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色紙は飾ると裏は見えないのになんでキラキラしているの? 江戸っ子の反骨心の表れ

今回はチコちゃんに叱られる! ▽めじろ押しの謎▽タンクトップの謎▽色紙の謎 初回放送日NHK総合テレビジョン9月4日(土)を紹介。


色紙は飾ると裏は見えないのになんでキラキラしているの?




色紙は飾ると裏は見えないのになんでキラキラしているの?


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、字がきれいなステキな大人ってだーれ?」


チコちゃん「色紙は飾ると裏は見えないのになんでキラキラしているの?」



チコちゃんの答えは、「江戸っ子の反骨心の表れ。」



江戸っ子の反骨心の表れ


【隠された江戸っ子魂】色紙の裏のキラキラってなに?見えない場所に美を仕込む日本の粋な歴史と仏教の秘密

有名人のサインをもらったり、記念の寄せ書きを送ったりするときにおなじみの「色紙(しきし)」。


壁や額に飾ってしまうと裏側はまったく見えなくなるのに、なぜか裏面だけが金色や銀色にキラキラと輝いているのを見たことがありませんか?


「飾ったら見えないのに、なんでこんな手間がかかっているんだろう?」


そんな素朴な疑問に対して、平成国際大学の山口謠司教授が解き明かした真相は、なんとお釈迦様の神秘的な教えと、江戸幕府に抵抗した江戸っ子たちの「反骨精神」にありました!


チコちゃんの答え:江戸っ子の反骨心の表れ!


番組で明かされた答えは、なんとも粋で格好いいものでした。



「色紙の裏がキラキラしているのは、幕府の厳しい取締りに抵抗した江戸っ子の反骨心の表れ!」

色紙の裏面にあるあのキラキラには、正式に「金銀砂子(きんぎんすなご)」という風情ある名前がついています。




金箔や銀箔を砂のように細かく砕いて紙に散らす装飾技法です。




七夕の短冊などでもおなじみですよね。




実はこのキラキラ、もともとは「裏面」ではなく、「表面」を彩る宗教的な装飾からスタートしていました。



ルーツは奈良時代!天から降り注ぐ「神秘の光」を表現

色紙の原型となったのは、奈良時代にお坊さんたちが写経(お経を書き写すこと)に使っていた「料紙(りょうし)」という和紙です。




お経の中には、「お釈迦様がお話を始めようとした瞬間、天から美しい花(曼陀羅華など)とキラキラとした光が降り注いだ」という幻想的な場面が描かれています。




当時の人々は、その神秘的な光景を紙の上で再現しようと、金銀砂子の技法を生み出しました。




つまり、あのキラキラは「天から降り注ぐ光や花」そのものを表していたのです。


やがて平安時代になると、貴族たちが和歌を詠んで楽しむ「歌合(うたあわせ)」の普及とともに、和歌が綺麗におさまる正方形に近い「色紙形(しきしがた)」が誕生。




当時は表と裏の区別がなく、両面にキラキラが施されていることも珍しくありませんでした。



それらを、屏風や障子に貼って鑑賞していました。




幕府の贅沢禁止令(奢侈禁止令)と江戸っ子の意地

両面や表面に使われていたキラキラが、「裏面だけ」に追いやられた決定的なきっかけは、1841年から行われた江戸後期の「天保の改革」でした。




老中・水野忠邦が推し進めたこの改革では、幕府の財政を立て直すために「奢侈禁止令(しゃしきんしれい)」が出され、贅沢品や派手なものが厳しく取り締まられたのです。





華美な着物や料理、能装束だけでなく、「金銀の金物や箔をつけた品」も禁止対象となり、豪華な金銀砂子の色紙形も目をつけられるリスクが生じました。


歌舞伎や寄席、花火といった庶民の楽しみまで制限される息苦しい時代。


しかし、「お上からダメと言われたからといって、そのまま引き下がるような江戸っ子じゃない!」と立ち上がったのが当時の職人や文化人たちです。




彼らは「表向きは地味でシンプルにして幕府の目を欺きつつ、見えない裏側にだけ極上の贅沢(キラキラ)を残す」という、とびきり粋な工夫を生み出しました。




着物の「裏地」だけに豪華な刺繍を施しておしゃれを楽しんだのと同じように、色紙も「隠された裏側に美を仕込む」という江戸っ子の反骨精神によって、現在の形が完成したのです。





表なのか裏なのか?現代に引き継がれたロマン

天保の改革が終わり、贅沢の取り締まりが解けた後も、一度裏側に回った金銀砂子が表面に戻ってくることはありませんでした。


こうして「表は白い和紙、裏はキラキラの金銀砂子」というスタイルが定着し、現代の私たちが使う色紙へと受け継がれています。


歴史をたどれば、あのキラキラは本来「表面」だったとも言えますし、江戸時代を経て何も書かない「裏面」の装飾として定着したとも言えます。


そう考えると、なんだかとても深い歴史のロマンを感じますよね。



まとめ:色紙を手に取るときは「裏側の粋」を感じてみて!

普段何気なくサインを書いたり飾ったりしている色紙。


その裏側に輝く小さなキラキラには、古代の人々の祈りと、権力に屈しなかった江戸っ子たちの「粋な遊び心」がぎゅっと詰まっていました。


次に色紙を手に取る機会があったら、ぜひひっくり返して裏面を眺めてみてください。


数百年の時を超えて受け継がれた、日本の美意識と職人魂を感じられるはずですよ!



結論


というわけで、


「色紙は飾ると裏は見えないのになんでキラキラしているの? 」は、


「江戸っ子の反骨心の表れ」


でした。



解説してくれたのは


平成国際大学の山口謠司教授。

山口謠司(やまぐち・ようじ)
1963年、長崎県佐世保市生まれ。博士(中国学)。平成国際大学情報デザイン学部教授、宝塚医療大学観光学部客員教授、板橋区教育委員、ユネスコ創造都市委員会、大東文化大学名誉教授、中国山東大学客員教授。

中国・日本の古典籍を対象に、文献学・書誌学の方法を基盤として、書物の伝来、版本・写本の形成、本文の異同、東アジアにおける知の交流を研究している。あわせて、音韻学と日本語史の視点から、仮名・漢字・句読点・語彙など、日本語の成立と変化を考察する。

主な研究分野は、文学一般、中国文学、中国哲学・印度哲学・仏教学。古典籍の調査・解題、目録・索引の作成、科研費による国際的な資料研究に取り組むとともに、研究成果を一般書、新聞・雑誌、ラジオ・テレビ、講演を通じて広く発信している。さらに、絵画・イラスト・装丁などの創作活動を通して、言葉と造形の新しい出会いを探究している。

ぼくの業績については、
https://researchmap.jp/yojiyamaguchiを御覧下さいませ。

講演・執筆・取材・AI研修などのご依頼も承っています。
(HPより)




今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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