん、大喜び!


大竹さん「孫たち見てるか!チコに勝ったぞ!」


チコちゃん「当てて嬉しそうすぎると何か大人げないわよ。」


JR蒲田駅で街頭インタビューするも正解なし。


チコちゃんの答えは、「下に着るシャツに襟がなくてもいいように。」


大竹さん「この中で一番驚いているのが俺!」



下に着るシャツに襟がなくてもいいように


解説してくれたのは、ユニフォーム研究家の佐野勝彦さん。


以前「卒業式で第二ボタンをあげるのはなぜ?」の疑問にも登場。





詰め襟で金ボタンの学ランと呼ばれる学生服。


その起源は明治19年に制定された東京帝国大学(現・東京大学)の制服。









詰め襟の歴史は古く、18世紀のヨーロッパでは軍隊の制服として採用。


その目的の一つは「男らしく凛々しく見せる為」。


首に高い襟が付いていると顔が下がらず、堂々と男らしく見えました。





そして軍服の下には相手に敬意を払うために襟付きのシャツを着るのが正装。


中に着るシャツは襟が立ったもの。


その後にシャツの襟は汚れたら交換できる取り外し可能なものに進化。





それと共に形状もウイングカラーやラウンドカラーなどのバリエーション。



なぜ東京帝国大学は詰め襟を制服として取り入れた?


当時(明治19年)日本唯一の大学である東京帝国大学は超エリート校。


帝国大学生は他の人の模範となる必要がありました。


また、威厳がある引き締まった顔と態度が求められました。


それには男らしく見える軍服を元にした詰め襟がぴったり。


明治41年東京帝国大学卒業写真





そこから白い襟付きのシャツを着た学生服はエリートの証に。





詰め襟の学ランは、男子学生の羨望の的。


戦後になると教育制度も変わって学校の数も増えました。


また、、制服を着る学生も当たり前ながら、増加。


すると学ランを制服とする学校が多く誕生。



そこで、一つ、問題が


襟元を見ると貧富の差がハッキリしてしまうという点。


家庭の事情で白い襟付きのシャツが買えない生徒。





詰め襟を着ると首元からシャツが無いことがわかってしまいます。


そのため、制服に襟っぽいものを着けようということで襟カラーが誕生。





カラーが白い襟の代わりに外に見えていますので、中にシャツを着ていなくても大丈夫。


佐野さん「シャツのヤラセみたいな事ですけどね。」


かつては布製のカラー。





しかし、汚れやすいため、安くて汚れにくい樹脂製のカラーに。





その後に、さまざまな変形学生服が流行したために、その対策としてブレザーが制服として採用。






また、現在では詰め襟の学生服でもカラーが無いタイプも登場。





ちなみに現在カラーを作っている工場は日本でただひとつだけ。


現在の生産数はピーク時の20分の1以下とのこと。



結論


というわけで、


「なんで詰め襟の学生服に白いカラーをつけるの?」は、


「下に着るシャツに襟がなくてもいいように」


でした。


ちなみにカラーについては昭和初期に軍服・警察の制服・一部の学生服に使われていたとのこと。



解説してくれたのは


ユニフォーム研究家の佐野勝彦さん。


佐野勝彦さん。


佐野 勝彦(さの かつひこ)

Katsuhiko Sano

トンボ ユニフォーム研究室研究員

1951年、奈良県生まれ。1972年、鐘紡(株)入社後、ファッション研究所にて繊維・ファッション系の企画・分析業務に従事。1996年、テイコク(株)(現・株式会社トンボ)創立120周年記念事業「ユニフォーム研究開発センター」創設に参加。以降20年、ユニフォームの調査研究に従事し、調査報告書「スクーラーレポート」を毎年発刊。2017年、アイトス(株)創立100周年記念事業「働き方研究所(Job Style & Gear Research)」創設に参加、ワーキングウエア分野の調査研究に従事
(東洋経済オンラインHPより)





今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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