今回は、2020年2月14日金曜日放送、チコちゃんに叱られる!▽仮面ライダーのバイク▽発酵食品の謎▽香川の手袋の番組内容を紹介。
トウガラシはなぜ辛いの?
唐辛子が辛い理由?
虫に食べられないように?
トウガラシはなぜ辛いの?
本日の1問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番辛い物もモリモリ食べるステキな大人ってだーれ?」
岡村さんの意見で、内田さんが回答者に。
唐辛子の話題。
チコちゃん「トウガラシはなぜ辛いの?」
内田さん「辛い種から出来ているから。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
次に、大竹まことさんにも聞いてみます。
大竹さん「えっ?俺への質問じゃないだろ?」
チコちゃん「ウッチーいったん処理したから。」
大竹さん「辛いのは食べられないようにするため。」
チコちゃん「全部に?全動物に?」
大竹さん「全部じゃないよなぁ~?なぁ岡村!」
結局、正解に至らず、こちらも叱られちゃいました。
辛い物を食べている皆様に質問しても正解なし。
チコちゃんの答えは、「遠くへ行きたかったから。」
内田さん「遠(とお)くと唐(とお)辛子でダジャレ的な?」
と変なことを言い出す内田さん。
遠くへ行きたかったから
そもそも辛味とは、唐辛子の中の成分、カプサイシンが、口の中にある受容体(TRPV1)に結合しておこるもの。
43度以上の熱に反応して、熱さや痛みの信号を脳に送るTRPV1。
辛さの原因物質であるカプサイシンにも反応。
その為に唐辛子を食べると熱さや痛みの信号が脳に送られます。
それを辛いと感じているというのは以前の放送でお伝え済み。
このカプサイシンが唐辛子に含まれている理由
これは、野生動物に食べられないように。
熱さや痛みは命の危険を知らせる警告。
野生動物たちは、そんな唐辛子を食べようとはしません。
カプサイシンで身を守る唐辛子の生存戦略。
しかし、唐辛子のカプサイシンは鳥のTRPV1には反応しません。
つまり、野生動物を避けつつも鳥には食べられるように工夫されているとのこと。
キョエちゃん「キョエー!(びっくり~!)」
食べ物を歯で噛み砕く哺乳類に比べて鳥は食べ物を丸飲みにするのが普通。
噛み砕かれると種が潰れてしまいます。
そのため、噛み砕かない鳥に食べて欲しいというのが唐辛子の目的。
また、空を飛んで広範囲を移動する鳥に食べられる方がより遠くへ種を運んでくれます。
同様にタンポポは、風に乗るように進化。
イガオナモミも、福屋動物の毛にくっついて、遠くに広がろうとします。
トウガラシは、鳥だけに食べられて生息範囲を広げました。
本当に鳥が唐辛子を食べるのか確認
取材は、鶏のエサに弥平とうがらしを与えているという養鶏場。
弥平とうがらしは、普通の唐辛子の2倍の辛さの種類。
これを細かく砕いてエサにまぜて、鶏に与えると普通に食べます。
この養鶏場では「辛い卵を作れないか?」と思って唐辛子をエサとして与えたそう。
結局、卵は辛くならなかったものの、鶏たちの健康状態が向上して夏バテをしなくなったので、それ以降もあたえているとのこと。
次に、オウムに唐辛子を与えてみても、もぐもぐ食べます。
哺乳類の猿(リスザル)に唐辛子を与えてみると、辛さに驚いて頭を振り吐き出します。
モルモットが唐辛子を食べると大暴れ。
飼育ケースから脱走。
なぜ、人は辛さを感じつつも唐辛子を好んで食べる?
これは、「船乗りの影響が大きい」とのこと。
15~17世紀、世界は大航海時代。
ヨーロッパ人が世界中に進出。
たどり着いた土地から色んな食材を持ち帰ります。
その中の一つが唐辛子。
これが広がった理由が、壊血病に効くと考えられていたから。
壊血病とはビタミンC不足が原因で体の各所から出血する当時の船乗りに多かった病気。
当時は今と比べても航海が長く、新鮮な野菜や果物が不足。
その為に壊血病が原因で死亡した船乗りは200万人以上。
ビタミンCが多く含まれる唐辛子は長い航海には欠かせない壊血病の予防食材として注目。
航海のお供として船に積み込まれたとのこと。
アメリカ大陸原産の唐辛子は、ポルトガルの交易ルートを通って世界中に。
また、辛い物は人間の快楽物質の分泌を盛んにするために病みつきになります。
(以前の番組で紹介済み)
そのせいかどうかは不明ですが、インドではそれまで辛くなかったカレーが辛くなったり。
韓国では、山椒の辛さから唐辛子の辛さを多く用いるようなったという変化も。
結果的に哺乳類である人間によって世界中に広がるという事に。
ひょっとすると人間が辛い物に病みつきになるという事すらも、唐辛子の生存戦略のうちだったのかも。
古本教授「それは言い過ぎですけども。」
結論
というわけで、
「トウガラシはなぜ辛いの?」は、
「遠くへ行きたかったから」
でした。
塚原アナから補足
唐辛子の仲間であるししとう。
基本的に辛くならない植物であるものの、水不足や栄養不足などの環境変化などのストレスによって辛くなる事があるとの事。
(注:唐辛子が世界中に広まった説には唐辛子の辛さに商品価値があると見出して広まって行ったという説もあるとのこと。)
解説してくれたのは
龍谷大学の古本強教授。
古本 強(ふるもと つよし) 教授
学位
博士(農学)
学歴
京都大・院・農学
専門分野
植物分子・生理科学
京都大学大学院 生命科学研究科を平成12年に卒業後、東京大学大学院理学系研究科 助手
京都大学大学院生命科学研究科 助手、広島大学大学院理学研究科 准教授をへて、平成24年10月より現職。
まだ誰も知らない植物に秘められた能力に気が付くこと、を目標に研究・教育活動を展開することを心がけている
(HPより)
龍谷大学(りゅうこくだいがく、英語: Ryukoku University)は、京都府京都市伏見区深草塚本町67に本部を置く日本の私立大学である。1922年に設置された。大学の略称は龍大、龍谷、龍谷大。
寛永16年(1639年)、西本願寺13代宗主良如が、本山阿弥陀堂の北に僧侶の教育機関として設立した学寮を起源としている[2]。
建学の精神(校訓・理念・学是)は、真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする。2012年、「You, Unlimited」が大学のブランドスローガンとして制定された。
教育および研究
情報メディアセンターの情報実習室、セルフラーニング室などに2500台以上のコンピューターが配置され、DREAMの教育研究用ネットワークに接続されていて、情報リテラシー講座では表計算ソフトなどの受講が出来、eラーニングなどの教育などを行っている。
1991年設立の「龍谷エクステンションセンター」(通称 REC)では、日本初の大規模レンタルラボ施設を有していて、産学協同による研究が行われ実績をあげている。
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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