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(再掲)なんで砂漠はできるの?→雨雲がたどりつけないから。亜熱帯、大陸内部、雨陰、冷涼海岸などに分類

先日の放送は、2019年11月8日の再放送。


以下、以前の内容のコピペです。


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今回は、2019年11月8日金曜日放送、チコちゃんに叱られる!「マツタケはなぜ高い?・ペナントの秘密・砂漠の謎ほか」のお話。


なんで砂漠はできるの?





雨が降らないから??





なんで砂漠はできるの?


本日の4問目。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番大自然についてなんでも知ってるステキな大人ってだ~れ?」


岡村さんが立候補して回答者に。


チコちゃん「砂漠って知ってる?砂漠はどんなところ?」


岡村さん「砂。ずっと砂。」


チコちゃん「なんで砂漠はできるの?」


岡村さん「地球のバランスを考えた時に、風や気圧などの気象条件によって砂が自然と集まってくる。」


正解にいたらず、叱られちゃいました。


松本さん「隕石が落ちた場所。」


チコちゃん「あっ!言ったわね。今日は隕石が落ちた場所と言った記念日です。」


鳥取砂丘で街頭インタビューするも正解なし。


チコちゃんの答えは、「雨雲がたどりつけないから。」


チコちゃん「続きを、隕石くんもよく聞いてね。」


岡村さん「松本隕石くん。」



雨雲がたどりつけないから


砂漠とはほとんど雨が降らなくて乾燥した地域。


例えば日本で一年間に降る雨の量は畳半分くらいの広さに1922mm。





人の身長以上。


その一方でサハラ砂漠では250mm以下とふくらはぎの高さ。


中には数年に一度しか雨が降らない場所も。


なぜこのような砂漠が生まれてしまうのか?


その原因については雨雲がたどりつかないから。


太陽の強烈な日差しがずっと照りつけます。


水分が全て乾ききってしまって砂漠になると思いがち。


これは、間違い。


実は砂漠には大きく4種類に分類されます。



ドラマ「水の器」






雨雲を水を運ぶ器、ジョウロに例えてのドラマで説明。


砂場で、父と娘がいます。


娘が、じょうろで水を汲んできます。



亜熱帯砂漠


砂場に作った山に水をかけようとジョウロに水を溜めます。


ジョウロの口がなく、砂場にたどり着く前に全てこぼしてしまいます。


砂場に着くころにはジョウロは空っぽ。


このようにして生まれたのがアフリカのサハラ砂漠。





世界一大きな砂漠でアメリカ合衆国とほぼ同じ広さ。


サハラ砂漠は赤道付近にある熱帯地域の北にある亜熱帯地気に位置。





熱帯地域の水分を多く含む空気が太陽の熱で温められて上昇。


上空で急激に冷えて雨雲に。


するとその場で大量の雨となって地上に振り注ぎます。





雨が降った後に雨雲は消えてしまって、水分を失った空気だけが亜熱帯地域へ流れ込みます。


その空気は高度を下げながら熱せられて、熱帯地域へ向かって吹いていきます。


そこで水分を含んだ空気が。


この繰り返しによってどんどん乾燥して砂漠化します。


これが、亜熱帯砂漠。



大陸内部砂漠


2つ目は、またしてもジョウロに水を汲みに行きます。


こんどは、水が流れにくいように、ジョウロの先にジョイントを付けます。


しかし、今度は砂場から遠く離れた水道で水を溜めてきます。


長い距離を歩いているうちに、ジョウロの水は、チョロチョロとなくなり、やっぱり空っぽに。


こうして生まれたのが中央アジアのタクラマカン砂漠。





シルクロードの舞台。


この砂漠はユーラシア大陸の内陸部で海からは遠く離れています。





陸地に降る雨のほとんどは海から運ばれてきた水分。


大陸内部に届く前に全ての水分は中途で雨としてふってしまいます。


そして雨雲が届かずに砂漠化。


これが、大陸内部砂漠。



雨陰砂漠


今度は近くの水道からゆっくり運んで来ます。


しかし、砂場の山の手前まで水をかけた所でジョウロは空っぽに。


こうして生まれたのが北アメリカにあるモハーベ砂漠。





砂の荒野というイメージではなく、植物が生えていて砂漠っぽくみえませんが、砂漠。


モハーベ砂漠と海の間には大きな山脈。





海からの湿った空気は山を越える前に全て雨雲になって山に降り注ぎ、空気はカラカラに。





こうして雨雲は山を越えられずに乾いた空気だけが山の向う側へ。





その為に雨が降らずに砂漠化。


これが、雨陰砂漠。



冷涼海岸砂漠


そして最後は、娘は、飽きてその場を走り去ってしまいます。


こうして生まれるのが世界最古の砂漠であるアフリカのナミブ砂漠。





この砂漠は非常に海の近くにあり、空気は湿っています。





しかし、冷たい海流で冷やされて空気がいつまで経っても温まりません。





上昇して雲になる事が出来ず、海からの風はただ霧となって通り過ぎるだけ。





空気は湿っていても雨が降らずに砂漠化。


これが冷涼海岸砂漠。



結論


というわけで、


「なんで砂漠はできるの?」は、


「雨雲がたどりつけないから」


でした。



解説してくれたのは


鳥取大学乾燥地研究センターの山中典和教授


研究者氏名

山中 典和 ヤマナカ ノリカズ

URL
http://www.alrc.tottori-u.ac.jp/japanese/organization/environ-conserve.html

所属
鳥取大学

部署
乾燥地研究センター 環境保全部門 緑化分野

職名
教授

学位
農学博士(京都大学), 農学修士(京都大学)

研究キーワード
乾燥地(15) , 生態系修復(5) , 乾燥地緑化(4) , 森林生態(55)
研究分野

森林学 / 森林科学 /

経歴

2009年 – 現在 鳥取大学 乾燥地研究センター 教授
1989年 – 1994年 京都大学演習林 助手
1994年 – 2000年 鳥取大学乾燥地研究センター 講師
2000年 – 2009年 鳥取大学乾燥地研究センター 助教授

学歴

– 1987年 京都大学 農学研究科 林学科
– 1982年 京都大学 農学部 林学科
(researchmapより)



鳥取大学乾燥地研究センター



今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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