サイトアイコン チコちゃんに叱られる!

花火大会は八代将軍徳川吉宗が夏のコレラ疫病をお祓いしたのが始まり。玉屋鍵屋とスポンサー商人で全国に普及

今回は、2018年8月24日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。

「どうして花火大会は夏に多いの?」だよ!




確かに、花火大会って、日本ではほとんど夏ですね。


海外なら、カウントダウンとかで冬に多い気がするね。


なぜなんだろう?


どうして花火大会は夏に多いの?


チコちゃん「この中で、花火を見てたーまやーって叫ぶ情緒ある大人はだーれ?」ということで、長嶋さんが回答者に。


花火関連の会話後、チコちゃんからの質問。


「どうして花火大会は夏に多いの?」


長嶋さんは、「夏は人が集まりやすい、日本人の群集」とか言ってましたが、まちがっているようで叱られちゃいました。


チコちゃんの答えは、「おはらいのため」


花火って、お祓いのためにやってたんだ!


花火大会が夏に多いのはお祓いのため


解説してくれたのは、日本煙火協会 専務理事で花火師歴40年の河野晴行さん。


一般的に花火は、夏より冬の方が綺麗に見える。


海外では新年を花火とともにお祝いして迎えるのが恒例。


冬は空気が乾燥していて湿度が低く、空気が澄んでいるので綺麗に見えますし、音も遠くまで聞こえるとのこと。


では、なぜ日本では湿度が高い夏に花火を上げるのか?


これには、1732年に起きた大飢饉が関係しているとのこと。


この大飢饉で江戸の街では高温多湿の夏に発生しやすいコレラが大流行。




第八代将軍の徳川吉宗が、死者の慰霊と悪疫退散を願って、隅田川の川開きの日に水神祭というお祓い「お祭り」を行った。




翌年には疫病患者は減少。




その後、二度とコレラが流行らないようにという願いを込めて、その翌年の川開きの日にも花火を上げたとのこと。




火は古くからお清めの儀式に使用されてきたこと。


また、川開きの日に盛大に行った花火が隅田川花火大会のルーツ。




これから夏の川開き=花火大会というつながりが生まれてきたとのこと。




花火を夏の風物詩にしたのは商人と2人の花火師


花火は、当初は慰霊という意味合い。


それが夏の風物詩になったのは、商人たちと二人の花火師。


当時江戸で人気があった花火師と言えば、玉屋と鍵屋




彼らの花火を目当てに隅田川には多くの人出があったそう。


このビジネスチャンスを逃さすわけはない江戸の商人たち。


率先してスポンサーとなって花火大会をバックアップして客足は大幅アップ。




そこから商人の稼ぎ行事として夏に定着していったとのこと。


現在の「たまや~」「かぎや~」の掛け声は江戸っ子が花火師の屋号を叫んで絶賛した事から。




日本の花火技術は世界のトップレベル


そんな花火文化が定着している日本は世界トップクラスの花火技術。


花火の色がグラデーションのように変化していく「スライドぼたん」。




立体的なデザインの花火。




そして海外ではまずお目にかかれないという五重芯(ごえしん)。




元来は、お祓いとして行われた花火大会。




これをきっかけに商人などを通じて全国へ広まり、花火大会の多くは夏に催されるようになったということ。




というわけで、


花火大会が夏に多いのはおはらいのため


でした。


好きな花火を聞かれたチコちゃん。


ヘビ花火が好きとのことでした。


解説してくれたのは


日本煙火協会 専務理事で花火師歴40年の河野晴行さん。


河野晴行さん。


こうの はるゆき
河野  晴行

社団法人日本煙火協会 専務理事
昭和25年2月12日生まれ

昭和25年2月12日、東京都日本橋浜町生まれ。日本大学農獣医学部卒。

 大手食品会社に勤務した後、昭和49年に花火業界の巨頭である細谷政夫氏に師事、花火師の道を志す。後に花火会社社長として隅田川花火大会を始め東京湾、板橋など首都圏の有名花火大会などを多数手掛けるとともに、文化交流や国際親善の一環としてアメリカ、カナダ、ドイツ、香港、タイなど世界10ヵ国で延べ20回以上日本の花火を打ち揚げる。

 日本煙火芸術協会事務局長、社団法人日本煙火協会副会長などを長年つとめ、現在、社団法人日本煙火協会専務理事、経済産業省総合資源エネルギー調査会専門委員。
(【歴代内閣メールマガジン】より)



日本煙火協会


協会について
花火は、一般の方が楽しむおもちゃ花火から、迫力満点の打揚花火まで、夏の夜を彩り人々の心を癒す文化であります。

 当協会は、昭和37年に設立以来永年に亘り、花火に関する公共の安全を主たる目的に活動しております。
花火は、情緒豊かな「線香花火」などのおもちゃ花火から、花火大会で打ち揚がる迫力満点の打揚花火まで、夏の夜を彩り、老若男女を問わず楽しんでいただけるだけでなく、人々の心を癒す文化でもあります。

しかしながらその一方で、花火は原料が火薬であることから扱いには十分な注意が必要となります。
花火に関連する事故は毎年発生していますが、特におもちゃ花火の事故原因は、使用上の不注意によるものがほとんどです。この事から、花火を楽しむためには一定のルールやマナーを守ることが大切です。

老若男女を問わず遊んで楽しめる花火、それだけに事故は絶対に避けなければならないという考えから、当協会は今年も各種印刷物やホームページを通じて花火に関する各種情報を提供しております。

特に、6月から8月をおもちゃ花火の“花火安全消費月間”と決め「ルールを守って楽しい花火」をスローガンに全国で安全啓発運動を行っております。
また、花火は製造・販売・運搬・消費に至るまで「火薬類取締法」という法律によって規制されていることから、花火大会などの安全はもとより、おもちゃ花火の製品事故をなくすために、安全対策と品質管理が要求されます。
このため、学識経験者をはじめ、経済産業省の指導のもとに自主基準の作成や、おもちゃ花火の検査制度を実施し、安全対策に取り組んできました。
今後も天下泰平、鎮魂・慰霊といった先人から引き継いだ願いに思いを致しつつ、伝統を大切に、花火が多くの皆様の心を癒し、安全に楽しんでいただけるように各種事業を展開してまいります。
(協会HPより)




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