今回は、2018年10月19日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なぜ静かなことを「シーン」っていう?
確かに、滑ったときとか空気が凍り付き、「シーン!」とするよね。
でも、なぜ「しーん」?
一体、だれが言い出したんだろう?
なぜ静かなことを「シーン」っていう?
さて、本日の一問目。
チコちゃん「一番漫画がとっても大好きなステキな大人ってだーれ?」というわけで、自他ともにマンガ好きを認める中川さんが回答者。
チコちゃん「漫画表現で静かな場面の描き方って?」
中川さん「シーンとか?」
チコちゃん「なんで静かなことをシーンっていうの?」
中川さん「死んだように静かみたいな?」
というわけで、速攻でいつものごとく叱られちゃいました。
東京都立中央図書館でのインタビューでも誰も答えられず。
ナレーション「シーンとさせるのが得意なこの方なら知っているはず」
オードリーの春日さん
スタッフさん「唐突なんですけど、大爆笑の一発ギャグお願いしてもいいですか?」
春日さん「唐突だね、トゥース!はい!大爆笑ですね。」
スタッフさんら、全く笑わず。
スタッフさん「この状態なんですけど、なんで「シーン」というか分かります?」
春日さん「「シーン」だった事が分からないですね。」
スタッフさん「もう一度、ほかのギャグをお願いします。」
春日さん「鬼瓦!」の顔ギャグを披露。
スタッフさん「なんで「シーン」っていうんですか?」
春日さん「欽ちゃんが決めたんじゃないですか?大体テレビの事って欽ちゃんが決めてるじゃないですか」
その後も「アパー!」などのギャグ。
気になるチコちゃんの答えは、
「実際に「シーン」という音がしているから」
泉谷さん「えっ?「シーン」って音がしてるの?」
岡村さん「音してる?」
実際にシーンという音がしているから。
解説してくれたのは東北文化学園大学科学技術学部学部長の和田仁教授。
このシーンという表現を最初に使ったのは漫画の神様、手塚治虫さん。
手塚治虫作の「ぐっちゃん」という4コマ漫画がその最初。
主人公が一人になった所に、背景に「シーン」という文字。
さらに古くまで遡ると、夏目漱石や志賀直哉といった文豪たちも静かなことを「シン」と表現。
割と最近のことだったんだね。
「シーン」の正体とは?
人間の耳は空気の振動を音として感じ取っています。
耳に入った振動が鼓膜を揺らします。
その振動が蝸牛(かぎゅう)という場所に伝達。
ここで空気の振動を音として認識するために電気信号に変換されて脳に輸送。
この蝸牛が電気信号に変換する際に重要な役割を担っているのが蝸牛内の外有毛細胞。
この外有毛細胞は大きな振動は吸収するように毛を揺らして小さく。
また、小さな音は反対に増幅するように毛を揺らして大きくします。
パーティー会場でも会話が出来るのは、大きな会場の雑音を小さくしつつ、小さな話し声を大きくする働きが外有毛細胞にあるから。
外有毛細胞は約1万2千個で、1秒間に2万回振動。
そして静かな場所では少しでも静かな音を増幅するため24時間休まず稼働しているんだって。
入って来た音に反応するだけでなく、外有毛細胞は自ら音を探して絶えず動いているんだ。
「シーン」の正体は静かな時でも音を探す外有毛細胞の振動音
仙台高等専門学校の濱西伸治准教授協力の元で実験。
協力してくれた学生さんの耳に高性能マイクを装着。
防音室内で雑音の影響を出来るだけ除いて収音。
高性能マイクに記録されていたのは「ピー」という高い音。
この音は実際に人間の耳にはもっと小さな音として聞こえていて、「シーン」と聞こえているんだって。
手塚さんもこの音を「シーン」と表現したのかも。。。
オードリー春日さん再登場
控室に巨大なスピーカーを用意、ギャグが滑った時のシーンの正体という音を聞いてもらう事に。
春日さん「カスカスカスカス春日」
スピーカー「ピー」
春日さん「うるさいでしょうよ。」
結論
というわけで、
「なぜ静かなことを「シーン」っていう?」は、
「実際にシーンという音がしているから。」
でした。
先生「シーンという音を聞くときはどんな時?」
チコちゃん「殺虫剤を持ってね、まさにゴキブリと対峙している数秒間。」とのこと。
全国一斉「シーン」実験
テレビの前の皆さんも一緒に静かにして「シーン」という音を聞く実験。
チコちゃんの「せーの!」
テロップ「皆さんは「シーン」という音が聞こえますか?」
(注)シーン音のメカニズムについては未解明の部分があります。
解説してくれたのは
解説してくれたのは、東北文化学園大学科学技術学部学部長の和田仁教授。
和田仁教授
生年月日 1949年1月18日
出身学校 東北大学・工学部・機械工学科1972年卒業
出身大学院 東北大学・工学研究科・機械工学博士課程1977年修了
取得学位 工学博士東北大学1977年
略歴
1977年-1984年 東北大学助手
1983年-1984年 The University of Nottingham, University Research Fellow
1985年-1987年 東北大学講師
1988年-1993年 東北大学助教授
1993年-2013年 東北大学大学院工学研究科 教授
2008年-2012年 東北大学大学院工学研究科 機械系長
2013年-現在 東北文化学園大学教授 知能情報システム学科長
所属学会
ARO (Association for Research in Otolaryngology), Acoustical Society of America, Biophysical Society, International Institute of Acoustics and Vibration, International Society of Audiology, 日本機械学会, 日本音響学会, 日本ME 学会, 日本耳鼻咽喉科学会, 日本耳科学会, 日本聴覚医学会
学会活動
日本聴覚医学会 評議員1994年− 現在
International Society of Audiology A member of the Committee of the International Society of Audiology 1998年− 2006年
日本耳科学会 評議員2000年− 2010年
専門分野
医用生体工学 生体材料学, 耳鼻咽喉科学, 機械力学 制御
研究課題
・タンパク質モ—タの設計
・感覚細胞の可動性
・内耳のメカニズム
(大学HPより)
東北文化学園大学(とうほくぶんかがくえんだいがく、英語: Tohoku Bunka Gakuen University)は、宮城県仙台市青葉区国見6-45-1に本部を置く日本の私立大学である。
1999年に設置された。
大学の略称はTBGU。
東北科学技術短期大学を前身とする総合大学であり、3学部7学科、1研究科2専攻で構成される。学生収容定員は2,852人である。
大学全体
東北文化学園大学は1999年に開学。医療福祉学部、総合政策学部、科学技術学部の3学部と大学院の健康社会システム研究科からなり、入学定員は学部が675名、大学院が24名である。仙台駅から5駅目の国見駅前にキャンパスを構えており、キャンパス内には東北文化学園専門学校の校舎が併置されている。
建学の精神と理念
建学の精神は、「絶えざる技術の進歩、高度情報化、国際化、高齢化」を背景に、学問と研究を通じて、「自ら考える力と習慣を身につけ、必要な専門技術を修得した人材の育成」を目指し、「新世紀に生じうる未経験のさまざまな問題に対応して豊かな将来社会の開拓に寄与すること」である。この建学の精神に基づき、医療福祉、政策(アントレプレナー)、情報や建築など科学技術の専門職を育成している。
さらに、以上の実学志向の専門教育の実施に当たっては、以下の5つの教育理念を掲げている[1]。
豊かな人間性と創造力の養成
専門技術の研鑽
国際性豊かな人材の育成
社会の一員としての自覚と問題解決能力による貢献
地域社会とともに発展する大学
(Wikipediaより)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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