今回はチコちゃんに叱られる! ▽なぜビールかけ▽なぜハンコは赤▽なぜ腕組み 初回放送日:2025年10月3日を紹介。
なんで考えるときに腕を組むの?

なんで考えるときに腕を組むの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、よく考えるステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんで考えるときに腕を組むの?」
チコちゃんの答えは、「バリアを張るため。」
バリアを張るため
集中したい時に無意識にするアレ!「腕組み」のすごい効果と、もっと良いポーズとは?
スポーツの監督。対局中の棋士。
大事な会議で考え込む人。
彼らがよくするポーズといえば、そう、腕組みですよね。
この腕を組むという行動、実は私たちが「考えることに集中したい!」という時に、無意識で行ってしまう、とても理にかなった行動なんです。
今回は、この「腕組み」がなぜ理想的なポーズなのか、そして、さらに集中力を高める意外なポーズをご紹介します!
理想の「考え中ポーズ」の三大要素
人間が物事を深く考える時。脳は「考えることに集中したい」という心理が働きます。
この時、周囲にバリアを張るために、私たちは無意識に腕を組んでしまうのです。
腕組みが理想的なポーズとされるのは、主に3つの要素が関係しています。
1. 情報を減らす(バリア効果)
考える時、脳は多くの情報を処理しています。
目の前の風景。周囲の人の表情。これら全てが情報として処理され、メインの思考の邪魔になってしまうことがあります。
腕を組むと、周囲の人に「話しかけにくい印象」を与えられます。
これは、自分と周囲を遮断し、心理的な距離を作るバリアとして効果的です。
脳に入ってくる余計な情報を極力減らしたい。そんな時に腕組みは有効なのです。
ちなみに、考え事をする時に「上を向く」のも同じ効果があります。
何もない空を見ることで、余計な情報を遮断しているんですね。
2. 不安の解消(幸せホルモン効果)
腕組みは、不安の解消にも繋がっています。
人と人が触れ合うと、オキシトシンという物質が分泌されます。
これは「幸せホルモン」とも呼ばれています。
オキシトシンは、ストレスの軽減や不安の緩和に効果があるとされています。
そして、このオキシトシンは、自分で自分の肌に触れることでも分泌されることが研究で分かっているんです。
腕を組むことは、自分の肌を自分で触れる行為。
これにより、不安解消に繋がっているのも大きなポイントです。
3. 重心の安定(脳のストレス軽減)
人間の体の状態と脳は、密接に関係しています。
例えば、緊張で足が震えると、脳は「自分は緊張している」と認識します。
その結果、さらに緊張や不安が増してしまうという性質があります。
体が不安定な状態にあるだけで、脳は強いストレスを抱えてしまうのです。
ここで腕を組むと、体がフラフラせず、安定感が生まれます。
体が安定することで、脳もリラックスし、考えごとに集中できる態勢が取れるわけです。
国会答弁などで、台に腕をつく政治家が多いのも同じ理由です。
公の場で緊張感をもって発言するため、安定した姿勢を求めている証拠と言えますね。
意外な結果!腕組みよりも集中できるポーズとは?
これらの3つのポイントを踏まえると、腕組みは確かに理想的な考え中ポーズのように思えます。
しかし、大坊先生によると、「腕組みがベストの姿勢とは言い切れないかも?」とのこと。
そこで、東京未来大学の学生に協力してもらい、興味深い実験が行われました。
比較されたのは、以下の3つのポーズです。
腕組み
肘をついて下を向く(重心安定&視界遮断)
顔を触る(肌の接触面を多くしてオキシトシン分泌)
10人の学生がそれぞれのポーズを取りながら、謎解き問題をどれぐらいのスピードで解けるか比較したのです。
結果は意外なものでした。
最も好成績を収めたのは、なかなかお目にかからないポーズ「顔を触る」ポーズだったのです!
これは、顔は体の他の部分に比べて感覚受容体が多く、肌の接触面を多くすることでオキシトシンの分泌がより促進された可能性があります。
もちろん、理想的な姿勢は人によって個人差があります。
腕組みが良い人もいれば、顔を触るのがベストな人もいるでしょう。
集中したい時に、自分にとって一番良いポーズはどれか、色々試してみるのも面白いかもしれませんね!
皆さんの「考え中ポーズ」は、腕組みですか?それとも、何か別のポーズでしょうか?
ぜひ、最強の集中ポーズを見つけてみてください!
結論
というわけで、
「なんで考えるときに腕を組むの?」は、
「バリアを張るため」
でした。
解説してくれたのは
東京未来大学の大坊郁夫名誉教授。
2024年4月 – 現在北星学園大学, 名誉教授
2018年4月 – 現在東京未来大学, 名誉教授
2012年4月 – 現在大阪大学, 名誉教授
2018年4月 – 2024年3月北星学園大学, 学長
2012年4月 – 2018年3月東京未来大学, モチベーション行動科学部, 教授、学長
2000年4月 – 2012年3月大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授
1996年4月 – 2000年3月北星学園大学社会福祉学部教授
1996年9月 – 1997年8月York大学 英国, 心理学部, 客員研究員
1988年4月 – 1996年3月北星学園大学文学部教授
1980年1月 – 1988年3月山形大学教養部助教授(人文学部兼任)講師
1977年10月 – 1979年12月山形大学教養部専任講師(人文学部兼任)
1973年4月 – 1977年9月札幌医科大学, 心理学教室, 助手
(HPより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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