今回は、 チコちゃんに叱られる! ▽畳1畳の大きさ▽船の底の謎▽人気者はなぜスター 初回放送日: 2023年8月25日の番組内容を紹介。
なんで人気者の事をスターと呼ぶの?
なんで人気者の事をスターと呼ぶの?
本日の最後の話題。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、スターな大人ってだーれ?」
この問題は岡村さんが回答者に。
チコちゃん「なんで人気者の事をスターと呼ぶの?」
岡村さん「スターの人って短命の人、多くない?天国に行かれてしまう。星になったってだれかが、、」
正解に至らず、叱られちゃいました。
スター、錦野さんに聞いてみても正解なし。
チコちゃんの答えは、コスパが良かったから
コスパが良かったから
歴史に名を刻む人気者の事は一般的にスターと呼ばれます。
このスターという表現は中世ヨーロッパで誕生しました。
星(スター)を天体を指す意味以外に使う例がいくつかあります。
「星を手の届かない目標」に例えるラテン語のことわざ
イタリア語では困難の中で導き、方向づけ、慰めをもたらす誘導者という意味でスター(イタリア語でステラ)を使用する例も。
もともとスターはエンタメ界の人気者という意味ではなく、「社会において目立つ存在」を指して使う言葉。
哲学者ヴォルテールや王妃マリー・アントワネットなどもスターと呼ばれていました。
これが人気者を指してスターと呼ぶようになったきっかけが1820年代のアメリカの演劇界。
この頃の演劇界といえば30~40人の俳優が40週を1クールとして同じ場所で同じ演目を上演するという興行スタイルが一般的。
より多くの観客動員を生むためには各地をまわる方が理想的。
しかし、地方営業には移動費がかさむという障壁によってなかなか懐事情が厳しい。
そこで登場したのが「スターシステム」。
看板俳優をスターと呼んで固定し、スターだけを巡業させ、それ以外の脇を固める俳優たちはその土地ごとに現地で調達。
つまりコスパが良かったのでスターが生まれました。
ポスターを作る際にも、登場メンバーが異なると作り替える必要があります。
この場合でも、看板スターだけを掲載しておけば使いまわしができます。
看板スターに固定ファンがついてより観客動員が望めるというメリットも。
こうしたスターシステムが成功を収めた事で人気者=スターという呼び方が定着。
ところが1895年に映画が誕生するとスターの存在は一変します。
実は映画が始まった当初は観客たちは映画という技術そのものにばかり注目。
「誰が映っているか?」は全く気にしていませんでした。
出演俳優の名前がクレジット表示される事もありませんでした。
そのため、出演者には注目が集まらないという時代。
こんな事情もあってから映画が生まれてから15年が経っても映画スターは誕生しませんでした。
しかしここに一人の無名俳優フローレンス・ローレンスが登場。
映画会社バイオグラフの専属俳優として活躍。
バイオグラフの映画といえば彼女が登場するので名前ではなく「バイオグラフ・ガール」と呼ばれていました。
ある日の新聞記事には衝撃的な内容が掲載。
それが「ローレンスが死んだ」というもの。
これは単なる宣伝で実はローレンスが死んだというのはフェイクニュース。
所属する映画会社が仕掛けたマーケティング手法の一つという説があるそう。
そのタイミングが、ローレンスはちょうどこの頃にバイオグラフから別の映画会社に移籍したとき。
バイオグラフの映画出演がパタッと途絶えたタイミングでニュースが出たので世間はすっかり騙される事に。
これがきっかけで観客は映画俳優に興味を持つこととなりました。
これに乗じた映画会社はローレンスの名前を前面に押し出して映画を製作して宣伝。
映画会社の思惑は見事に当たって人気となりローレンスは映画スターの第一号に。
これ以降は映画俳優にも注目が集まるようになりました。
かつての演劇スターと同様に映画スターが次々と誕生。
これがやがてスポーツ、音楽などあらゆるジャンルに広まって人気者はスターと呼ばれるように。
結論
というわけで、
「なんで人気者の事をスターと呼ぶの?」は、
「コスパが良かったから」
でした。
解説してくれたのは
東京工業大学の北村匡平准教授。
北村 匡平 Kyohhei Kitamura
専門分野
映画学 / 映像文化論 / メディア論 / 表象文化論 / 歴史社会学 / カルチュラル・スタディーズ / ジェンダー・セクシュアリティ
所属
東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院
職名
准教授
担当 ( 主担当)
教育
社会・人間科学系 社会・人間科学コース
(大学HPより)
東京工業大学(とうきょうこうぎょうだいがく、英語: Tokyo Institute of Technology)は、 東京都目黒区大岡山二丁目12番1号に本部を置く日本の国立大学である。1881年創立、1929年大学設置。略称は東工大(とうこうだい)、Tokyo Tech[1]。文部科学省が実施しているスーパーグローバル大学事業のトップ型指定校ならびに指定国立大学法人に指定されている。
概観
東京工業大学百年記念館
大学全体
工業立国を模索する明治政府が、専門技術の素養を備えた優れた職工長・工業教員の養成を目的に設立した、学制下での最初の工業教育機関である東京職工学校を母体とする。
現在は、伝統的な理学系、工学系に加え、情報系、バイオ系、社会・経営系をカバーする、理工系総合大学となっている。
2012年に文部科学省の世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラムによりELSI(東京工業大学地球生命研究所)が発足するなど、各学問領域において研究が進められている。
2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹工学博士は卒業生、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典も本大学の教授である。
理工系が主体だが、人文・社会系においてもリベラルアーツ研究教育院を中心に研究・教育が行われる。長らく教鞭をとった著名な学者に文芸評論家の江藤淳(名誉教授)や社会学者の橋爪大三郎(名誉教授)がいる。哲学者の鶴見俊輔も助教授として数年間在籍していた。池上彰やパトリック・ハーランなどのタレント講師も教鞭をとっている。
2022年8月に、東京医科歯科大学と統合する方針を公表し[2]、同月9日に同大学と統合に関する協議を開始した[3]。なお、東京医科歯科大学と合併する事によりh5-indexが169となり国内第2位となる。
2022年10月14日、東京医科歯科大学との間で統合に向けた基本合意書を締結したことを発表した[4]。実現すれば指定国立大学同士での統合は初めてとなる。国立大学であることから法律の改正が必要のため、2024年度の統合実施を予定している[5]。2023年1月19日には統合後の新大学名称を東京科学大学(とうきょうかがくだいがく、英語: Institute of Science Tokyo)とする予定である事、並びにこれを同月中に大学設置・学校法人審議会に提出する事を発表した[6]。
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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