サイトアイコン チコちゃんに叱られる!

石油ってなに?→生き物の死がい。地下熱でケロジェン。長い年月の熟成で石油、さらに熱熟成で天然ガス。

今回は、2020年2月14日金曜日放送、チコちゃんに叱られる!▽道路標識の秘密▽ジーンズの青さって?▽石油の謎の番組内容を紹介。


石油ってなに?





確かに、石油って、何からできているんだろう?






石油ってなに?


本日の1問目。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で、地球の資源に詳し大人ってだーれ?」


岡村さんと牧瀬さんが一致して、三浦さんが回答者に。


チコちゃん「ペットボトルやプラスティックって、何からできてるか知ってる?」


三浦さん「石油。」


チコちゃんからの疑問は、「石油ってなに?」


三浦さん「地下にあるやつですよね?田油(でんゆ)みたいな。」


チコちゃん「油田(ゆでん)ね。」


その後、少しやり取りがあり、最終的な答えは、


三浦さん「マグマ」


正解に至らず、叱られちゃいました。


牧瀬さんにも聞いてみます。


全く油断していた牧野さん、答えがでてきません。


チコちゃん「OAで(牧瀬さんの答え無しのまま)終わってたら、この後がつまらなかったと思ってください。」


牧瀬さん「厳しいのね。」


ほんとに、そのままVTRへ。


千葉のホームセンターで聞いてみても正解なし。



チコちゃんの答えは、「生き物の死がい」




生き物の死がい


石油は古くは紀元前3000年ごろから使用されていました。


燃やして照明にしたり、土器の接着剤やミイラの保護剤として使われてきた歴史あり。





現代でも洗剤、服飾製品、ゴム製品、プラスチック製品、そしてもちろん燃料としてと幅広く使用されています。





この石油は一体どうやって生まれる?


もともとは、かつての海や湖の底だった場所。


海の中にはプランクトンという生き物がたくさんいます。


これが死んで海底に沈むと、バクテリアなどによって分解されます。


しかし、バクテリアが住みにくい環境や、分解が追い付かないとプランクトンの死がいはそのまま残ります。


その上から砂や泥が覆いかぶさってプランクトンの死がいを沢山含んだ地層ができます。





そして長い年月をかけて地下からの熱を受けるとケロジェンという物質に変化。


その後も長い年月をかけて熱を受け続けると熟成が進んで石油が誕生。





そこにさらに熱が加わって熟成が進んで出来るのが天然ガス。


つまり生き物の死がいが最大数億年かけて熱を受ける事で石油に生まれ変わるとのこと。


同様に地上の草木が朽ち果てて溜まった地層からも石油が出来るそう。



石油が良く採れる場所


石油が良くとれる場所としては、サウジアラビアやUAEなどの中東。





その理由は、「大昔の中東エリアに巨大で浅い海があったから」。


現在の中東の辺りにはおよそ2億年前に「テチス海」という大きく浅い海が存在。


そこは温暖な気候でプランクトンがよく育つ場所。





しかし、陸地に囲まれていて海流が循環しにくい事で死がいが溜まりやすい。


その後に大陸が動いて陸地となり大量の石油が採掘されるようになりました。






石油はいつまで採掘できる?


少し昔には「石油はあと何十年かで全て使い果たされる」と言われていました。


現在では石油採掘の技術進歩が目覚ましく、今でも新たに油田が見つかっているそう。


近年では、人工衛星のセンサーや地震計という音波を使う機器を駆使して石油のある地層を探り当てる事も可能。





さらに掘る技術も発達。


昔は石油が採れなかったシェール層という堅い地盤からも採取が可能に。


そのおかげで2000年代に入ってから世界各地のシェール層から多くの石油が採掘。





現在では、アメリカが中東の国々を抜いて石油生産量世界一に。





また、日本にも油田が存在。


エリアとしては北海道・新潟・秋田など。


大昔の日本はユーラシア大陸と繋がっていました。


当時の日本海は陸地に囲まれていたので、テチス海と同じようにプランクトンの死がいが溜まりやすい場所。





そんな理由で現在の日本海側のエリアで石油が採掘。


秋田県には日本一の油田、「八橋(やばせ)油田」が存在。


そこで、管理会社へ取材し、油田の採掘現場へ。


事前に安全講習を受講。


火災の原因になる静電気を起こさない服に着替えて出発。


しかしながら、訪問先は、住宅地。


ついたのが、普通の工事現場のような広場。


そこには、小型のクレーンのような装置、ポンピングユニット。





実に、こじんまりした感じ。


ポンピングユニットで汲み上げられた石油。


地中へと続くパイプを通っておよそ1km先にある処理プラントで送られます。


そこで石油に混ざった水などの不純物を取り除かれます。


原油、プラスティックなどの原料、ガソリン、灯油、重油など目的に合わせた素材に精製。





取材スタッフ「自分で石油を掘り当てたら石油王になれますか?」


管理会社の人「可能性はゼロではないが、かなりのお金がかかるので石油王ではなく借金王になるかも」


石油の井戸を一本掘るのにかかる費用は数十億円から百億円程度。


これが油田となると数十本必要になるので数千億円。


ナレーション「さらに何だかんだで数兆円かかる事もあります。」




結論


というわけで、


「石油ってなに?」は、


「生き物の死がい」


でした。



塚原アナから補足


最新技術によって油田を見つける技術はどんどん進歩しているものの、油田として採算が採れる場所が見つかるのは井戸を100本掘ってわずか2本程度とのこと。


チコちゃん「石油が燃える前に家計が火の車よ。」



解説してくれたのは


秋田大学大学院の荒戸裕之教授

荒戸 裕之 (アラト ヒロユキ)
ARATO Hiroyuki

所属
大学院国際資源学研究科 資源地球科学専攻

職名
教授

研究室住所
秋田県秋田市手形学園町1-1

研究分野・キーワード
石油地質学、堆積学、シーケンス層序学

出身大学】
北海道大学 理学部 地質学鉱物学科 1980年03月 卒業

出身大学院
北海道大学 理学研究科 地質学鉱物学専攻 修士課程 1982年03月 修了

取得学位
九州大学 – 博士(理学)
北海道大学 – 理学修士
北海道大学 – 理学士

研究室電話
018-889-3257 / +81-18-889-3257
(大学HPより)



秋田大学


秋田大学(あきただいがく、英語: Akita University)は、秋田県秋田市手形学園町1-1に本部を置く日本の国立大学である。1949年に設置された。大学の略称は秋大(しゅうだい)。

略歴
1949年に秋田師範学校(1878年設立)、秋田青年師範学校(1944年設立)、秋田鉱山専門学校(1910年設立)を包括して設置された。秋田大学では1949年の新制大学設置年を創立年としているため、本稿でもその見解に従った。

年表
1949年5月31日 秋田大学設立。(学芸学部、鉱山学部)
1965年4月1日 大学院鉱山学研究科(修士課程)を設置。
1967年6月1日 学芸学部を教育学部に改称。
1970年4月1日 医学部を設置。
1971年4月1日 医学部附属病院を設置。
1976年4月1日 大学院医学研究科を設置。
1989年4月1日 大学院教育学研究科(修士課程)を設置。
1989年10月1日 医療技術短期大学部を開設。
1994年4月1日 大学院鉱山学研究科(博士課程)を設置。
1998年4月1日 教育学部を教育文化学部、鉱山学部を工学資源学部に改組。
2002年4月1日 大学院鉱山学研究科を工学資源学研究科に改組。
2002年10月1日 医療技術短期大学部を医学部保健学科に改組。
2004年4月1日 国立大学法人法により、国立大学法人へ移行。
2014年4月1日 工学資源学部の資源系学科と教育文化学部の国際系課程を分離、融合して国際資源学部を設置。また、工学資源学部を改組、改称して理工学部を設置した。
(Wikipediaより)




今回も最後まで読んでくれてありがとう。
他の記事もよろしくね。


過去放送日別一覧ページ



モバイルバージョンを終了