今回は、2020年9月18日金 チコちゃんに叱られる!「▽タコのウインナー▽寝ているとビクッ」の番組内容を紹介。
なんで数学を勉強するの?
たしかに、数学って、何の役になってるの?
なんで数学を勉強するの?
本日の3つめ目の話題。
今回は、働き方改革のコーナーはお休み。
笑いから始まります。
チコちゃん「You’ve broken my heart~♪言うてますけども。」
(荻野目洋子さんの「六本木純情派」)
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、計算が得意な賢い大人ってだーれ?」
そろばんを習っていた岡村さんがみずから回答者に。
チコちゃん「中学校になって数学ってならった?」
岡村さん「習いました。」
チコちゃん「大人になってから数学は何かの役にたった?」
岡村さん「たっていません。」
チコちゃん「なんで数学を勉強するの?」
岡村さん「数学知識を実生活に役立てるという事ではなく、脳の活性化だったり、とっさの判断が身に付くから。」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
溝端さんにも
チコちゃん「数学を勉強して身に付いた事は?」
溝端さん「なんか頑張れば最後は答えが出るんだなっていう。という諦めない心。」
こちらも正解でなし。
チコちゃんの答えは、「論理的な思考が身につくから。」
岡村さん「そうかなぁ?」
論理的な思考が身につくから
解説してくれたのは、東京大学で数理物理学を研究する西成活裕教授。
ちなみに数学は小学校では算数という科目。
西成先生「数学を勉強する前に小学校で学ぶのは?」
スタッフ「算数です。」
なぜ算数から数学に呼び名が変わるのか?
それは、「学ぶ目的が違うから」
算数を学ぶ目的は「日常生活で使う計算力を養う」こと。
一方、数学を学ぶ本来の目的は「問題を整理して答えを導く事で論理的な思考を身に付ける」ということ。
西成先生「数学なんて社会に出て使う機会なんて無いんだから勉強するだけ無駄といわれたりしますが、実は数学で身に付けた論理的思考は私たちの普段の生活で何気なく使っています。」
一次方程式
例えば、たかしくんは、お母さんから1000円のお小遣いをもらいます。
マンガ本を500円で買いました。
残った金額で1個50円のお菓子が何個買えるでしょうか?
これを解くには中学1年生で習った1次方程式が関連。
求めたい「何個」をxに置き換えると
1000 = 500 + 50xこういった1次方程式に。
1次方程式とは求めたい答えをxとして関係性を式にしたもの。
答えは10。
因数分解
実はこれも日常生活で無意識のうちに行っている事。
カレーを作る場面。
なにも考えずに作った場合。
まず玉ねぎを切って鍋に入れ、次にじゃがいもを切って鍋に入れ、さらににんじんを切って鍋に入れ、最後に肉を切って鍋に入れます。
「材料を切って鍋に入れる」という行為を何度も繰り返すとするととても面倒。
そこで、普通の人は最初に全ての材料を切ってしまいます。
そしてまとめて鍋に入れるという事で手間を省きます。
実はこれは因数分解。
カレー = 切った玉ねぎ + 切ったにんじん + 切った肉
まとめると、
カレー =切った (玉ねぎ + にんじん + 肉)
これは因数分解そのもの。
因数分解は足し算や引き算の中で同じものを集めて掛け算の形にすっきり。
このように因数分解を学ぶことで同じような作業をまとめる力がついて効率よく仕事が出来るようになります。
西成先生「中学・高校と6年間かけて習う数学ですが、これをおろそかにしているとグチャグチャな話し方をする大人になってしまいうかも。」
自分の言っている事が相手に伝わらないというのは、論理的に自分の言っている事を説明できていないから。
ここで過去の岡村さんの解答シーンが。
「なぜ砂漠はできる?」の疑問に対しての返答。
何が言いたいのかよくわからない状態。
ナレーション「こうならないためにも数学を学んで論理的な思考を身に付けた方がいいです。」
三角比
西成先生「サイン・コサイン・タンジェント」とつぶやき。
これは直角三角形の辺の比率を表したもの。
この考えを応用すると身長を直接測らなくても調べる事が出来ます。
床に寝っころがって、三角定規を使って定規の先と立っている人の頭の先が重なるポイントを探します。
定規の長さは12cmと7cm。
その定規とスタッフの頭が重なる距離は2m88cm。
つまり12cmを何倍をすれば2m88cmになるかを考えれば、それを7cmに当てはめると身長がわかります。
x =288 x 7/12で、答えは168cm。
これを応用すると富士山の高さを計算によって導く事も。
直角三角形の定規の先と富士山の頂上が重なる場所を探します。
その場所と富士山との直線距離を地図上で測ります。
後は先ほどの計算で求めることが可能。
結論
というわけで、
「なんで数学を勉強するの?」は、
「論理的な思考が身につくから」
でした。
補足
西成先生は、以前数学好きで有名なビートたけしさんと対談をされた事があるそう。
その際にたけしさんは映画の撮影現場で因数分解を使っているとのこと。
例えば撮影を行うために同じロケーションやセットで撮るシーンをまとめて撮影し効率化。
たけしさんは「これが因数分解だ!」とおっしゃっていたそう。
最後に自分の演技について納得が出来ずに監督に意見をする役者さんについて「俺がOKつってんのにガチャガチャ言ってるからさ、そういうやつはすぐに殺してやるんだよ。」とたけしさんのエピソード。
溝端さん「それも因数分解なのかな?」
チコちゃん「それはね、約分でしょうね。」
解説してくれたのは
東京大学で数理物理学を研究する西成活裕教授。
西成 活裕(にしなり かつひろ、1967年1月8日 – )は、日本の数理物理学者。専門は非線形動力学、渋滞学。
東京都足立区生まれ。小学2年生のとき茨城県土浦市に転居。茨城県立土浦第一高等学校卒、東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了、山形大学工学部機械システム工学科、龍谷大学理工学部数理情報学科助教授、ケルン大学理論物理学研究所客員教授、東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻准教授、同教授を経て、東京大学先端科学技術研究センター教授(2009-)。
渋滞学や無駄学の研究で知られる。著書の『渋滞学』は、講談社科学出版賞と日経BPビズテック図書賞を受賞した。趣味はオペラ鑑賞とアリアを歌うこと。
主な著書
『渋滞学』2006年 新潮選書 ISBN 978-4106035708
『クルマの渋滞 アリの行列 渋滞学が教える「混雑」の真相』2007年 技術評論社 ISBN 978-4774131245
『理工系のための解く! 線形代数』2007年 講談社 978-4061557673
『爆笑問題のニッポンの教養 万物は渋滞する 渋滞学』2008年 講談社 ISBN 978-4062826075
『無駄学』2008年 新潮選書 ISBN 978-4106036231
『「渋滞」の先頭は何をしているのか?』2009年 宝島社新書 ISBN 978-4796658430
『図解雑学 よくわかる渋滞学』2009年 ナツメ社 ISBN 978-4816347412
『シゴトの渋滞、解消します!結果がついてくる絶対法則』2010年 朝日新聞出版 ISBN 978-4022506740
『とんでもなく役に立つ数学』2011年 朝日出版社 ISBN 978-4255005751
『東大人気教授が教える 思考体力を鍛える』2011年 あさ出版 ISBN 978-4860634568
『疑う力』2012年 PHP研究所 ISBN 978-4569803517
『とんでもなく面白い 仕事に役立つ数学』2012年 日経BP ISBN 978-4822231446
『誤解学』2014年5月 新潮選書
『東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』2019年 かんき出版 ISBN 978-4761273910
(Wikipediaより)
東京大学(とうきょうだいがく、英語: The University of Tokyo)は、日本東京都文京区本郷七丁目3番1号に本部を置く日本の国立大学である。1877年に設置された。大学の略称は東大(とうだい)。
東京大学全体
東京大学は欧米諸国の諸制度に倣った、日本国内で初の近代的な大学として設立された。
憲章
東京大学には、特に創立時に明文化された建学の精神はない。しかし、国立大学法人化に伴い、現在は「東京大学憲章」が定められている。東京大学憲章は、「大学」としての使命を公に明らかにすることと、目指すべき道を明らかにすることを目的として学内有識者会議によって制定されたものである。学部教育の基礎としてリベラル・アーツ教育(教養教育)を重視することを謳っている。
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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