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なんで大型船の下って赤いの?→速く走るため

今回は、 チコちゃんに叱られる! ▽畳1畳の大きさ▽船の底の謎▽人気者はなぜスター 初回放送日: 2023年8月25日の番組内容を紹介。


なんで大型船の下って赤いの?





なんで大型船の下って赤いの?


本日の2つめ目の話題。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、船が似合うステキな大人ってだーれ?」


チコちゃん「船の下の方って何色?」


齊藤さん「赤とかオレンジ」


チコちゃん「なんで大型船の下って赤いの?」


齊藤さん「海が青だから、わかりやすくするため。」


正解に至らず、叱られちゃいました。


チコちゃんの答えは、「速く走るため」



速く走るため


タンカーや貨物船などの大型船が水に沈む下の方だけ赤く塗装されています。




これは、見た目のためにではなく、船底に海洋生物がくっ付くのを防ぐという大事な役割があります。




船にとって天敵と言えるのが海藻、貝、フジツボなどの存在。


これらが船底にくっ付くと船にとっては致命的。


これらがくっ付いてしまうと水の抵抗が増して船はスピードダウン。


その状態で同じスピードを維持しようとすると、80%以上も燃費が悪くなってしまうという大きな差に。


そのため対策が必要不可欠。


その取り組みは古代ギリシャから行われていたという歴史があります。


当時は船底を鉛で覆ったりして海洋生物のくっ付きを防止したり。


これが現代は銅が化学変化して赤くなった亜酸化銅を用いるのが一般的に。


亜酸化銅が入った塗料を船底に塗っておくと、塗料が少しずつ海水に溶けてその際に銅イオンを放出。




銅イオンにはフジツボなどを遠ざける忌避効果があります。


亜酸化銅ありと、なしで比べると大きな差に。




海洋生物がくっ付かないようにする為により効果の高い物質も存在します。


しかし、そういった物質は海洋汚染のリスクが高くて国際ルールで使用禁止になっていたり。


そこで生物への有効度、環境への影響、コストなどを考慮すると亜酸化銅がベスト。


ちなみに亜酸化銅が海に溶けだすので、そのうち効果がなくなります。


そのため、塗料は定期的に塗り直しが必須。


その後、番組では、塗り直しの作業を紹介。


水洗いの高圧洗浄で表面についた汚れを落とします。


塗装が均一に塗れるように船体についた凸凹や傷などを綺麗にならす下地処理、


削ってむき出しになった鉄板部分にサビ止めの塗料を塗ります。


そして、赤色塗装へ。


塗料の溶けだす速度は1年間で0.1mmというゆっくりとしたペース。


塗りなおし前





塗りなおし後





定期的にメンテナンスは欠かせないようです。



結論


というわけで、


「なんで大型船の下って赤いの?」は、


「速く走るため」


でした。



解説してくれたのは


神戸大学の岡村秀雄教授


岡村 秀雄
おかむら ひでお

学位
学術博士

担当科目

全学共通 : 瀬戸内海学入門

学部 : 海洋安全システム科学通論、海事理化学実験2、環境生態学、内海域環境学、科学技術英語、海洋安全システム科学実験、

基礎ゼミ、総合ゼミ

大学院 : 海洋環境管理論、海洋環境管理特論、先端融合科学特論ⅠⅡ

研究内容
海事環境管理研究室(LABMEM)では、有害化学物質、船舶、大気、水、底質、バイオアッセイ、化学分析、次世代生態系影響などをキーワードとして、次世代により良い水環境を手渡すことを目指して、以下の環境毒性学研究に挑戦しています。
・新規船底防汚剤の海洋環境管理
・船舶排ガスが海洋生態系に及ぼす影響評価
・バイオモニタリング手法の開発および実環境の汚染評価 など
(大学HPより)



神戸大学


神戸大学(こうべだいがく、英語: Kobe University)は、兵庫県神戸市灘区六甲台町1番1号に本部を置く日本の国立大学である。1902年創立、1949年大学設置。略称は神大(しんだい)あるいは神戸大(こうべだい)[注釈 1][注釈 2]。

概観
大学全体

百年記念館(神大会館)からの眺望
神戸大学は1902年(明治35年)に日本で2番目に設立された官立高等商業学校である神戸高等商業学校に開学の起首を持つ。現在は10学部[注釈 3]15研究科を設置する総合大学となっている。前身の神戸高商は、日清戦争後の急速な日本の経済の成長を背景に、実業界における人材需要が高まる中、東京高等商業学校(現一橋大学)に続く形で設置された。初代校長である水島銕也は東京高商との差別化を図るため、学理からより実践的な実学教育を重視した。1949年の学制改革による新制大学としての改組時に、日本で最初の経営学部を設置している。また、唯一の海事科学部[2]を設置している大学である。

学部学生数11,426人、大学院学生数4,444人、計15,870人[3]、教員数(常勤)1,288人[4]。

建学の精神(理念・学是)
「学理と実際の調和」を理念としている。神戸高等商業学校設立以来、「真摯」「自由」「協同」の精神で、社会に貢献するような指導的人材を育成する世界的研究・教育機関たることを目指している。

ビジョン
「先端研究・文理融合研究で輝く卓越研究大学へ」
(Wikipediaより)




今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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