今回は、チコちゃんに叱られる! ▽アクセルとは?▽信号機の謎▽なぜフラダンス? 初回放送日: 2024年2月2日の番組内容を紹介。
なんで日本の信号機は横型が多いの？
なんで日本の信号機は横型が多いの？
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、いつも安全運転なステキな大人ってだーれ？」
チコちゃん「なんで日本の信号機は横型が多いの？」
チコちゃんの答えは、「路面電車のせい」
路面電車のせい
現在日本全国にある信号機のうち86％が横型。
北海道や日本海側などの雪の多い地域では積雪の影響を受けにくくするために一部で縦型。
それ以外はほぼ横型が主流。
これは世界的に見ると少数派。
なぜ横型が主流となったのか？
その理由に挙げられるのが路面電車。
昭和初期、まだ今のような信号機が無かった時代。
交差点の中央に置かれていた信号機はバタン式交通整理器。
警察官が手動で切り替えるタイプ。
そして日本で初めて信号機が設置されたのは東京日比谷の交差点。
当時アメリカから輸入された縦型の信号機でした。
交差点の中央に置かれたこのタイプの信号機。
前後左右の4方向に信号を出す機能を持っていました。
しかし、信号機の読み方がまだ浸透していませんでした。
そこで、赤は「トマレ」、黄は「チウイ」、青は「ススメ」とカタカナ表記も。
昭和初期の日本の都市交通を支えていたのは路面電車。
大阪、京都などの大都市では路面電車が活躍していました。
手動式の信号機の管理を行う人件費を削減するため、京都の市電が警察の許可を得てアメリカ製の縦型信号機を設置。
ところが路面電車の上方には電車用の電線が張り巡らされているのが普通。
邪魔にならないようにと信号機は3～4mという低い位置に置かれる状況。
電線の高さは約5mになっていて、この高さは現在の信号機の高さとほぼ一緒。
そこからさらに低い位置に信号がある状態。
路面電車の運転士からは問題なくても、歩行者や車のドライバーからは路面電車で見えないことに。
また、真ん中にあるのでどこからも見えない事態も。
そこで電線が手薄な道路の脇に高い柱を立てて道路に張り出す形の横型信号機が考案。
タテ型だとこんな感じ
横型だと張り出して見やすい
このように昭和30年頃になると全国に信号機が普及。
横型の信号機が全国区に。
横型だと道路にドーンと張り出す形になって景観が損なわれるというデメリット。
さらにコストもかかるという理由で海外では縦型が主流。
ちなみに日本で縦型が多いのは北海道と日本海側。
石川県は例外的に横型が主流。
これは最初に設置された信号が横型だったのでそれに倣って横型が多くなっているとのこと。
石川県では一部の豪雪地帯を除いて98％が横型とのこと。
結論
というわけで、
「なんで日本の信号機は横型が多いの？」は、
「路面電車のせい」
でした。
解説してくれたのは
交通管制コンサルタントの風間洋さん。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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