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なんで平熱は36度ぐらいなの?→それが一番省エネで動けるから

今回は、2022年1月14日金 チコちゃんに叱られる!「▽食後にコーヒー?▽平熱とは?▽マンホールの謎」の番組内容を紹介。


なんで平熱は36度ぐらいなの?





なんで平熱は36度ぐらいなの?


本日の2つめ目の話題。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、熱い男ってだーれ?」


岡村さんの指名で、松丸さんが回答者に。


チコちゃん「なんで平熱は36度ぐらいなの?」


松丸さん「気温が高い時に体のたんぱく質を守るため。」といった趣旨の回答。


正解に至らず、叱られちゃいました。


チコちゃんの答えは、「それが一番省エネで動けるから」



それが一番省エネで動けるから


解説してくれたのは、名古屋大学の中村和弘教授。


この問題に関しては、まだ明確は答えは見つかっていないですが、謎を解く手がかりは分かっているとの見解。


動物には周りの温度によって体温が変化する変温動物と、一定の体温を保つ恒温動物がいます。


爬虫類などの変温動物は日光を浴びて体温を上げたり、水に浸かって体温を下げたりします。


しかし、我々人間や猫などの哺乳類や鳥類は自ら体温を一定に保つことができます。


コアラ、ハムスター、ゴリラ、イヌなどの体温も大体そのあたり。




私たち哺乳類は爬虫類からの進化の過程で体温を一定に保つ機能を獲得したと考えられています。


その進化が起こったのは約2億年前。


その際に最も重要な進化ポイントが「肺機能のアップ」。


肺には、毛細血管があり、そこから酸素を取り込みます。




哺乳類の肺は肺胞と呼ばれる酸素を取り込む器官が誕生。


そこで、毛細血管が増え、酸素を取り込む表面積も大きくなり、取り込める酸素量が大幅に増加。





すると当然ながら体内の酸素量が増えるので体が作り出すエネルギー量も増加。


爬虫類と比べるとそのエネルギー量の差は約10倍多くなりました。





この多くのエネルギー量で周りの環境に頼らず体温を一定に保つことが可能に。


気温の変化に強くなった哺乳類は様々な環境で生き抜く事が可能となりました。


また、活発に動けるようになった事で生存競争でも有利に。


エネルギーは酸素のみで生み出しているわけでは無く、食べ物を摂るのも重要な要素のひとつ。


そうなると無尽蔵のエネルギーを生み出すためにはそれ相当に食べ続ける必要があります。


そこで食べ物の摂取量や生み出すエネルギーのバランスを考えた時に、平熱36度から37度ぐらいに落ち着いたのではないかとの見解。


つまり出来るだけ多くのエネルギーを生み出しつつも、最も省エネで動ける体温が36度から37度だったとのこと。


ウイルスなどに感染した時に体温が上がって発熱します。


これは、ウイルスが37度あたりで増殖しやすい事に対する体の防御反応。


この温度を外してウイルスの増殖を抑えるため。


さらに免疫細胞が37度から40度で活発化するためであることも。


その一方で発熱時に感じるだるさは大量のエネルギーを作る事で起こる体の疲れ。


この平熱は人種や筋肉量などによって違います。


いわゆる欧米人は筋肉量が多い事もあって体温が高い(37度以上)。


というわけで、番組では、様々な国の人に集まっていただき、検証。





たしかに、ほとんどの海外の人の体温は高め。


筋肉量が多いと体温が高いということで、ジムへ。


日本人でもバリバリ鍛えているマッチョな人たちはみなさま、37度を超えることが判明。




結論


というわけで、


「なんで平熱は36度ぐらいなの?」は、


「それが一番省エネで動けるから」


でした。



解説してくれたのは


解説は名古屋大学の中村和弘教授


ナカムラ カズヒロ
中村 和弘
NAKAMURA Kazuhiro

所属
大学院医学系研究科 総合医学専攻 細胞科学 教授

大学院担当
大学院医学系研究科

学部担当
医学部 医学科

連絡先
メールアドレス
ホームページ
https://www.med.nagoya-u.ac.jp/physiol2/

学位
博士(薬学) ( 2002年3月 京都大学 )
修士(薬学) ( 1999年3月 京都大学 )

研究キーワード
中枢神経回路 体温調節 発熱 ストレス 交感神経 褐色脂肪 代謝 プロスタグランジン 情動

研究分野
ライフサイエンス / 生理学 / 環境生理学

ライフサイエンス / 神経科学一般 / 自律神経学
(大学HPより)







(Wikipediaより)




今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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