今回は、チコちゃんに叱られる! ▽こどもの日って▽洗濯機の謎▽枕がかわると 初回放送日: 2023年4月28日の番組内容を紹介。
なんでこどもの日に柏餅を食べるの?
なんでこどもの日に柏餅を食べるの?
本日の最初の話題。
まずは、ゲスト紹介。
本日のゲストは、百田夏菜子さんと葉加瀬太郎さん。
早速一問目に。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、年中行事を大切にするステキな大人ってだーれ?」
この問題は、葉加瀬さんが回答者に。
チコちゃん「なんでこどもの日に柏餅を食べるの?」
葉加瀬さん「手の大きな子供に育つように。。」といった趣旨の回答。
正解に至らず、叱られちゃいました。
チコちゃんの答えは、「お母さんの健康を祈るため」
お母さんの健康を祈るため
解説してくれたのは、国立歴史民俗博物館の新谷尚紀名誉教授。
柏餅はどうやってうまれたのか?
これには、食文化と歴史がかかわっています。
柏餅の歴史は稲作が始まった時代である弥生時代や古墳時代。
田植えをする女性たちが外で働きながら食べる携帯食として葉っぱで包んだのがその始まりでした。
日本では古くから田んぼには神様がいると考えられていました。
その神様は男性とされていました。
神様の機嫌を損ねて稲が不作にならないように女性が田植えを行うという古い慣習がありました。
この伝統は昭和の中頃まで続いていました。
その際に女性たちが食べていたのが葉っぱで巻かれた食べ物でした。
中身はお米を蒸したおこわ。
これが柏餅の起源。
こどもの日に柏餅を食べる由来は?
葉っぱに意味があります。
おこわを葉っぱで巻いて虫よけにしていました。
植物にはフィトンチッドと呼ばれる殺菌物質が含まれていたのでこれは科学的に見ても正しい選択。
巻かれる葉っぱにはその土地土地の特色も見られました。
かしわの葉、ちがや、ささなど。
そこで、それぞれ柏餅、ちまき、ささ餅などがつくられました。
こどもの日について
奈良時代に中国からやって来た端午の節句。
これは季節の変わり目に行う厄除け行事でした。
菖蒲の葉を軒先に飾ったり、菖蒲酒にして飲んだりして、邪気を払ったり。
戦国時代になると菖蒲が「尚武」または「勝負」の響きに似ていることから、男子の出生や成長を祝う行事に変化。
町民や大名に仕える奉公人でも、男の子の跡継ぎが元気であることは就職先を失わなくて済みます。
そこで、こいのぼりや武者人形を飾ったり。
みなこぞって盛大にお祝いするようになりました。
健康な男の子を生むためにはお母さんが健康であることがまず重要。
そこで、田植えの季節に古くから食べられて来た柏の葉で巻かれていたお餅(柏餅)を食べることに。
柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「子どもが生まれるまで親が死なない」といわれていました。
柏餅は縁起が良いと信じられていました。
こうして元気な子を生んでくれるようにお母さんの健康を願った食べ物が柏餅。
こどもの日が祝日に決まった昭和23年の官報には「こどもの幸福」と共に「母への感謝」も記載されています。
最後に全国各地のこどもの日グルメを紹介。
長崎の鯉菓子
名古屋の黄いないおこわ
大分の鯛麺
結論
というわけで、
「なんでこどもの日に柏餅を食べるの?」は、
「お母さんの健康を祈るため」
でした。
解説してくれたのは
民俗学の専門家、新谷尚紀教授
新谷 尚紀(しんたに たかのり、1948年11月18日 – )は、日本の民俗学者。
國學院大学教授、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学名誉教授。
経歴
広島県生まれ。
1971年早稲田大学第一文学部史学科卒業、1977年同大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。
1998年「死・葬送・墓制をめぐる民俗学的研究」で慶應義塾大学社会学博士。
山村女子短期大学助教授、国立歴史民俗博物館助教授、教授、総合研究大学院大学教授、2010年定年退官、名誉教授、國學院大学文学部教授。
(Wikipediaより)
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