サイトアイコン チコちゃんに叱られる!

なんで2月は28日しかない?→1年の始まりが3月1日だったから。ロムルス暦→ヌマ歴→ユリウス暦、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が現在の暦を作成。

今回は、2019年2月15日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。


なんで2月は28日しかない?





そういえば、そうですね。


当たり前のようにおもっていましたが、なぜ2月は28日までなんだろう?





なんで2月は28日しかない?


本日の4問目。


チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で、カレンダーをキチンと見ながら生きているステキな大人ってだーれ?」


高橋さんはくわしくないそうですが、、、


岡村さん「逆にじゃあ一生さんで!」の一言で高橋さんが回答者に。


チコちゃん「一か月の日数って、何日?」


高橋さん「月によってまちまちです。」


チコちゃん「なんで2月は28日しかないの?」


高橋さんは、一年の平均で2月は短くして調整したという旨の回答。


正解にいたらず、叱られちゃいました。


チコちゃんの答えは、「1年の始まりが3月1日だったから」


どういうこと?



1年の始まりが3月1日だったから


解説してくれたのは、東京大学の本村凌二名誉教授。


2月が28日になった歴史について紐解きます。



今の暦になるマエ・ロマエ


第1章 どうやって2月は生まれた?


現在使っている暦の元は約2800年前に古代ローマで使われていたロムルス暦。





当時の暦は農作業のスケジュールで冬の間はお休み。


今の1月・2月に当たる月はカレンダー自体が無く空白の期間。





つまり1年の始まりは種まきが始まる3月で1年は10ヵ月。


この暦の問題点は1年の始まりがいつなのかということが分からない。


冬の2ヵ月間はカレンダーが存在しておらず、その間は日にちをカウントしていません。


そこ皆が種まきを始める頃を何となく3月1日と決めていたそう。





これではいけないという事で2代目ローマのヌマ国王は11番目の月に1月、12番目の月に2月を加えるヌマ歴を作りました。





これで1年の最後の月となる2月が誕生。


この時は、月の満ち欠けを元に1年間を355日と制定したとのこと。





第2章 なぜ2月だけ28日?


月の満ち欠けにかかる日数は約30日。





これを1ヵ月として各月に振り分けました。


しかし、古代ローマで偶数は不幸を呼ぶ数字。


そのため、1ヵ月を奇数の31日と29日に分けて振り分けました。





その結果、最後の2月には余った28日となりました。


これが2月だけが28日になった起源。


この時はまだ1年の最後の月でしかない2月。



第3章 どうやって2月は2番目の月になった?


当時のローマは国土拡大の為に戦争に明け暮れる日々。





ところが、ローマ人に限らず当時の古代の人々は寒い季節(1月・2月)は全く働かず。


当然ながら戦争なんてやる気が全くないのが1月2月。


その為に春を待って新年の始まりである3月から戦争を開始するのが当時の一般的な習わし。


しかし、時のローマ政府は一計を案じ、敵国が休んでいるであろう1月・2月の時期にあえて戦争を仕掛けるという作戦を敢行。


そこで1月から戦争を始めるという事を国内に広める為に1月を1年の始まりとする事に。





これによって1年の最後だった2月は1年の2番目の月に繰り上がり。





それでも2月が28日なのは変わらないまま。



最終章 なぜ2月は28日のまま?


紀元前46年ローマ。


つぶやきシローさんと、仮面を被った人物、宍戸開さん登場。


宍戸さん「私はユリウス・カエサル。英語で言うとジュリアス・シーザー。」


つぶやきシローさん「ブルータスお前もか!で有名なカエサル様ですか!?」





この2年後の紀元前44年、カエサルは自信の右腕だったブルータスらによって暗殺されます。


紀元前46年当時、カエサルは戦争の為にエジプト遠征を終えてローマに凱旋帰国したばかり。


つぶやきさん「最近、季節がズレているような気がする。」


当時のローマの暦では1年は355日。


一年は、365日。


このズレを修正するために2年に1度は2月と3月の間にうるう月という22日間の月を差し込んで調整していました。





戦争や何やらのどさくさで、この大事なうるう月を何度も入れ忘れるという凡ミスが発生。


このような状態が600年に渡って続いたそう。


カエサルがエジプトから戻ったこの時期は暦と実際の季節が90日間もずれている事に。





そこでカエサルはこのズレを解消します。


エジプト使用されていた1年は365日のユリウス暦を制定して1年を365日に改定。





この時、今まで1ヵ月が29日の月に日を足して調整。


それでも2月は28日のまま。


つぶやきさん「3日、4日足しちゃってもいいと思うんですけど?」


宍戸さん「平たい顔の君!(2月23日を指さし)この日は何の日だ?」


つぶやきさん「3月1日からさかのぼって7番目の日は、ローマの守護神テルミヌス様の功績を称えるテルミナリアの日でございます。ローマ人にとってとても大事なお祭りでございます。」


宍戸さん「それ!2月に日にちをたしちゃったら、その大事な日の呼び方が変わっちゃうでしょ!」


当時のローマでは、月の後半の呼び方は「次の月の1日から遡って〇日」という数え方。


テルミナリアの日は3月1日から遡って7番目の日。





もし2月に日にちが足されるとこのテルミナリアの日が9番目の日などに変わったりして混乱します。


そこで、2月は28日のまま。





現在の暦(カレンダー)の原型を作ったのは、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)だったんだね。



結論


というわけで、


「なんで2月は28日しかない?」は、


「1年の始まりが3月1日だったから」


でした。



解説してくれたのは


東京大学の本村凌二名誉教授


本村凌二名誉教授


本村 凌二(もとむら りょうじ、1947年5月1日 – )は、日本の歴史学者。専門は古代ローマの社会史。東京大学名誉教授。サントリー学芸賞、地中海学会賞、JRA賞馬事文化賞受賞。

人物
熊本県生まれ。東京都立北多摩高等学校を経て、1973年一橋大学社会学部卒、80年東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。弓削達(ローマ史)、山田欣吾(ドイツ史)の指導を受けた[1]。

1984年から東京大学教養学部助教授、1994年同教授に昇格。1996年から東京大学大学院総合文化研究科教授。2012年東京大学を定年退職し、東京大学名誉教授の称号を受ける。専任職から離れ、文筆活動に専念する。

雑誌『KODAI』の編集長として、日本の古代西洋史研究を海外へ紹介する。日本西洋古典学会委員、地中海学会常任委員。本村雅人の筆名での競馬に関する著書もある。石原裕次郎のファンであり、2017年に関連する著書を刊行した。
(Wikipediaより)




東京大学


東京大学(とうきょうだいがく、英語: The University of Tokyo)は、日本東京都文京区本郷七丁目3番1号に本部を置く日本の国立大学である。1877年に設置された。大学の略称は東大(とうだい)。

東京大学全体
東京大学は欧米諸国の諸制度に倣った、日本国内で初の近代的な大学として設立された。

東京大学には、特に創立時に明文化された建学の精神はない。しかし、国立大学法人化に伴い、現在は「東京大学憲章」が定められている。東京大学憲章は、「大学」としての使命を公に明らかにすることと、目指すべき道を明らかにすることを目的として学内有識者会議によって制定されたものである。学部教育の基礎としてリベラル・アーツ教育(教養教育)を重視することを謳っている。

教育研究とキャンパス
東京大学は、主な3つのキャンパスごとに教育内容・研究内容を異にする。教育内容の面では、主に教養課程を実施する駒場キャンパス、専門教育を行う本郷キャンパス、主に大学院課程の教育を行う柏キャンパスに分けられる。また研究内容の面では、伝統的な学問領域の研究を行う本郷キャンパス、学際的な研究を行う駒場キャンパス、新しい学問領域の研究を行う柏キャンパスに分けられる。こうしたキャンパス分立体制は、学部ごとにキャンパスを分けることの多い他の大学と比べると珍しい形態である。さらに、現在でも学部入学時の教養課程を分化して設置していることも、日本国内の大学では珍しい存在となっている(設立の経緯から、大学予備門、大学、工部大学校、東京開成学校、東京医学校などが統合してできた大学でもあるからである)。
(Wikipediaより)




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