今回はチコちゃんに叱られる! ▽アボカドの謎▽バッグはどう持つ▽ステンドグラス 初回放送日NHK総合テレビジョン5月8日(金)を紹介。
ステンドグラスってなに?

ステンドグラスってなに?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、キラキラ輝いているステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「ステンドグラスってなに?」
チコちゃんの答えは、「聖書の代わり」
聖書の代わり
教会の窓がキラキラ輝く本当の理由。ステンドグラスは「見る聖書」だった!
ヨーロッパの古い大聖堂を訪れると、色鮮やかな光を放つステンドグラスに目を奪われます。
「なんて綺麗な装飾なんだろう」とうっとりしてしまいますよね。
でも、あの美しいガラスには、単なる飾りを超えた「教育的な使命」がありました。
チコちゃんの答えは、「聖書の代わり」!
名古屋大学の木俣元一名誉教授の解説をもとに、ステンドグラスが語り継いできた1200年の歴史を紐解いていきましょう。
文字が読めない人々のための「教科書」
ステンドグラスの歴史は非常に古く、現存する最古の絵付けされたものは9世紀(約1200年前)まで遡ります。
当時のヨーロッパでは、文字を読み書きできるのは聖職者や貴族など、ごく一部の人だけでした。
「文字が読めない多くの人々に、どうやってキリスト教の教えを伝えるか?」
そこで時のローマ教皇・グレゴリウス1世は、「絵画を使って聖書を広める」という方法を編み出しました。
教会の壁や天井に聖書の物語を描くことで、誰でも目で見て内容を理解できるようにしたのです。
窓に絵を描くという「画期的なアイデア」
しかし、壁画を増やせば増やすほど、窓の面積が削られてしまいます。
窓が小さくなると教会の中は真っ暗。
せっかく描いた壁画も、暗くてよく見えないというジレンマに陥りました。
そこで生まれたのが、「窓そのものに絵を描く」という発想です。
ステンドグラスは、「物語を伝える絵」と「光を取り入れる窓」の役割を同時に果たしました。
さらに、キリスト教において「光」は神の象徴です。
窓から差し込む光は、訪れる人々に神の存在を肌で感じさせる、神聖な空間を作り出したのです。
奇跡の青「シャルトルブルー」の秘密
ステンドグラスの最高傑作と言われるのが、12世紀から13世紀にかけて作られたフランスのシャルトル大聖堂です。
100年近い歳月をかけて作られた窓一面の物語は、まさに「見る聖書」そのもの。
特に有名なのが、「シャルトルブルー」と称される深く鮮やかな青色です。
この色は聖母マリアを象徴するヴェールの色が起源とされています。
この青い光に包まれることは、聖母マリアに包まれることと同じ意味を持っていたのだそうです。
【フランス・ストラスブール大聖堂】
時代と共に変化する美しさと「現代アート」との融合
ステンドグラスの歴史は、順風満帆ではありませんでした。
16世紀(宗教改革):言葉を重視するプロテスタントの広まりにより、豪華な装飾が減少。
18世紀以降:中世の芸術を見直そうという動き(ゴシック復興)で再び脚光を浴びる。
日本への伝播:明治〜大正時代、西洋建築と共に日本の邸宅や扉にも取り入れられた。
さらに現代では、全く新しい表現も生まれています。
ドイツのケルン大聖堂では、現代アートの巨匠ゲルハルト・リヒターがデザインを手がけました。
コンピューターを使って1万枚以上のグラスをランダムに配置し、人間の意図を超えた神秘を表現しています。
まとめ
ステンドグラスは、ただの「美しい窓」ではありません。
聖書の代わり:文字を読めない人々への愛の教科書。
実用的な採光:壁画のジレンマを解決した知恵の結晶。
神の象徴:降り注ぐ光そのものが神聖なメッセージ。
木俣先生は、最近の修繕でシャルトル大聖堂が明るくなったことに対し、「800年前の本来の姿が蘇った」とときめきを感じたそうです。
次にステンドグラスを目にするときは、その光の中に描かれた「物語」を探してみてください。
かつての人々がその光の中に何を見て、何を感じたのかが、少しだけ伝わってくるかもしれません。
結論
というわけで、
「ステンドグラスってなに?」は、
「聖書の代わり」
でした。
解説してくれたのは
名古屋大学の木俣元一名誉教授。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
他の記事もよろしくね。
過去放送日別一覧ページ
