今回はチコちゃんに叱られる! 拡大版SP▽ジャージの縦線▽引っ越しの段ボール 初回放送日NHK総合テレビジョン5月1日(金)午後7:57を紹介。
なんで映画の公開をロードショーっていうの?

なんで映画の公開をロードショーっていうの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、映画が大好きなステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「なんで映画の公開をロードショーっていうの?」
チコちゃんの答えは、「上流階級に映画を楽しんでもらいたかったから。」
上流階級に映画を楽しんでもらいたかったから
「ロードショー」って、実は「道」じゃなくて「旅」のこと? 映画の公開をそう呼ぶステキな理由
映画の予告やポスターで必ず目にする「全国ロードショー」という言葉。
当たり前に使っていますが、ふと考えたら不思議な名前ですよね。
「道路で見せるショー?」なんて思ってしまいそうですが、実はそこには深い歴史がありました。
チコちゃんの答えは、「上流階級に映画を楽しんでもらいたかったから」!
名古屋市立大学の川本徹准教授の解説をもとに、映画が「プレミアムな娯楽」へと進化していった道のりをご紹介します。
始まりは1800年代アメリカの「旅」だった
そもそも「ロードショー」という言葉は、映画ではなく演劇の世界で生まれた言葉です。
1800年代のアメリカでは、独立戦争後に領土がどんどん西へと広がっていきました。
急速に街が増えたため、医者や牧師がいない街も多かったそうです。
そこで、必要なサービスは「巡回」でまかなわれていました。
娯楽である演劇も、劇団員が各地をまわって公演を行っていたのです。
ロード(Road):ここでは「道」ではなく「旅」という意味。
ショー(Show):「見世物」。
この2つが組み合わさり、「巡回公演」を意味する言葉として誕生しました。
「大衆向け」から「上流階級向け」への大作戦
1895年に世界初の映画が誕生すると、映画はアメリカにも広がります。
しかし、当時の映画と演劇には、大きな「格差」がありました。
映画:フィルムを回すだけなので安上がり。チケットも安く、一般大衆の娯楽。
演劇:役者やオーケストラの旅費・宿泊費がかかる。チケットは高額で、富裕層の娯楽。
そこで映画業界は考えました。「お金持ちにも映画を見てもらいたい!」と。
1915年、映画『國民の創生』で、あるプレミアムな実験が行われます。
一般公開よりかなり前に上映する
オーケストラの生演奏を付ける
全席指定席にする
チケット代を高く設定する
この「演劇のような高級な形式」が大ヒット!
この特別な巡回スタイルが、演劇用語になぞらえて「ロードショー」と呼ばれるようになったのです。
日本での「ロードショー」は超スパルタだった?
日本で初めてこの名前が使われたのは1936年、アメリカ映画『眞夏の夜の夢』の公開時でした。
当時の新聞には「ロオド・シヨウ(特別公演)」と書かれ、かなり厳しい条件が付いていました。
公開は二都市のみ(東京と大阪など)
公開後6か月間は、他の劇場での一般公開禁止
料金は通常の2倍
まさに選ばれた人だけが楽しめる「超プレミアムな上映会」だったのですね。
なぜ今の「普通の公開」もロードショーと呼ぶの?
かつては「特別すぎる先行公開」を指していた言葉。
なぜ、今ではどの映画もロードショーと呼ぶようになったのでしょうか。
大きなきっかけは、1960年代〜80年代の日本にありました。
TBSが土曜の夜に洋画を放送する枠を『土曜ロードショー』と名付けたのです。
これが大人気となり、日本人の間で「映画=ロードショー」というイメージが定着しました。
その後、映画の興行スタイルも「一部の劇場での限定公開」から「全国一斉公開」へと変化しました。
プレミアムな意味合いは薄れましたが、言葉だけがそのまま映画公開の代名詞として残ったのです。
まとめ
「ロードショー」という言葉には、かつて映画を演劇に負けない立派な芸術として認めさせようとした、先人たちの熱い思いが込められていました。
ルーツはアメリカの「巡回公演」
映画を高級にするための「プレミアム戦略」だった
日本ではテレビ番組の影響で言葉が定着した
今度映画館で「ロードショー」の文字を見かけたら、オーケストラの生演奏があった頃の豪華な劇場の空気を、少しだけ想像してみてくださいね。
結論
というわけで、
「なんで映画の公開をロードショーっていうの?」は、
「上流階級に映画を楽しんでもらいたかったから」
でした。
解説してくれたのは
名古屋市立大学の川本徹准教授。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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