今回は、2018年7月13日放送、第14回「チコちゃんに叱られる!」のお話。
「指のポキポキはどうして鳴るの?」だよ!
たしかに、ついつい鳴らしちゃうよね。
あの関節の中から聞こえる音は、何の音なんだろう?
指のポキポキはどうして鳴るの?
チコちゃん「この中で一番ワイルドで素敵な大人ってだーれ?」ということで、岡村さんが立候補。
チコちゃん「戦う前に指をどうする?と」
岡村さん「指を鳴らす。」
番組では、実際に岡村さんの指の音を放送してました。
チコちゃんの質問「指のポキポキってどうして鳴るの?」
岡村さん「骨と骨がすれている音」
というわけで、答えられず、叱られちゃいました。
チコちゃんの答えは、「泡がはじける音」だって。
そうだったんだ!
以下、専門家の解説。
泡がはじける音
解説は千葉大学医学部附属病院、手外科専門医の松浦佑介先生。
指の関節には曲げ伸ばしがしやすいように関節の中に滑液があるそう。
滑液には骨の摩耗を防ぎ、関節の動きをスムーズにする働きが。
関節を曲げると、この滑液中の圧力が変化することで中に溶けていた気体が泡に。
その泡がはじける事で、ポキッと音が鳴るんだって。
MRI画像で確認してみると確かに泡らしきものが指の関節内に発生し、それが消えていく映像が。
この指ポキポキの正体は100年以上前から泡がはじける音と推測。
特に研究価値のないものとされて誰も科学的に検証する人は現れなかったんた。
2018年3月、科学専門誌にポキポキ音を化学的に研究した論文が掲載。
Scientific Rdports誌に掲載された「Mathematical Model for the Sounds Produced by Knuckle Cracking」。
意訳すると「拳を握って発生する音の数学的モデルについて」
発表したのはフランス、エコール・ポリテクニーク研究所のアブドゥル・バラカト教授とのこと。
というわけで、
「指がポキポキの音は。泡がはじける音」
でした。
塚原アナウンサーからの補足情報
指を鳴らし続けると指が太くなると言われがち。
アメリカの研究者(ドナルド・L・アンガー氏)が60年間に渡って左手の指を鳴らし、右手は一切鳴らさないという実験。
結果、関節炎は見られず、指の太さに左右差は無かったという結果だったとのこと。
この研究でユニークな研究に贈られるイグ・ノーベル賞医学賞を2009年に受賞。
解説してくれたのは
千葉大学医学部附属病院、手外科専門医の松浦佑介先生
松浦佑介先生
千葉大学医学部整形外科
経歴
2003年 富山医科薬科大学医学部医学科卒業、千葉大学整形外科入局
2013年 米国Mayo clinic留学
2014年 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 審査専門員
2015年 千葉大学医学部附属病院 材料部 助教
資格等
日本整形外科学会専門医
日本手外科学会専門医
日本手外科学会代議員
受賞歴
“第39回 日本臨床バイオメカニクス学会学術集会 最優秀演題賞 (橈骨遠位端の骨強度における有限要素解析の精度の検討:新鮮凍結屍体を用いた研究, 2012年) “
“骨折「37巻」 優秀論文賞 (前腕骨骨折に対してlocking plateを使用すると骨萎縮が生じる-CT有限要素法を用いた研究-)”
“第42回日本骨折治療学会 最優秀ポスター賞 (手掌をついてSmith骨折は発生する −手関節部の骨折型の有限要素解析による予測 −)”
現在の研究
Clinical Anatomy Laboratolyを活用した解剖学的検討ならびにバイオメカニクス研究を中心に活動している。特に有限要素解析を用いたシミュレーションと生体の事象の妥当性を評価する研究を通して、今後の生体シミュレーションの礎となる研究をすすめている。
(大学HPより)
千葉大学医学部附属病院(ちばだいがくいがくぶふぞくびょういん)は、千葉県千葉市中央区亥鼻にある千葉大学の附属病院。
千葉大学医学部のある亥鼻キャンパスの東側に面している。
英語名称 Chiba University Hospital
前身 共立病院
許可病床数 835床
一般病床:785床
精神病床:45床
感染症病床:5床
職員数 医師/歯科医師:719人、看護師:1006人、医療技術職員:287人
機能評価 一般500床以上:Ver5.0
開設者 国立大学法人千葉大学
管理者 宮崎勝(病院長)
開設年月日 1949年(昭和24年)5月31日
所在地
〒260-8677 千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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2018年6月29日放送、第12回「チコちゃんに叱られる!」の放送内容は、下記の各回放送・放送日別一覧ページからどうぞ!