今回は、2018年5月11日放送、「チコちゃんに叱られる!」の5回目の放送の2つ目のネタ。
「てるてるぼうずって何者?」だよ。
てるてるぼうずって何者?
みんな、てるてる坊主って何者かしってるの?
スタジオでは、
お坊さん?
おばけ?
死んだおじいちゃん?
などなどいろいろな意見が出てたよ!
街中でのインタビューでも、みーんな全然答えられなかったよ!
知らなくても、みーんなてるてる坊主自体は、知ってました!
てるてるぼうずって何者、答えは?
チコちゃんの答えは、「悲劇のヒロイン」
なんと、てるてる坊主は、女性だったんだ!
さて、専門家による解説だよ。
江戸の書物には、「てりてり坊主」で、天を照らす法師だったそう。
天を照らす法師 → 天照る法師 → 照り照り法師
→ 照る照る法師 → → てるてるぼうず
けっこう、無理があるね!
もともとは中国の民間信仰だった!
江戸時代の儒学者 榊原篁洲の書いた『榊巷談苑』によると、「この国(日本)の女たちは、雨が降りやまない時に照法師というものを作って晴れを祈る。唐の国では、掃晴娘という。」と記載されてるよ。
掃晴娘(サオチンニャン)って?
昔の中国のお話だよ。
掃晴娘は、両手にもつほうきで雨雲や災いをはらう少女の切り絵で、雨が降り続くとテルテル坊主のように軒下につるしたんだ。
お話は、森本レオさん。
掃晴娘の悲しい物語をいつもよりも感情豊かに朗読してくれたよ!
掃晴娘は、頭がよく、手先が器用で切り絵が得意だったんだ。
あるとき、北京に大雨がふり、人々が困りはてたよう。
掃晴娘は、雨が降り続く天に向かって願いました。
「どうか、雨がやんでください。このままではみんな困ってしまいます。」
すると、天からの使いの声が、
「雨を降らせる力をもつ雨の神が、あなたを妃にと所望されている。」と
掃晴娘は、町の人々を救うため犠牲になっちゃった。
そして、雨が止み、空は一面、晴れ渡ったんだって。
なぜ、白装束の坊主に変わっちゃったの?
やはり仏教の世界で、女性から坊主になり、また、修行の時に切る白装束が現在のてるてる坊主の形になったんだよ。
それでは、中国の人は「掃晴娘」を知ってるの?
番組では、初の海外ロケを実施して、中国北京市で街頭インタビューをしたよ!
この「掃晴娘」を軒下につるす風習は知っているか?って、質問!
結果、中国人は誰も知らなかった。
なーんだ、がっかり!
それでは、中国の人は、「てるてる坊主」はしってるの?
でも、てるてる坊主は、聞いた中国人はみんな知ってたみたい!
これは、テレビアニメ「一休さん」の影響とのこと。
びっくり!
『一休さん』、日本の禅僧・一休宗純の子供時代の説話『一休咄』などを基にしたテレビアニメ。
みんな知ってる有名な番組だね。
中国でも「一休さん」は有名なんだね。
テルテル坊主の由来、よくわかったね!
解説してくれたのは?
今回の解説は、富士山曹洞宗法林寺の住職 千葉公慈さんだよ。
ついつい出ちゃう言葉「どっこいしょ」の解説でも出ていたお坊さんだね。
千葉 公慈(ちば こうじ、1964年 – )さん
日本の仏教学者、駒沢女子大学教授。
専門はインド・チベット仏教教理学。
来歴
千葉県市原市生まれ。
1993年 駒澤大学大学院人文科学研究科博士後期課程(仏教学専攻)満期退学。
文学修士。
2011年に駒沢女子大学人文学部日本文化学科教授に就任。
近年は唯識思想と日本文化論を研究。
市原市の曹洞宗宝林寺(第24世)住職。
曹洞宗教誨師。
テレビ、雑誌、講演などで仏教の教えや生き方を説く。また民俗学や日本人の思想にも造詣が深い。
著書に『心と体が最強になる禅の食』
『そうだったのか!お寺と仏教』
『知れば恐ろしい日本人の風習』
『心の花を咲かせる言葉』
『運がよくなる仏教の教え』(萩本欽一との共著)(Wikipediaより)
富士山曹洞宗法林寺の場所はこちらだよ!
http://sotozen-navi.com/detail/index_220623.html
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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