今回はチコちゃんに叱られる! ▽“四”の謎▽恐竜王国福井県の謎▽たまねぎの謎 初回放送日NHK総合テレビジョン7月10日(金)を紹介。
(漢数字は)なんで四から形が変わるの?

(漢数字は)なんで四から形が変わるの?
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、漢字が得意なステキな大人ってだーれ?」
チコちゃん「(漢数字は)なんで四から形が変わるの?」
チコちゃんの答えは、「三と縦に四本線が紛らわしくややこしかったから…多分。」
三と縦に四本線が紛らわしくややこしかったから…多分
みなさんは、漢字の数字を「一、二、三…」と書いていくときに、ふと疑問に思ったことはありませんか?
「一、二、三までは棒が増えるだけなのに、なんで四から急に形が変わるんだろう?」
そんな誰もが一度は抱く素朴な疑問について、テレビ番組で立命館大学の大形徹客員研究員が驚きの歴史を明かしてくれました!
今回はその内容をたっぷり引用しながら、漢字の誕生にまつわるミステリーをご紹介します。
漢数字の「四」は昔、横棒が4本だった!?
チコちゃんの番組での答えはズバリ、「三と縦に四本線が紛らわしくややこしかったから」でした!
漢数字が使われ始めたのは、今から約3300年前(紀元前1300年頃)といわれています。
最初のシンプルな「一、二、三」については、私たちの予想通り、算木(計算用の棒)を横に並べた様子をそのまま漢字にしたものです。
当時は、亀の甲羅や牛の骨などに文字が刻まれており、これを「甲骨文字(こうこつもじ)」と呼びます。
なんと、この時代の漢数字の「4」は、横棒を縦に4つ並べた形(まさに「三」にもう1本足した形)が使われていたそうです!
しかし、紀元前700年頃になると、現在のような「四」の形が登場し始めます。
その理由は、やはり「三本線と四本線は見分けがつきにくくてややこしい!」ということでした。
実はこれ、漢字に限った話ではありません。世界中の数字でも同じような変化が起きています。
ローマ数字: Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ ときて、4は「Ⅳ」と形がガラッと変わります。
インド数字: 同様に、4の段階で表記のルールが大きく変化します。
人間にとって「パッと見て4本線を正しく数える」というのは、意外とストレスになるものだったのですね。
始皇帝の統一と「四」に隠されたダジャレのような秘密
古代中国では、今のような「四」が登場してからも、しばらくは横棒4本の古い文字と併用されていました。
その期間は500年ほど続いたそうです。
しかし、紀元前221年に大きな転換期を迎えます。
秦の始皇帝が中国を統一し、文字を一つに統一したことで、現在の「四」だけが正式に使われるようになりました。
では、この「四」という文字は、もともと何を表していたのでしょうか?
京都大学の野原将揮准教授によると(諸説あるものの)、この文字はもともと「口の中に舌がある形」を模したものだったそうです。
数字の4とは全く関係のない意味の漢字でした。
それなのに、なぜ「4」の代わりに使われるようになったのでしょうか?
理由は「発音が似ていたから」です!
古代中国では、数字の「4」は「ス」や「シ」に近い発音でした。
そして、口の中の舌を表す「四」という文字も、同じように「ス」や「シ」に近い発音だったのです。
つまり、線が多くてややこしい横棒4本の代わりに、「意味は違うけれど発音がそっくりな文字を当て字として連れてきた」というのが真相です。
漢字の成り立ちの魔法「仮借(かしゃ)」とは?
このように、特定の言葉を表す文字がない場合に、発音が同じだったり似ていたりする別の漢字を借りてくる手法を、漢字の成り立ちで「仮借(かしゃ)」と呼びます。
この「仮借」で生まれた漢字は、私たちの身近にたくさんあります。
その代表例が「我(われ・わたし)」という漢字です。
古代中国では、話し言葉として自分のことを「んが」と言っていました。
しかし、当時はそれを表す文字がありませんでした。
そこで、当時「ノコギリ」を意味していて、発音がとても近かった「我」という文字を当て字として採用したのです。
面白いことに、時代の流れとともに、もともとの「ノコギリ」という意味の方が先に失われてしまいました。
その結果、「我=自分」という使い方だけが現代に受け継がれることになったのです。
実は、諸説あるものの、「四」から先の漢数字についても、すべて発音が似ている別の意味の漢字が当てられたと考えられています。
五: もともとは「器のフタ」の意味
六: もともとは「家の屋根」の意味
七: もともとは「切断した骨」の意味
八: もともとは「左右に分ける」の意味
九: もともとは「肘を曲げた腕」の意味
こうして見ると、もともとの意味は数字とまったく関係がなく、ただ発音が似ていただけのものばかりなのが新鮮ですね!
最後にちょっとゾッとする?怖い漢字の成り立ち話
番組の最後には、大形先生から少し背筋が凍るような「怖い漢字の成り立ち」が紹介されていました。
普段よく使う漢字に、こんな恐ろしいルーツがあったなんて驚きです。
【道(みち)】
部首の「しんにょう」は、その形の通り「道を行く」という意味を持っています。
しかし、一緒に組み合わされている「首」という文字には恐ろしい呪術的な由来があります。
かつて異民族の土地へ入る際、その土地の者の「生首」を手に提げて歩くことで、邪気を払って旅の安全を祈願したことからこの漢字ができたとされています。
【幸(しあわせ)】
この漢字は、古代に罪人を拘束するために使われていた「手枷(てかせ)」の形が由来となっています。
「本来なら死刑や重罪になるところだったのに、手枷で済んで本当に良かった…!」という、過酷な時代背景から「しあわせ」という意味に繋がったそうです。
【爽(さわやか)】
「爽快」など、清々しいイメージのある漢字ですよね。
しかし、中心にある「大」という文字は、実は「人の死体」を表しています。
その周りにある4つの「×」印は、魔除けの入れ墨です。
入れ墨を施すことで、死体を穢れ(けがれ)のない清らかな状態にしたことから、この漢字が生まれました。
まとめ:漢字の歴史は知恵とドラマの塊!
「一、二、三」の次が「四」になる変化の裏には、「見にくいから変えちゃおう!」という昔の人々の合理的な知恵と、発音を利用した面白い当て字の歴史が隠されていました。
そして、普段何気なく使っている「道」や「幸」といった漢字にも、古代の人々のリアルな暮らしや価値観が刻まれています。
文字の歴史を知ると、いつもの書き慣れた文字が少し違って見えてきませんか?
ぜひお友達やご家族にも、この面白いお話をシェアしてみてくださいね!
結論
というわけで、
「(漢数字は)なんで四から形が変わるの?」は、
「三と縦に四本線が紛らわしくややこしかったから…多分」
でした。
解説してくれたのは
立命館大学の大形徹客員研究員。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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