今回は、2019年5月24日金曜日放送、「チコちゃんに叱られる!」のお話。
なんでプールで水泳帽をかぶるの?
確かに昔から水泳帽はありました。
でも、なぜ?
なんでプールで水泳帽をかぶるの?
本日の1問目。
チコちゃん「ねぇねぇ岡村、この中で一番、水もしたたるいい女ってだーれ?」
ということで、阿川さんが回答者に。
チコちゃん「水泳の授業の時の恰好って覚えてる?」
阿川さん「水着」
チコちゃん「それ以外には?」
阿川さん「帽子」
チコちゃん「帽子かぶるの、知ってるんだ。じゃあ、なんでプールで水泳帽をかぶるの?」
阿川さん「髪の毛が落ちるのを防ぐ。」
チコちゃん「それが答えだとしたら面白い?」
阿川さん「面白くしたほうがいいわけ?」
チコちゃん「もうちょっと工夫が欲しい。」
阿川さん「水泳帽をかぶるとツルンツルンになる。そしたら、お坊さんの気持ちになる。」
と、とんちんかんな方向に行き、叱られちゃいました。
プールサイドでインタビューするも正解なし。
ナレーション「えっ!プールの後もう目洗ってないの?うっそーだの。犬神家のマネして逆さになってたなぁだの。学校のプールを懐かしむ日本人のなんと多い事か。」
チコちゃんの答えは、「夏におむつが蒸れたから。」
阿川「えっ。じゃやっぱ髪の毛が。頭から汗が出るから」
チコちゃん「おむつですよ?頭はおつむね?」
阿川「あぁそうか。。。」
夏におむつが蒸れたから
解説してくれたのは、水泳用品メーカー会長の磯部成文さん。
会長は日本中に水泳帽を普及させた人。
この会社、元々はゴム布製品などを扱う会社でおむつカバーが主力製品。
1940年代~1970年代は布製のおむつを使われるのが主流。
その上から漏れを防ぐ為にビニール製のおむつカバーをするのが定番。
しかしおむつカバーは夏は蒸れます。
夏場は売り上げが激減。
当時、水泳帽は競泳選手がかぶるアイテム。
子どもたちには無縁の存在。
それがどのようにして広まったのか。
NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場
「おむつもプールに連れてって」
舞台は1960年頃の東京・両国。
磯部成文さん(当時は社員)役は、山西惇さん。
社員役は、つぶやきシローさん。
1960年代に夏の娯楽といえば海水浴。
女性が海水浴に行く場合は海水帽をかぶるのもよくある光景。
海水帽は防水性の高いビニール製で柄は水玉や花柄などの柄物が主流。
会社で扱っている素材を使い回せるので夏の副業として海水帽を製作。
ある夏の日、売り上げを見る磯部さん。
赤と黄色の無地の海水帽がよく売れているのを発見。
すると海でなく、近所の学校のプールで子どもたちが海水帽をかぶっているという情報。
プールへ視察に向かいます。
説明によると、当時はプールのろ過装置の性能もあまりよくなかった。
月曜日に入れ替えたプールの水が、次第に濁って、金曜日にはかなり汚くなったそう。
そこで、海水帽をかぶる事で目立ちやすくなるということから、保護者が海水帽をかぶらせたとのこと。
そして、女子生徒だけではなく、男子生徒もかぶるようになれば安全性が高まるという助言をいただきます。
そこで、磯部さんは水泳帽の製作を開始。
より機能性に優れてより発色の良い素材を見つけます。
それがナイロンタフタ。
そして1969年に遂にあたらしい水泳帽が完成。
耳の隠れる女子用とキャップ型の男子用。
しかし、当時はまだ全国的にプール授業が広まっていません。
売り上げものびず。
大量生産しましたが、大量の在庫。
しかし5年後に事態は急変。
東京オリンピックで水泳競技の成績が振るわず。
また、同じころに子どもの水難事故が多発しました。
そこで、全国的にプールの授業が組み入れられます。
小学校のプール設置率は1969年で30%ほどが1975年には55%までに。
すると売り上げは急上昇。
水泳帽はおむつカバーに替わる会社の主力商品に。
そして1970年代には全国の学校で水泳帽をかぶることに。
結論
というわけで、
「なんでプールで水泳帽をかぶるの?」は、
「夏におむつが蒸れたから」
でした。
補足
水泳帽の着用について
外国の学校は自由→「全員着用」は日本の学校独自のものとのこと。
解説してくれたのは
解説は水泳用品メーカー会長の磯部成文さん。
今回も最後まで読んでくれてありがとう。
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