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なんで鍵はギザギザしているの?→ギザギザの数ぶんの金属の棒の切れ目を一定の高さにそろえるため

今回は、2022年1月21日金 チコちゃんに叱られる!「▽山芋の不思議▽鍵のギザギザの秘密▽1mとは?」の番組内容を紹介。


なんで鍵はギザギザしているの?




なんで鍵はギザギザしているの?


本日の2つめ目の話題。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番ちゃんと戸締りをするしっかりものの大人ってだーれ?」


岡村さんの指名で、竹山さんが回答者に。


チコちゃん「なんで鍵はギザギザしているの?」


竹山さん「ギザギザのパターンに合うように鍵穴の中に同じようなパターンが仕込まれているから。」といった趣旨の回答。


正解に至らず、叱られちゃいました。


番組では、ギザを多用するという事で中川翔子さんを取材。


同じ質問。


中川さん「鍵穴のギザギザとパターンが一致するので開け閉めできる。」





出張用チコちゃんにしかられちゃいました。


チコちゃんの答えは、「ギザギザの数ぶんの金属の棒の切れ目を一定の高さにそろえるため。」



ギザギザの数ぶんの金属の棒の切れ目を一定の高さにそろえるため


解説してくれたのは、金庫と鍵の博物館の杉山泰史館長。


わかりやすくCGで解説。


錠前は、内筒と外筒の2つの別々の部品から成り立っています。




錠前の内部構造をみると、金属の棒と棒を押さえるスプリングがあります。





そして、金属の棒が2つに分かれるように切れ目が設定されています。


この状態だと金属の棒が邪魔するので、内筒が回らなりません。




これが鍵が閉まっている状態。


ここに鍵を差し込むと、棒の長さに合わせたギザギザによって一直線に。





ギザギザが山型をしているのは差し込む際に金属の棒を持ち上げながらカギをいれれるように。


この時に内筒を回すことができるので、鍵が開きます。




この金属の棒は鍵のギザギザの数だけ設定されています。


異なる鍵を差してみると、金属の棒の高さがバラバラになり、筒の境界線と会いません。




そのため、カギを開けることができません。


これが一般家庭で使われている錠前の構造の基本的原理。


この鍵と錠前ですが、その基本的な仕組みや考えは紀元前数千年前にはもう誕生していました。


これがそのエジプト錠。





4本の木の棒によってロックするという先ほどの錠前と基本的構造は同じ。


凸凹のついたブラシ型のカギを差し込んで開けます。





このように紀元前のカギのしくみが現在も使われています。


現在では、より防犯性が高い鍵に窪みがあるディンプルキーも構造的には同じ。


ギザギザの高さの代わりにくぼみの深さで高さ調整。




このタイプは縦横斜めに金属棒が設定されているのでピッキングに強いことが知られています。





また、ディンプルキーは裏表関係なく鍵が差せるようになっていますが、これは窪みのパターンが裏表で同じだから。



最後に金庫の構造について説明。


金庫は円盤が4枚入っています。





ダイヤルを回す事で中に入った円盤が回り、円盤は一か所だけにきりこみが。





このくぼみを揃えることで金庫を開けるためのでっぱり部分が入り込んで明けることができます。




金庫破りではダイヤル付近に聴診器のようなものを当てるシーンが映画などで見られます。


館長さんによると、あれは「演出上のものでウソ」。


しかもこの聴診器の元ネタは杉山館長のお父さんが発案したとか。



結論


というわけで、


「なんで鍵はギザギザしているの?」は、


「ギザギザの数ぶんの金属の棒の切れ目を一定の高さにそろえるため」


でした。



解説してくれたのは


金庫と鍵の博物館の杉山泰史館長。


今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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