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なんでイクラは赤いの?→紫外線から命を守るため

今回は、チコちゃんに叱られる! ▽イクラの謎▽飲み物の不思議▽なぜ正の字を書く 初回放送日:2024年10月4日を紹介。


なんでイクラは赤いの?




なんでイクラは赤いの?


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、お寿司が好きなステキな大人ってだーれ?」


チコちゃん「なんでイクラは赤いの?」



チコちゃんの答えは、「紫外線から命を守るため。」



紫外線から命を守るため


サケの卵であるイクラは川で産卵した時から赤い色。


これはかなり特殊。


他の川魚のほとんどは透明。


これには卵を産む場所の違いが大きく関係しています。


サケ以外の川魚は下流や中流の深い川底の岩や水草の裏などに産卵します。


しかし、サケは上流の浅瀬に産卵します。


他の川魚から離れた所で卵を産む理由は、サケは一度に産む卵の数が3000個と少ないことが理由。




他の川魚に比べて、とても少ないです。


この数少ない卵を守るために外敵が少ない上流の浅瀬を産卵スポットに。


その代わりに、浅瀬は遮るものが少ないせいで紫外線の影響を受けてしまいます。





卵が大量の紫外線を浴びてしまうと卵の中に大量の活性酸素が発生。


増えすぎた活性酸素は自らの細胞を破壊してしまって卵は死んでしまいます。


そこでサケが利用しているのがイクラの赤色の正体であるアスタキサンチン。


アスタキサンチンとは海藻などに含まれる赤い天然色素。




紫外線によって発生した活性酸素から細胞をまもる抗酸化作用があります。


サケは川で生まれて稚魚になり、海で栄養補給をしながら3~4年かけて成長していきます。



その際に主にエサにしているのがアスタキサンチンを多く含むエビやカニ。




サケは元々は白身魚。


アスタキサンチンを体に蓄積させる事で赤身ような色に変化します。


特にサケのメスはアスタキサンチンを体に溜めた後に卵巣に凝縮。


そのため、イクラの色も赤色に。


さらにアスタキサンチンは筋肉の疲労回復にも役立ちます。


サケは魚類では唯一筋肉内にアスタキサンチンを溜める能力を進化の過程で得ています。


産卵のために1~3万キロという長距離を泳ぐ必要があるサケ。




アスタキサンチンを蓄積することができることは非常に好都合とのこと。




最後に人工イクラの作り方




材料
鮭フレーク
とろろ昆布
貝柱だし
醤油
赤・黄の着色料
乳酸カルシウム
アルギン酸ナトリウム


鮭フレークととろろ昆布をティーバッグに入れて50ccのお湯を入れて5分。




出汁をとって、着色料を投入して色付け。


貝柱だしを入れて旨味を足します。


水100ccに溶かしておいたアルギン酸ナトリウムを加えます。




エキスをストローで吸い上げて乳酸カルシウムを溶かした水に一滴ずつ落とすと完成。


ザルで水をこし、イクラを水洗い。


最後に醤油に10分間漬け込むと完成。






結論


というわけで、


「なんでイクラは赤いの?」は、


「紫外線から命を守るため」


でした。




解説してくれたのは


早稲田大学の矢澤一良農学博士。


矢澤一良 やざわ かずなが
早稲田大学
ナノ・ライフ創新研究機構
規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門 部門長

【経歴】
1972年
京都大学 工学部 工業化学科 卒業

1973年
(株) ヤクルト本社 中央研究所入社、微生物生態研究室勤務

1986年
(財) 相模中央化学研究所入所(主席研究員)

1989年
東京大学より農学博士号を授与

2000年
湘南予防医科学研究所設立(主宰)

2002年
東京水産大学大学院(現東京海洋大学大学院)水産学研究科
ヘルスフード科学(中島董一郎記念)寄附講座(客員教授)

2012年
東京海洋大学特定事業「食の安全と機能(ヘルスフード科学)に関する研究」プロジェクト(特任教授)

2014年
早稲田大学ナノ理工学研究機構規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門(研究院教授)

2019年
現職

【主研究テーマ】
予防医学的食品・医薬品素材に関する研究
「時間栄養学」「タイミング栄養学」「五感栄養学」に関する研究
天然物の生理活性成分の探索と薬理学的研究
微生物の新しい機能の探索に関する研究

【受賞】
1994年
日本脂質栄養学会より学会賞「ランズ産業技術賞」を授与
2006年
マリンバイオテクノロジー学会より学会賞「岡見賞」を授与

【学術活動・社会活動】
熊本保健科学大学(客員教授)、瀋陽薬科大学(客員教授)、日本脂質栄養学会(評議員・理事)、日本機能性食品医用学会(理事)、マリンバイオテクノロジー学会(理事)、日本臨床栄養協会(理事)、健康・長寿研究談話会〔旧ホスファチジルセリン研究会〕(会長)、アスタキサンチン研究会(世話人)、日本アントシアニン研究会(会長)、一般社団法人ウェルネスフード推進協会(代表理事・会長)、NPO法人健康食品フォーラム(理事)、日本農芸化学会(代議員)、日本黒酢研究会(会長)、クリルオイル研究会(会長)、ヒアルロン酸機能性研究会(会長)、ノビレチン研究会(会長)、パラミロン研究会(会長)、昆布の栄養機能研究会(代表理事)、など
(HPより)





今回も最後まで読んでくれてありがとう。
他の記事もよろしくね。


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