今回はチコちゃんに叱られる! ▽ジングルベルの謎▽時刻の謎▽付せんの謎 初回放送日:2024年12月20日を紹介。
なんで付せんは何度も貼ったり剥がしたり出来るの?
なんで付せんは何度も貼ったり剥がしたり出来るの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、まめにメモを取るステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんで付せんは何度も貼ったり剥がしたり出来るの?」
チコちゃんの答えは、「無数の小さい球でくっ付いているから。」
無数の小さい球でくっ付いているから
付せんの粘着部分を顕微鏡で拡大して見てみると無数の小さい球。
一般的なシールの粘着部分はなめらかな表面をしています。
シールは、粘着剤自体に弾力があるので紙の細かな凸凹に入り込んでくっ付きます。
紙と粘着部分が全面でがっちりと嚙み合った状態になります。
こうなると剥がれにくく、剥がそうとすると噛み合った紙ごと破れることに。
付せんの場合は弾力のある風船のような小さな球状の粘着剤が変形して紙の凸凹と噛み合って貼り付きます。
これは普通の接着剤とほぼ同じ。
一方で剥がす際にはそれぞれの球が伸びて接着する面積が減ります。
無数の球がそれぞれ元の形に戻ろうとする紙に噛みついていた部分が少なくなくなります。
てすんなりの剥がれていくことに。
球一つ一つの粘着力自体は弱いので貼った紙を傷めることなくはがせます。
この特殊な粘着剤は1968年にアメリカで3Mの研究員だったスペンサー・シルバーが偶然生み出したもの。
元々は強く剝がれにくい粘着剤を目指して研究開発を行っていました。
その過程で、粘着力は弱いものの、よくくっ付いて簡単に剥がれる接着剤を開発。
このようなものは、いままで存在しませんでした。
そこで社内の人にこの粘着剤の使い道はないものかと尋ねて回ります。
残念ながら良いアイデアは生まれず製品化できず。
ところが5年後のある日、同じ研究員のアート・フライさん
教会で賛美歌を歌う際にページの栞に小さな紙きれを使っていました。
この栞が良く落ちるので不便でした。
そこで、のり付きの栞があれば便利というアイデアをおもいつきます。
これをきっかけにシルバーさんとフライさんのコンビは製品開発に取りかかることに。
そして、1980年に付せんを開発してその翌年には日本でも発売されました。
これは付箋としての使用だけでなく、ドット絵として窓に絵を描くこともフランスを中心に流行ります。
これが、海外でも大好評で、一気に有名になりました。
結論
というわけで、
「なんで付せんは何度も貼ったり剥がしたり出来るの?」は、
「無数の小さい球でくっ付いているから」
でした。
解説してくれたのは
付せんを開発した3Mのマーケティング部 道念雅子さん
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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