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なんで洗濯物は乾くの?→水は混んでいる所よりすいている所が好きだから

今回は、チコちゃんに叱られる! 天狗(てんぐ)とは▽なぜナンが?▽洗濯物の不思議 初回放送日: 2024年2月9日の番組内容を紹介。


なんで洗濯物は乾くの?




なんで洗濯物は乾くの?


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、洗濯が大好きなステキな大人ってだーれ?」


チコちゃん「なんで洗濯物は乾くの?」



チコちゃんの答えは、「水は混んでいる所よりすいている所が好きだから。」



水は混んでいる所よりすいている所が好きだから


一般的に洗濯物が乾くのは太陽光や風があるからと考えられています。


洗濯物から水分がなくなるのは、かなり複雑な現象が起こっています。



そもそも洗濯物が乾く時には水の分子が洗濯物の表面から気体になって出て行く「蒸発」。




これが、第一前提。



水は熱を加えて沸騰させると液体から水蒸気となって気体に変化。





沸騰とはそもそも液体の内部からも空気中に水分子が放出される状態を指します。


一方で低い温度で起こる蒸発は液体の水面からのみ空気中に水分子が放出される状態。




水たまりが乾いたり、コップに入れていた水が減っていくのはこの低い温度で起こる蒸発のため。


水分子というのは水の中で動き回っている存在。


その中には活発に動き回る水分子が含まれています。


これらがどんどん動いて空気中に移動。


これが洗濯物が乾くそもそもの仕組み。


さらに蒸発と同時に「凝縮」という現象も起こっています。


凝縮とは空間中の水蒸気が液体に変わる現象。


例えば夏に冷たいペットボトルの表面に水滴がつく減少。


洗濯物を干した際には空気中の水蒸気が洗濯物の表面で液体になる凝縮が同時に怒っています。


洗濯物の表面では水分子は蒸発して気体になったり、凝縮して液体になったり。


出たり入ったりを激しく繰り返しています。



そして水の出る量と入る量は互いに釣り合おうとする作用が働きます。


ところが実際に洗濯物を干した際には「拡散」という現象も起こっています。


これこそが洗濯物が乾く重要な部分。


洗濯物の表面は先ほどの出入りが起こっているので水分子が多い状態となっています。


一方で洗濯物から離れた空間では水分子が少ない状態。


水分子は混んでいる所よりもすいている所を移動する性質があります。




水分子はやがて洗濯物から離れよう離れようと動くことに。


この水分子の拡散はエントロピーの法則によるもの。


エントロピーの法則
「この世の全ての出来事は放っておくと乱雑さが増していき、それは二度と自然に元通りにはならない」


芳香剤を部屋に置くとその香りが部屋に乱雑に広まっていきます。


そのうち芳香剤のケースに元通りに帰ってくるという事はあり得ません。


万物には常に均一になろうとする力が働くのでこのようにどんどん広まっていきます。


水分子も例外ではなく水分子が多い所から少ない部分に乱雑に広まって行きます。


この時に、周囲の空間の温度が低かったり、湿度が高いと水分子がなかなか拡散しません。


その結果、洗濯物は乾きにくくなります。


一方で温度が高いと水分子の動きが激しくなります。


空間中に多くの水分子を含める飽和水蒸気量も関係してくるので拡散が激しく起こって洗濯物はすぐに乾く事に。




また、風が吹くと洗濯物の周りにある湿った空気が風と共に遠くに運ばれます。


乾いた空気が運ばれてくるので水分子がどんどん移動して洗濯物が乾きやすくなります。




つまり早く洗濯物を乾かすには暖かくて湿度が低く、さらに適度な風も吹いている環境が最も良いことになります。


先生がおすすめする洗濯物の干し方が円筒干し。


用意するのはプラスチックハンガー、糸、太めの針金。




洗濯物の外だけではなく、内側でも拡散が起こります。


そこを煙突のように風が通ることで乾きやすくなるとのこと。




結論


というわけで、


「なんで洗濯物は乾くの?」は、


「水は混んでいる所よりすいている所が好きだから」


でした。




解説してくれたのは


金沢工業大学の草野英二教授


草野英二 教授・博士(工学)

略歴

1977年3月兵庫県立長田高等学校 卒業
1981年3月神戸大学 工学部 工業化学科 卒業
1983年3月神戸大学大学院 工学研究科 工業化学専攻 修士課程 修了
1983年4月日本板硝子株式会社 筑波研究所 
1991年4月日本板硝子株式会社 磁気ディスク事業部 主任技師 
1995年4月金沢工業大学 助教授 
2001年4月金沢工業大学 教授 
2018年4月金沢工業大学 バイオ・化学部 応用化学科 教授 
専門分野

専門:薄膜物性、スパッタリング法

担当科目

物理化学 バイオ・化学基礎実験・演習A1(応用化学) 地学基礎実験 プロジェクトデザインⅢ(草野英二研究室) バイオ・化学基礎実験・演習B1(応用化学) 物理学基礎実験 無機・エネルギー機能化学 専門ゼミ(応用化学科) 無機機能化学研究(草野英二) 応用化学統合特論 基礎無機・物理化学特論
(大学HPより)



金沢工業大学


金沢工業大学(かなざわ こうぎょうだいがく、英語: Kanazawa Institute of Technology)は、石川県野々市市扇が丘7-1に本部を置く日本の私立大学。1957年創立、1965年大学設置。大学の略称はKIT(ケイアイティー)、金工大(きんこうだい)、金工(きんこう)、工大(こうだい)。

概要
大学全体
金沢工業大学は、大学の建学綱領として、人間形成「人間味豊かな技術者、研究者として、高い道徳心と国際感覚を持った創造的で個性豊かな人材の養成を目指す」、技術革新「確かな基礎学力の育成を基本において創造的応用能力の育成に力を注ぎ、将来の技術革新に柔軟に対応しその中核を担い得る技術者、研究者を育てる」、産学協同「産業界の新しい息吹を前向きに取り入れながら、つねに時代が求めるテーマを積極的に追求し、広く開かれた大学として地域社会に貢献する」を掲げている。

金沢工業大学は「教育付加価値日本一の大学」を目指し、入学時と比べた卒業時の力の成長を重要視していることから、学生がこなさなければならない課題が多い大学である。また、その成果が評価され、地方にありながらも常に高い就職率を維持している。

「夢考房」という作業場があり、安全講習・ライセンス講習を受講すれば、旋盤やフライス盤、プリント基板製作機器などの工作機械や手工具を使うことができる。また、作業に必要な部品もネジ1本から購入することが可能である。夢考房プロジェクトと呼ばれる一種のサークル活動が有り、学生が主体となり様々な大会などに参加し成果をあげている。

付属図書館である「ライブラリーセンター」(LC)は工科系専門図書館としては世界最大級であり、蔵書数は50万冊を超えている。工学の「曙文庫」には『プリンキピア』の初版など貴重な資料が収蔵されている[注 1]。

大学名には「金沢」が入っているが、これは県庁所在地である金沢市の方が通りが良いためである。発祥地は金沢市であるものの、現在は大学施設の大半が隣接する野々市市にある。一部の駐車場、建物、テニスコートなどが、野々市市に隣接する金沢市久安にある。「コミュニティ道路」と称した公道が学内を横断しており、車が速い速度で通行できず学生が安全に往来できるようにハンプが設けられ、さらに蛇行させてある。

施設の一角に、地元である野々市市のコミュニティ放送「えふえむ・エヌ・ワン」があり、運営に協力している。また、学生も番組制作に関わっている。

建学の精神
建学の綱領を「人間形成」「技術改革」「産学共同」と定めており、これを三大旗標としている。 これに加え、学園の行動規範として共有すべき価値を以下の「KIT-IDEALS」と定めている。

K Kindness of Heart 思いやりの心
I Intellectual Curiosity 知的好奇心
T Team Spirit 共同と共創の精神
I Integrity 誠実
D Diligence 勤勉
E Energy 活力
A Autonomy 自律
L Leadership リーダーシップ
S Self-Realization 自己実現
沿革
略歴
1957年(昭和32年)の北陸電波学校の創設を起源とし、北陸電波高校開校を経て、1965年(昭和40年)に金沢工業大学(工学部機械工学科、電気工学科)が開学。1978年(昭和53年)に大学院工学研究科を開設。2004年(平成16年)に環境・建築学部及び情報フロンティア学部を増設。大学院に心理科学研究科を増設。2008年(平成20年)にバイオ・化学部を開設。現在は4学部3研究科の理系複合大学となっている。


(Wikipediaより)




今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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