今回は、2018年12月21日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」年末拡大版のお話。
お餅とお団子の違いは?
お餅とお団子って、ともにもち米からつくりますよね。
丸いとお団子??
お餅とお団子の違いは?
本日の5問目。
チコちゃん「この中で、一番日本の文化を大事にしているステキな大人ってだーれ?」
みんなの視線は陣内さんへ。
チコちゃん「孝ちゃんはおもちって知ってる?」
陣内さん「自分、子持ちです。」
チコちゃん「いいのよ。」
陣内さん「日本人なのでお餅は食べた事があります。そりゃ日本人ですから!」
チコちゃん「それじゃ、お花見やお月見で食べるものは何?」
陣内さん「おだんご。自分、日本人ですから!」
チコちゃん「CM狙ってるみたいな感じになってるわよ?」
陣内さんのおばあちゃんの実家がおまんじゅう屋さん。
チコちゃん「じゃあもう知ってるかな~。」
陣内さん「知ってます!それ!」
チコちゃん「では、どうぞっ!」
陣内さん「、、、、?」
問題はまだいってませんね。
陣内さん「酒蒸しまんじゅう!」
チコちゃん「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
あらためて、
チコちゃん「お餅とおだんごはどう違うの?」
陣内さん「魂の込め方!」
チコちゃん「魂の込め方!ボーっと生きてんじゃねーよ!」
陣内さん「精神論で行くしかないと思って。」
巣鴨の地蔵通商店街の和菓子屋さんの前で街頭インタビュー。
お客さんへにインタビューで、ピヨピヨ音と共に正解マーク。
しかもその後、お聞きした17組全員が正解。
一方、渋谷で若者に聞いてみると不正解ばっかり。
渋谷では、25人中23人が不正解。
ナレーション「日本の未来が心配です。」
チコちゃんの答えは、
「粒か、粉か。」
陣内さん「そうだ!ね?」
岡村さん「卑怯です。」
粒か粉か
解説してくれたのは、日本和食卓文化協会代表理事の槻谷順子さん。
お餅とおだんごの違いは作る時の材料の形状の違い。
餅・団子ともに原材料は主にお米です。
お餅は蒸したもち米を米粒のまま臼と杵でついたもの。
おだんごは米を粉状にしたものに水分を加えて、茹でたり、蒸したりしたもの。
米の粒から作る→お餅
米の粉から作る→おだんご
とのこと。
では、桜餅はどう?
槻谷さん「桜餅は餅とついていますけれども、元々の区分から考えると、厳密に言えば餅ではありません。」
関西で主流なのはつぶつぶした桜餅。
でもこれは米の粒ではなく、道明寺粉という蒸したもち米を乾燥させて砕いたもの(粉)から作られています。
関東ではクレープ生地のように巻いた形状ものが桜餅。
これは小麦粉などが原料。
どちらも粉からなので本来はおだんご。
その他にも粉から作られているのに「餅」とつくのは、柏餅、くず餅、わらび餅、大福餅など。
大福餅は、コンビニやスーパーなどで売られている賞味期限の長いものは米粉から作られているものが多いとの事。
大福餅でも古い製法のままで作られているものは米の粒から作られるので堂々とお餅。
なぜ粉から作る?
餅は性質上、すぐに固くなってしまうのが難点。
そこで餅の代わりに使われるようになったのが粉から作るだんご生地。
混ぜる事が多い砂糖には水分を保つ性質があるので生地が固くなりづらい。
また、日持ちする事から餅生地の代用として使われるように。
餅とだんごの区別の仕方には変化している
槻谷さん「おだんごと言うと丸い形状のイメージがありますので、現在では材料・作り方よりも丸いものはおだんご、平たいものは餅と形状で名付けられているものも多いように思います。」
結論
というわけで、
「お餅とお団子の違いは?」は、
「粒か粉か」
でした。
槻谷さん「チコちゃんの好きなお餅料理はなあに?」
チコちゃん「薄い餅のしゃぶしゃぶなんかもいいわよねぇ~。」
(注釈)餅とだんごの違いは、餅は祝い事、だんごは法事やお供え物という分け方もあるとのこと。
解説してくれたのは
日本和食卓文化協会代表理事の槻谷順子さん
槻谷順子さん
フードスタイリスト・食卓文化研究家。キッチンスタジオ&スペース・フードスタイリング教室『料理のある風景』主宰。料理を生業とする家に生まれ、「料理のある風景」=「幸せな家族の仕事風景」として育つ。フードスタイリストで現・料理研究家のアシスタントの後、フリーのフードスタイリストとして独立。雑誌・料理本・広告等を中心に,盛り付けや料理製作も含めたトータルなフードスタイリングを行う。日本伝統料理の撮影に多く携わり、和食卓をスタイリングしながら、学び、実践してきたことをベースに、2008年より「子供と大人の和食卓育教室」と「フードスタイリング教室」を開始、このカリキュラムを基軸に2017年より協会講座を始める。
(日本和食卓文化協会より)
【和食卓文化・和食卓育】聞きなれない言葉でしょう。
和食文化という言葉の中には入りきれない、毎日のご飯を食べる【日本の食卓】に関わる全ての事、それが【和食卓文化】であり、それを伝えていくことが【和食卓育】。私のオリジナルの言葉です。
2008年からこの【和食卓育】を、赤ちゃん連れのママに始まり、子どもたち、そして大人へと伝えてきて9年。
和食がユネスコ無形文化遺産となり、世界的なブームが湧き起こっている一方で、発信地・日本では生活スタイルや食の欧米化で、現代日本人の生活から少しずつ和食卓文化が消えつつあります。
平成が終わり新しい時代になることが決定し、2020年には東京オリンピックが開催される今こそ、四季を慈しみ、自然の恵みに「いただきます」と感謝して食する、日本人ならではの和食卓文化を大切に伝えていきたい。
(日本和食卓文化協会より)
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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